Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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分解は制作じゃないからね・・・(笑)

2014-11-01 18:27:15 | Benz Tropfenwagen
少し早めの更新はブガッティT57SCアトランティックの方でしたがまあこれは制作の前置きの様なもの、実は某ショップから追加の制作依頼のアトランティックのキットが届くのを待っています。
待つ間に出来るだけ知識を吸収しておこうという考えですね。
午後からは安来市文化協会の企画委員会と理事会でして数時間で掛けて来ました。
皆さんから見たらコイツは何時仕事をしているんだ?と思われるかもしれませんが・・・時間を作って制作は進めております。
今ちょっと頭が痛いのは某ショップ経由のご依頼がありましてこちらはブログ掲載のご返事が無いので公開が出来ないかもしれないという事ですね。
時間が無いのにブログ更新用の作品の裏作を作れば当然裏作の進行が遅れてしまいます、たぶんこのご依頼品は完成を急がれると思うんだけどな~これが目下最大の問題点ですね。
作る事はノープロブレムなんですが・・・(笑)

さてさて本来の制作はこちらです。
トロップフェンワーゲンの方はボディ以外は余り部品を使う予定ではないので出来るだけ制作してゆきます。
今日最初の仕事はステアリングですね。
この頃はパワーステアリングなんて便利なものは無かったので重ステに対応すべく径の大きなステアリングホイールを使いました。
キットのものもそれなりには大きいのですがここは印象深くする為にもう少し大きめの物を作ります。

シートバックの部分は昨日作ったメタルの塊から角を削りまして少し丸い感じにします。
でないと角が背中に当たると痛いでしょうから・・・
しかもシートは柔らかな素材で出来ていますのでその感じは必要かと思います。
ただボディの縁よりも奥に入ってしまいますと今度は背中にボディの角が当たりますからボディの端よりも少し出っ張っているのが理想ですね。

これだけでは終わらないのがシートの制作です。
なにげにシートって難しいんですよね~。
いくら角を削って柔らかい感じを出してもシートでいつも当たっている部分は少しずつ凹んできます。
なのでリューターで削って凹みを付けています、シートバックは背中が当たる部分、座面はお尻と太腿が当たる部分ですね。
僕の様に重量級が坐っていると当然ながら大きく凹みます、ドイツの方々も大きいはずだから大きめに凹ましておきましょう(笑)

リューターで削ったままでは削った部分が荒過ぎます、チマチマとペーパーをかけても良いのですがペーパーを掛けるとそのペーパーが当たる部分の面積が意外と広くてせっかく削った部分が何も特徴の無い凹みになってしまいます。
そこでリューターにシリコンポイントをつけて削りますと元々の形状を残したまま奇麗に仕上げる事が出来ます。
指が汚いですね~作業中なのでご勘弁下さいね(笑)

ステアリングの裏側になる部分には指に合わせた凹みを入れています。
これは針ヤスリを使って削っただけですがスポークがリムに付いている部分にはこの刻みが入っていない事が多いのです。
全てがそうだとは言いませんがスポークの部分は手で握る事が出来ないからと思います、握れない部分に凹みをつけても無駄ですからね~。

一応車体にステアリングを取付けてみました。
私の狙った通りの大きさで如何にも1920年代を象徴している・・・と言ったら自画自賛でしょうか!?
ドライバースシートの前に堂々としていて大きさ的には良いんじゃないかな~と・・・

この車、コクピット前側のボディを少し上側に上げる様に直しましたら足元が結構見えてしまいました、幸いにもペダルとかが見えるボディのついていない状態の画像が有りますのでこの後ペダルを作ってみようかと思います。
その前にフロントのバルクヘッドを取付ける為の板を取付けます、この板は真鍮製でシャーシにハンダ付けをしています。
シャーシの部分が絞られていますのでバルクヘッドの板は上下を組立ててからでないと取り付けが難しい様です、よっていただけを先に付けておいて後でバルクヘッドの板を接着するつもりです。
と言う事はペダルはその後からですね・・・

バルクヘッドをアルミ板で作ってみました・・・ボディの内側にピッタリと納めたいので削り合わせに少々時間がかかりましたが何とか完了。

ボディとシャーシを組み合わせてからアルミのバルクヘッドを入れてみます。


本日はここまでで時間となりました、明日はコクピットの中を進めようかと思っています。

その後の事前準備です

2014-11-01 17:59:22 | Bugatti Type57SC Atlantic
今日は昨夜からの雨が朝方まで降っていた様で湿度の多い少し蒸し暑く感じる様な曇りの天気でしたね。
朝夕はスッキリと冷たい空気を感じていたのですが今日の空気はモヤ~ッとした感じを受けました、少し寒くてもスッキリした方が良いのにね。
レインボーにシリコンを流そうかと思っていましたが湿度が高い為に中止しました。
レジンよりは影響を受け難いのですがシリコンが保管してある倉庫からアトリエまでの間が露天なので雨が入ると良くないんですよね~。

さてアトランティックはそう簡単に制作に入る事が出来ません、と言うのもフルディティールモデルを作る為に先に構造を検討したり資料写真と照らし合わせたりしてこうそうを練らなければなりません。
実車はそう簡単に見る事が出来ませんのでCMCのミニカーと先日お越し頂いたLさんが送って下さった資料本を見比べてその形を理解します。
まずは分解です!
CMCのミニカーのアトランティックを分解したのは私が初めてかもしれませんね~。
ボディ後部に有るネジ2ヶ所を取り外します。

次に中央部の有るビスも左右外します。

前側は小さなビスで中央や後部とは違っていますがこれも外します。

それだけではボディとシャーシが外れませんのでシャーシの下のアルミ板を停めている小さなタッピングも全部外します。

次にステアリングギアボックスからフロントのサスペンションに行くリンクも外します。
ここは接着剤で組んでありますがピンセットを隙間に入れてコテてやれば簡単に外れます。

次にフロントグリルを外します。
この部品はどこに接着面が有るのかよくわからないですが・・・いじっているうちに外れてしまったとも言いますね。

次はステアリングギアボックスをシャーシから外します、ここはビス2本を外せばOKですね。
ちなみにドライバーの手前側に見えている斜めの補強は上側はビスドメになっていますが下側の方は部品に穴はあいていますが瞬間接着剤で留めてあるだけでして少々手抜きな状態ですね。

最後に右側のカムカバーの一番後側に付いている燃料ポンプを外しますとやっとボディとシャーシが分離出来ます。

分解するとこんな感じですね・・・・。

スペアタイヤのホイールも検証しておきましょう。
僕が見たいのは作り方です・・・・。
ホイールのリムはアルミ製の挽き物です、余分な部分にヤスリをかけてみましたがアルミでした!
編み方はウイングローブさんと同じ作り方ですね。
まあ1/15と1/18なので同じ作り方が使えるのでしょう、たぶん設計をした人はウイングローブの制作本を見ているのでしょうね。
ちなみに、名古屋方面の某ショップの1/43のアルファロメオP3で話題になっている◯◯さんの作品も画像を見る限りこれと同じ方法で作られている様ですね。
リムのタイヤで隠れる部分を見てみるとワイヤーを隣の穴に通しているのが見えます。

ただハブはこれと同じ方法では無理なのでボシカ方式なのかな??
他の人が作ったのを見るのは勉強になりますね~。
何となくですが、どんな気持ちで作ったのかまでわかる様な気がします。

タイヤはこんな感じです、ダンロップを履いていますね。
これと同じ文字を作らなければなりませんね~。

ついでにトレッドパターンも・・・(笑)
作るものが一杯有ります・・・。

グリルの方はどうやって作っているのかな~?
グリルの枠はたぶんホワイトメタルの鋳造で銅メッキを掛けてからクロームを掛けています。
裏側にタガネを当てて調べてみましたら銅メッキが出て来ました、しかも驚く事にクリアーコートまでしてあります。
メッキにクリアコートまで必要なのか??

燃料ポンプを外す時に取り付けのピンを折ってしまいましたので真鍮の0.5mm線でピンを作っておきました。

キサゲ模様をつける部分は洋白で作ろうと考えておりますので採寸をしています。
ただエンジンの完成品とボディの中に収まっているエンジンは細かな部分が全く違いますね。
SCまで別物なのにはびっくり致しました。