Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ステアリングの制作

2017-04-10 21:53:57 | OM Superba 1927
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本日の制作は修理だけではありません。
本業の!?制作も進めてゆきます。
OM Superbaですがここからは細かな部分の制作を進めてゆかなければなりません。
まず気になるのはシートです。
キットの部品ですが座面がやたらに短い様な気がします。
下の写真をご覧いただければわかりますが・・・
ただどの程度伸ばせばいいのか・・・というのはシートだけの問題ではなくダッシュボードやステアリングなどの位置にもよりますからシートだけの判断は出来ませんよね・・・。

と言うことでまずはダッシュボードのパネルから作ってゆきます。
素材はアルミ板を使いますがあまり薄い物だと頼りなくて削りにくいですから0.5mmと少し厚めの物を使ってみました。

この車、実車が残っているのか残っていないのかわからないのですが実車のダッシュボードの写真はどこにもありません。
キットのダッシュボードが正しいとも正しくないとも言えないのです。
ですが何かを参考にしないといけないので下の写真を参考にすることにいたしました。
色々なOM Superbaがあるのですがまずドアのないもので内装が付いていないものを選んでみたつもりです。
と言うのも作る予定のものはドアのないボディだったからです、ドアのないボディというのはこの時代レース用のものに近いものですしこの様な車は内装もついていないはずなのです。
だからその雰囲気にできるだけ近いものを・・・ということですね。

ただこのころの車はシャーシをそのままにボディを載せ替えてレース用の車から乗用車に変更するということはよくあることでしたでしょうから・・・製作中の実車もボディを載せ替えられて残っているかもしれませんね。

真鍮の丸棒を旋盤で削ってからフライス盤を使って穴を開けています。
穴は2つ開けますが十字にクロスする様に穴を開けています。

真鍮線を差し込んでハンダ付けをします。
もう何を作っているのかわかりますよね。
ステアリングのスポーク部分なんですよ。
普通はこの様な場合エッチング板に頼りますが・・・上の写真をよく見てみてください。
スポークの部分は板ではなく楕円形の断面を持つ結構しっかりしたものであることがわかります。
それであればエッチングで作るという事は出来ませんよね。
少し厚みがある様に真鍮線で作って見たという事です。

スポークの部分は真鍮線の断面の様に丸ではなく楕円ですから楕円になる様に削って見ました。
グリップの部分は鉄道模型に使う布巻線を使っています。
実車も何やら紐の様なものを滑り止めに巻いていますからこの表現をして見ました。
もう少し余分に付いたハンダやスポークの部分を削っておきたいですね・・・これは明日のお楽しみということにしておきます。

このハンドルに紐を巻いて滑り止めにしているのは理由があります。
今の様にパワーステアリングは付いていませんからハンドルは重く道路は凸凹道ですから道路からのキックバックは相当のものであることが想像できます。
この為にハンドルに紐の様なものを巻いて滑り止めにしているのですね。

修理 Ferrari F355 GT3 Ver.2

2017-04-10 20:27:32 | その他
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本日は昨日とうって変わっていい天気でしたね。
これが昨日と入れ替わっていたら・・・と思うのは私だけではないと思います。
それほど昨日は残念だった・・・

そんないい天気の中草刈りを始めました。
畑の周りやブルーベリー・イチジクの畑などの草を刈っておきました。
そして、近いうちに中庭の芝刈りを行うことになりますので中庭の樹木の際刈りをしておきました。
まだまだ全部終わったわけではありませんが2/3くらいは出来ましたかね〜。
明日は雨らしいので出来ませんが明後日は天気が回復すれば残り1/3の際刈りをしてから芝を刈ろうかと思っています。


さて本日の制作は昨日の続きでF355の修理からですね。
昨日あkん了した修理でしたが・・・最終的に確認していると不具合を発見してしまいました。
ウイングのステーはエッチング板をコの字型に曲げてあるのですが正確な曲げをするために溝を入れてあるのですがその部分を何度も曲げますと金属疲労で亀裂が入ってしますのです。
ウイングの接着を完了して8割がた硬化が終わった時点でこの曲げた部分に白い線が見える様な・・・見えない様な・・・
何度も角度を変えて見るのですが光っているのか亀裂に沿って破断した部分があるのか判断が出来ないのです。
完全硬化してしまったら分解は難しくなってしまいますし・・・判断のための時間がない。
こんな時はとりあえず分解します。
写真はありませんがウイングとステーを分解してみましたらやっぱり金属疲労の亀裂が入っていました。
ステーの曲げ部分にフラックスを塗ってからハンダを流します、念のために破断していなかった方もハンダを流しておきます。
ハンダを流すことで塗装がダメになってしまいますからシンナーに浸けて塗装を落としてから再塗装をします。
そしてウイングとステーを接着していよいよボディと接着しました。
ウイングがずれない様にマスキングテープの細切りで仮に固定しておきます。

接着剤が硬化したら再び確認です。
そして返却するタイヤやスペーサーも袋に入れて準備ですね。

最後にワックスをかけてクリーニングします。
そしてケースのクリアカバーにも少し汚れが付いていましたのでそれもクリーニングします。


そして本日東京のお客様のもとに旅立ってゆきました。
修理というのは時間がかかりますし思いもしないぶぶんにダメージが及ぶことがあります。
十分に観察し必要な手段を講じておくことが必要です。