愛知県
名古屋市
伏見界隈
朝に小雪
最高気温4度
最大風速9
寒風は
職人たちを
やぐらからおろし
温かな場所へ
動かした
わたしたちは
行き場がない
中学生と
小学生に混じって
銀色のテーブルで
ささやかな日光を浴び
生姜入りのみそ汁を飲んだ
そして
セブンイレブンに行き
100円で買える挽きたてのコーヒーを
カップで飲んで
暖をとった
風の通り道は
南北に貫き
ビルとビルの間は
寒が
吹き抜け
「わたしたちは いつも裸 いつも孤独」
と言ったのは
どの音楽家だっただろうか(「blood」 this mortal coil)
それを忘れて
この寒を記憶する
いずれ
この伏見の風道の風圧も
忘れてゆくのだ
二杯目のコーヒーを買って
緑のとなりに座り
陽の下
緑の表層とともに
わたしの表層も
光を取り込む
内部へと
脈を通して
交通よ
歌え
名古屋市
伏見界隈
朝に小雪
最高気温4度
最大風速9
寒風は
職人たちを
やぐらからおろし
温かな場所へ
動かした
わたしたちは
行き場がない
中学生と
小学生に混じって
銀色のテーブルで
ささやかな日光を浴び
生姜入りのみそ汁を飲んだ
そして
セブンイレブンに行き
100円で買える挽きたてのコーヒーを
カップで飲んで
暖をとった
風の通り道は
南北に貫き
ビルとビルの間は
寒が
吹き抜け
「わたしたちは いつも裸 いつも孤独」
と言ったのは
どの音楽家だっただろうか(「blood」 this mortal coil)
それを忘れて
この寒を記憶する
いずれ
この伏見の風道の風圧も
忘れてゆくのだ
二杯目のコーヒーを買って
緑のとなりに座り
陽の下
緑の表層とともに
わたしの表層も
光を取り込む
内部へと
脈を通して
交通よ
歌え