Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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Model Factory Hiro 1/12 Ferrari250GTO 1962 Sarthe 24hours Ver.A

2015-03-17 23:14:14 | 最近手に入れたキットのご紹介
この所なかなか魅力的なキットをリリースされていますモデルファクトリーヒロさんから1/12のフェラーリ250GTO1962が発売されました。

1964年式の250GTOのキットが発売されたとき恐らく1962年も出て来るのではないかと思われたと思います、また1964年式が発売された時に何故64年なんだ?1962年を出せば良いのに・・・と思われた方は多数いらっしゃったと思います。
また1962年モデルだろうから・・・と貯金を始めた方を私は知っていますが、皆さんいろいろなかたちで待っていらっしゃったのではないかと思います。

そのキットがついに発売されました。



今回は部品の点数が多いので2回に分けてご紹介をいたしましょう。

私も少し考えましたが・・・
取り敢えず中身を見てみないと買って良かったのか良くなかったのか決められないので取り敢えず買ってみました。
今回は結論を先に書きましょう。
このキットは買っておくべきキットであると思います。
「どうせ作れない」とか「積んでおくだけになりそう」とか意見はいろいろ有りますが、中身を見た私は買っておくベきキットに一票を投じましょう。
私はメーカーの回し者でも何でもありません。
キットの中身のご紹介は可能な限り正確な判断をしてゆきたいと思います。
さて皆さんが一番気にされているであろうボディです。
材質は1964式と同じでウレタン樹脂ですが少しねじってみますと1964年式は比較的柔らかかったのですが少し強度が上がっている感じがします。
ただこれは開口部が比較的小さいボディ形状も影響しているかもしれませんがコンマ何ミリかボディが厚くなっているのかも・・・定かでは有りませんが少しガッチリとした印象ですね。

このノーズの先の印象には賛否両論有るかと思います。
上側の角が少し角張っていると思いますし出っ張っているという意見も有りましたね。
インテークの上下寸法も少し大きめ・・・かな?
しかしこの部分の形状は作り手の数程正解が有ると思いますので作られる方が自由に加工出来る無難な物と言っておきましょう。

シャーシの部品自体は1964年式の物を出してきて確認しましたがと全く同じ物でした。
本来ならシャーシは重量物であるエンジンなどを支える為にメタルで造って頂きたかったのですが・・・一説によるとヨーロッパなど海外での販売が円安の恩恵で!?好調なので重量が増すメタル製のシャーシは見送られたらしいですね。
本当かただの噂なのかわかりませんがもっともらしく聞こえます・・・(笑)

ドアの部分の開口部はこのウレタン樹脂のパーツを使って補強される様な構造ですね。
この部品は62の専用品ですね・・・まあボディが違うから当たり前ですが。

ダッシュボードも1962年の専用品でよく見慣れた形状ですね・・・。
メーターパネルなどもエッチングで準備されていますので心ゆくまでディティールアップが出来そうですね。
ちなみにVer.AとVer.BはLHD(左ハンドル)Ver.CはRHD(右ハンドル)になっています。

タイヤはちゃんとしたゴム製です。
トレッドの表現も素晴らしいですね,サイドウォールの形状も十分ですね。
これ以上言うなら自重変形タイプが必要になるかも・・・(笑)

こちらが今回の目玉ですね・・・
タダの線ですが・・・ステンレスか洋白なのかよくわからないですが、ワイヤースポークホイールのワイヤーですね。
前回の64ではこのスポークがニップルを含んだ形状でメタルの鋳造品でした。
数は十分に有りますから・・・と注意書きが有ったのが笑えました・・・。

今度の62GTOはアルミ製の挽き物のホイールリムを採用してありましてこんな感じです。
前回の64では挽き物の原型をメタルでキャストしてメッキをかけた物だったのでその質感は段違いに良いですね。
そうそうこの度64の在庫も無くなってしまいまして再生産をする時にはこのアルミ製のホイールが付属するらしいので値段が62並みに上がるらしいですよ。
僕は値段が上がってもこのホイールの方が良いですね,作り直すとしてもこの値段の差では作れないですからね。

ただしスペアタイヤはこんな感じの簡略型ですちょっと残念かな~。
ここまでこだわったのならこれも同じホイールを入れて欲しかったな~オプションか別売りで準備してくれると嬉しいな~。

エッチングの部品はこんな感じです,四角なパーツはラジエターですがまあ十分な質感でしょう。

コチラが反対側に同梱されている物ですね。
この中で気になったのはドアの内張りです。
ここは端の方に有るリベットを再現する為に内装自体がハーフ(エッチングで半分の厚みになっている)になっています。
しかもここはアルミの質感が欲しいのでアルミで作り直してリベットを打つでしょうね。

開発途中で画像が公開されていたのがこのマフラーエンドですね。
何とサイド部分に菱形の穴が空いています・・・。
今までどこのメーカーもこの表現を省略していましたね。
やられた~って感じでしょうか・・・(!)

メタルのメッキを掛けた部品です。
テールランプなどのベースもこれかな・・・?

新しい試みはここにも有ります。
64の時にも試行錯誤していたウインドウの枠とライトカバーの枠ですね。
真鍮エッチング製にハンダを盛って削りなさいと言われていたり色々だったのですがどうしてもヒロさんは少し丸い断面を持ったウインドの枠を再現したかったんですね。
この部品はアルミ板をワイヤーカットした物でしょうか・・・結構な厚みが有りますね。




本日のご紹介はここまで,残りは後日ご紹介したいと思います。

このキット当店でもお取り扱いしております。
ご希望の方は、お値段をお問い合わせ下さい。
(もちろん発送もいたします)


コクピット内の製作Ver.1

2015-03-17 17:15:17 | Ferrari308GT Rainbow
この所良い天気が続く山陰です。
今日は最高気温が21°とか言われていましたが・・・何度有ったのでしょうか?
かなり暖かかった事だけは事実ですね。
まだ冷え込む日も有るでしょうけれど春が近い事だけは実感出来ます。

少し前にこの夏くらいまでのミニカーベースの製作が3台有るとかいておりましたが、最近はそれらを机の上に出して検討しています。
どの様な構成にするのかと言うのはなかなか難しい物でして、ダイキャストミニカーとレジンのミニカーでは作り方が全く変わってきますから・・・
なかなか難しい・・・どこを厚くしてどこを薄くするのか・・・またそれは原型の段階でした方が良いのかそれともキャスト時には厚くしておいてキャストの流れを優先しておいて最終組立てで薄く削いでゆくのか・・・。
いろいろと考える事が多いですね。
3台有りますがそのどれも構成が違ってきますから・・・大変なんですよ。
まあ今のレインボウをご覧になっていてもご理解頂けるでしょう・・・(笑)


さてそのレインボウ・・・今日はコクピット内のディティールを追加してゆきましょう。
シートやドアの内装などはだいたいわかるのですが・・・もっと根本的な部分がわからないのです。
それはシートの後側の構造なんですね。
配置を考えてみますと真横から見た場合リアホイールのすぐ前付近がリアウインドウの位置になっています。
いくら前後長の無いV8横置きエンジンと言っても前側のバンクのエキゾーストはこのスペースでは収まらないはずでして、エンジンルームは一部コクピット側にも出っ張っているはずです。
しかもエンジンの前の床下にはガソリンタンクも収まっているはず・・・重量配分に影響の少ない部分にガソリンタンクを置くフェラーリの特徴ですね・・・間違ってもポルシェの様にフロントフードの下には入れないのです。
わからない部分は後回しにしておきましてサイドシルを3mmのプラ棒から作ります。
このレインボウという車ですがベースはフェラーリ308と聞いていますが、室内の画像を観察する限りベースになったのは308GTSの様ですね。
このGTSはルーフがデタッチャブルトップになっていまして外れるのですが、この強度が無くなったルーフの代わりにサイドシルが大きく補強してあります。
ドアのラインは意外と下まで有りますが内側のサイドシルが高く持ち上がっていまして乗降りは意外と苦しい(笑)
私も328GTSに乗っていましたからこの部分の事は理解済でして・・・ドアは下から開くのにね~と思っていました。
内側への張り出しも意外と大きく取っていましたね・・・。
でも強度は足らなかったです・・・ルーフを外すとボディ全体が少し捩じれるのがわかりました。
レインボウはGTSと同じく屋根が後に収納出来ますから強度を保つ為にはGTSベースの方が都合が良かったのでしょう。
前置きが長くなりましたがサイドシルをGTS風に大きくしてみました。

ドアの内装はボディの内側に貼付けたいので他の部分の厚みを考えなければなりません、ドアの後側の内装を0.8mmのプラ板で組みました。
これでドアの内装を付けても面が揃うんじゃないかな~。
後側も必然的にプラ板で補強をします。

ボディに嵌め込みますとこんな感じになります。
しかしこれではエンジンルームがコクピット内に延びて来る部分が無いんですよね~。

同時にダッシュボードも直しておきましょうか・・・
ダッシュボードとドアの内装はバランスが有りますから同時に仕上げないといけないですからね。

ドアの内装も合わせてみましょう。
だいたい良い感じですね。

床板も付けて反対側のドアの内装も付けてみました。
かなり良い雰囲気になってきました・・・。

実車の画像が無いのでこんな場合はオートクリエーションのキットを参考にしてみますとシート後側はルーフの収まるスペースを残してエンジンルームが迫っている様ですね。
私のGTSも同じ様な感じだったと思いますのでこのスペースのサイズは大きく変わらないと思われます。
両サイドの内装を少し残しましてこんな感じに箱組致しました。

ボディに填めてみますとこんな感じですね。

このままではただの箱です。
実車のエンジンフードの中央に台型の膨らみが有るのを覚えていらっしゃいますね、この膨らみはただのデザインでは無くエンジンフードを低くしたかったのでエンジンのキャブレターのエアークリーナーをクリアする為の膨らみなのです。
ですからリアウインドウまでのサイズでは収まらずコクピット側にも出っ張っているはずでして、実際にオートクリエーションのキットではそれが再現されています。
この台型の膨らみと同じ物を作るのはなかなか至難の業・・・ですが。
丁度良い事に失敗したボディが有りましたね・・・あれから切り出して使いましょう。
これなら形状はピッタリと同じはずです。

バルジの前後長が少しだけ長いので後側のエア抜きの有る部分をカットします。
こんな場合は薄刃の鋸が活躍しますね。

内装側の膨らみはカーペット仕上げなので角を落としまして全体に柔らかい感じを出しておきます。

先ほど作った内装に取り付けますとこんな感じ・・・
プラとレジンですので耐久性は低くなりますが・・・どうせ後でレジンでキャストしますので大丈夫でしょう。

細かなディテールはわからないですがこんな感じになりました、大きく違う事は無いと思います。

次はセンターコンソールやシートなどを作らないといけないですね~。