Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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1号車フロントホイール制作と2号車塗裝準備

2016-11-20 21:10:46 |  Stratos JeansChicago

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今日は朝から曇りの天気、時々雨が落ちていました。
この時期にこの天気だと如何にも寒そうに感じますが、気温は低くなく・・・いやかなり高い状態の様に思います。
多分朝の時点でも20度近く有ったのではないかと思います。
とにかくこの時期としては大変暖かいですね。

そうそう本日台湾の方からフェイスブックのメッセージを頂きました。
何かと思ったら・・・先日安来市の街灯を設置する為の資金にと言う事で寄付させて頂いたオスカドロモスの最後の作品を購入頂いた方からでした。
まあ、買いましたというご連絡だったのですが・・・。
取り敢えず慣れない英語で(!?)お礼を返信しておきましたがご理解頂けただろうか?


さて朝から雨模様なので本日は畑仕事をせずに朝から制作にかかります。
と言っても午前中はアトリエの中で色々雑用がありましてバタバタしていました、本格的に制作に入ったのは11時をまわった頃だったですね。
本日最初の仕事は昨日のホイールの続きです。
ホイールのピアスボルトの有る部分のエッチングを少し落とし込む為にリムの部分を削ってみました。
組み付けてみますとこんな感じです。
サイコウッドの部品は最終的に塗装で仕上げますから厚みが増えると思いますのでもう少し奥に入れておきたい所です。

もう0.15mm程削って奥に入れてみました。
これくらいですと塗装の厚みが有っても丁度良い感じになったのではないかと思います。

タイヤを填めて全体の雰囲気を確認してみましょう。
ここまで作ってもホイールが小さくてタイヤが嵌らなかったらガッカリです。
その為にもいちいち確認作業を必要とします。

旋盤に真鍮の丸棒をくわえて削りました。
何やら5つ穴が開いていますがこれはフライスに割り出し円テーブルを取付けて穴を開けた物です。
何の部品かわかりますか?
実は車の部品ではないのです、しかしストラトスの制作には欠かせない物です。

旋盤で削った部分を糸鋸でカットした物がこちらになります。
ピンセットで持ちますとその小ささがよくわかりますね。
寸法は直径が3.5mm厚みが0.5mm、5つ有る穴は内径が0.6mm穴の位置は中心から72度刻みで正確に5等分で空けてあります。

実はホイールのホイールナットを取付ける為の穴を空けたいのですがフリーハンドでは奇麗に等分に空けられないので治具を作ってみたのです。
中央の裏側にはホイールのセンターの穴に合う様に1.0mmピンが付けてあります。
まずホイールの所定の位置に治具をセットしまして穴を1個だけ空けます。

今開けた穴に0.6mmの洋白線を差し込んで治具がまわらない様に固定致します。
そして残った4つの穴を空ければ奇麗に揃えて穴が空けられる訳です。

治具を取り外しますとこんな感じに奇麗に穴が空けられています。
等分に奇麗に並んでいるのがわかりますね。
旋盤やフライスが有るから出来る技です、これらの道具は有った方が良いですね。
勿論有っただけではダメですよ、使わなきゃ!(ね〜石川さん!・・・笑)

さて複製の準備をします。
複製をしたい部品に湯口を瞬間接着剤で付けます。

部品を床板に固定したら型枠を作りまして準備完了です。
ホイールのディスクが4つになっているのはフォードモデルAのクレーガーホイールのも一緒にキャストしたいからです。
シリコンを使う作業なので同時進行にした方が良いですよね。
プロなんですから時間短縮を考えます。

はい、シリコンを流しまして脱泡中です。
この後真空を解除して一晩おきますと型が出来ますから、明日はレジンでキャスト出来ますね。


1号車のホイールの目処は付きましたが、製作はこれで終わる事は有りません。
今日からはストラトスの2号車として仮組をしたものを塗装します。
実は月末頃にTVの取材を受けるかもしれませんのでこのボディ塗装は途中までになる可能性が有ります事をお許し頂きたいと思います。
取材がなければそのまま進めておきたい所なのですが・・・。
もしも取材となった場合撮る部分が何も無いではTV番組制作の方にご迷惑がかかってしまいます、誰に迷惑がかかっても申し訳ないので有っても無くても準備だけはしておきたいのです。
ボディの塗装準備なのですがフロントウインドウをまだ合わせておりませんでしたので袋から出してみますと表面に傷が有りましてかなり深い物だったので全面をペーパーで研磨して整えました。

その後クリアーを塗って仕上げますがその前にボディとの擦り合わせをしておかなければなりません
ボディのウインドウが当たる部分を少しリューターで掘ってウインドウを合わせます。

次はこんな部品です。
真鍮の帯金を切っただけなのですが・・・

こんな部分に使います。
・・・?わかりますか。
246ディノのエンジンのカムカバーはコの字型なのですが、中央部分に左右のカムカバーを結ぶ補強が付いていますがキットのエンジンはメタルのキャストの都合なのか省略されていますので真鍮の帯金を使って再現しておいたのです。

前バンクと後ろバンクとも取り付けておきました。
瞬間接着剤なのですが力がかかる部分でもないので十分でしょう。

ダッシュボードにはリレーボックスが並んでいましたね。
モンテカルロ仕様では塗装が終わってから削り取ってやり直しをしましたよね。
今回は事前に削っておきます、またやり直しは嫌ですからね。
ついでにラリーマスターも切り取りました。
この仕様では配置の都合上位置を少し直した方が良いと思いました。

修正が終わった物はいつでもサフを塗れる様に持ち手を付けて準備をしておきました。
結構な部品点数が有りますが、まだ全部終わっていません。
明日も続きをしますが明日中にはサフを塗りたいですね。