Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ホイールの製作Ver.6

2015-03-21 19:37:57 | Ferrari308GT Rainbow
今日も屋外は大変暖かく過ごしやすい気候になってきましたね。
朝は1/12のフェラーリ250GTOをご注文頂いたお客様がおいでになりまして「老後の楽しみだ」と言いながら喜んで持ってお帰りになりました。
確かに良いキットなので模型を趣味とされているなら一家に一台は・・・(笑)
老後に作れるのか(老眼が出て)保証は有りませんが・・・
僕も沢山のキットを積んでいますので大変心配ですがうちは息子がいますので何とかしてくれるでしょう・・・(笑)
その後中庭のブルーベリーを3本植え替えまして中に入りますとランチの時間はとうに過ぎてしまいましてティータイムが始まりそうな時間になっていました。
それでもやっておくべき事はやっておかないと気が済まない性格?だからこれで安心して製作が始められますね。

と言う事で制作開始です、昨日はセンターのディスクを削り終わりましたから細かなディティールを追加してゆく事になります。
本日最初の作業はホイールボルトの穴の縁を作る為にアルミパイプの植え込みですね、ついでにセンターのハブ部分も植え込みます。
このハブですがここからの加工をする時の持ち手にもなりますので重要ですね。

早速ですが持ち手となるアルミパイプをリューターに固定して回しながら削ってゆきます。
この作業は今まで通りです。
唯一違うのは最初に作った物はセンターハブの部分は少しだけ飛び出した状態に削っていますが今回はセンターハブは最終的に挽き物を作って取付けますのでホイールディスクに対して面一になる様に削っています。


ここまで作りますとついついやってしまうのがリムへの組み込みですね・・・
こんな感じですがいかがでしょう?

ちなみに最初作ったリムと比べて小さくなっていると書きましたが・・・ではどの位小さくなっているのかと言いますとこんな感じですね・・・
左側が最初に作った物、右が今回作った物ですね。
見た感じでは新しく作った物は縁が黒のせいも有りましてそう変わりが無い様に見えますが、半月状の穴の大きさを比べますと少し小さくなっているのがわかります。
またホイールをとめるボルトの配置が中央よりになっているのでホイール全体は大きく見えるのかもしれません。

次は3ピースホイールの為のフランジを作ります。
そう言えばこの方法はスカラさんが作っていらっしゃった方法ですね・・・Mr.クラフトのモデラーさんだったスカラさんの作品は何度かショップで見る事が有りましたがなかなか素晴らしい出来でしたね。
今はどうしていらっしゃるんでしょう?一度お会いしたかったですね。
この方法を使う時にいつも思い出します。

ところがスカラさんの様に巧くいかなかった・・・
少し位置がずれていた様でしてよく見ますと位置側にドリルの穴が貫通してしまいました。

結局今日は失敗続きでして・・・いつもなら一度でだいたい成功するのに、3つ失敗をしまして4つ目でやっと完成・・・と言うか成功しました。
何と言う事でしょう、材料と時間を無駄にしてしまいました。
次に成功する勘所をつかめれば失敗も失敗にはならないのですが・・・何となく完成しただけでは完成とは言わないんだよね・・・このミスから何かを掴まないとね・・・。

よく見ますと今までと違う部分が有ります
そうピアスボルトの穴が0.5mmから0.4mmになっています。
フランジの直径も少し小さくなっていますのでピアスボルトの穴が今まで通りですとフランジの幅が目立ってしまうんですよ・・・、ですからピアスボルトの穴を0.1mm小さくしてフランジを薄く見せる工夫をしている訳ですね。

フランジを熱したハンダゴテを当てて分解致します。
ペーパーで磨きまして余分なハンダを落としましたらバフをかけます。
もちろんそのまま手に持って磨きますとバフに蹴られて曲がってしまいますから真鍮板に接着してバフをかけています。
この辺りはもういつも通りですね。

リムもついでに磨きをかけております。
ピカピカですね~
リムはやっぱりこうでなくっちゃね~!!
センターディスクを接着する前に脱脂をしておきましょう。
バフをかけると磨く為のコンパウンドを使う訳ですがこれの中にワックス分が有るのです、だから脱脂は必須ですね。

バフをかけたフランジですがアセトンで分離しますとこの様な状態になります。

部品が揃ったら・・・やってみたい事が有りますね(笑)
仮組で~す!!
フランジのまわりに斜めの段が一段有るのがわかりますでしょうか?
実車の画像を観察しますとこの様な形状になっている様でして・・・多分実車がこの様になっていればこっちの方が良いですよねKさん?

先ほどのは仮組だったのですが・・・
出来が良かったのでこの部分はクリアーボンドを使って組立てました。
クリアーボンドを使ったのは後で分解してディスク部分を塗装しないといけないからですね。

もう一度・・・
左側が新しく作ったもの、右側が前の物ですよ。
新しく作った物はホイールボルトを植えた時に出っ張り過ぎない様に穴のまわりが斜めに欠いてあります。
そしてサイズもワンサイズ小さくしていますね。
まあバランスを取るとこの様に少しずつ調整をしてゆく事になりますね。

最後にボディに組み込んでみました。



これでやっと落ち着いた様な気がします、やはり気になる部分はいい加減な事をせずきちんと直しておく方が精神衛生上も良いですね(笑)