Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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1号車フロントホイール制作Ver.2

2016-11-26 21:30:54 |  Stratos JeansChicago

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本日の山陰は昼間は天気が良いと言う予報から夕方はいきなり雨という予報だったのですが夕方雨がパラついただけで今の所雨は降っていません。
(帰宅時に雨が降って来まして、これで天気予報通りですね)
このブログを書いている間に降ってくるかもしれませんが・・・何しろ夜ですから空が暗いので曇っているのか晴れているのかよくわからないのです。
本日も朝は昨日届いたコンプレッサーの箱を始末したりアトリエを片付けたりと普段はなかなか手が回らない仕事を片付けておきました。

そして昨日の続きのホイールディッシュのキャストを続けて行ないました。
まあそんなに沢山作っても仕方が無いのですがレジンは缶から出してしまいますと劣化を始めます、特に硬化剤はダメですね。
だから出して小分けしてしまった物は使い切らないと缶に戻す訳にはゆかないのです。
一度それをやって硬化剤が変質して酷い目に有った事が有りましてそれ以降は缶に戻さないのです。

同様にウレタン塗料の硬化剤も恐らく水分かと思いますが蓋を開けている時間が長かったり湿度が高かったり容器の中の硬化剤が少なくなったりしますと劣化をする速度が速くなる様です、お気をつけ下さい。
当方のウレタンサフやクリアーは硬化剤だけ別売りをしています、主剤の方は劣化が遅いですから硬化剤がダメになっても捨てないで次に使う前に硬化剤をお買い求め下さい。

キャストは地道な作業です。
真空注型装置で流し込んで温風乾燥機を使って加温して硬化を待ちます、十分硬化していないとホイールディスクの様に薄い物は曲がってしまいます。
曲がったら使い物にならないのです。
ですからじっくり待って確実な作業をしなければならないのです
皆さんはキャストが出来ると正確な複製が取れる事を羨ましく思われるかもしれませんが時間と手間はかなりかかりますのでアドバンテージがそう多く有る訳ではないと思うのです。
取合えずこれだけキャスト出来ました、この中で出来の良い物だけを使います。

湯口をカットして整形致します。
湯口の部分はカットしただけでは使えません、バリが必ず残っているからです。
一つずつペーパーで削って整形致します。

複製した物が上手く使えない事も有りますから仮組をしてみないと使えるのか使えないのか判断は出来ません。
それはシリコンとレジンの置き換えの時に起る収縮が問題になるのです。
収縮して使い物にならなかったらガッカリですからね。

複製した物を使ってホイールを仮組してみました。
収縮は問題にならない範囲です、十分良い感じに使えますね。

1号車のホイール2個がやっと完成ですね。
これでまだ車体に仮組をしなければなりません、オフセットはキットのホイールに合わせてありますから多分問題ないと思うのですが・・・。


1/43の模型を作る場合にはあらゆる形状のホイールを作らなければなりません、例えば古い車ですとワイヤーホイールだったり、近代ならアルミホイールですし・・・
其の都度、御客様のご希望に合わせて対応致します。