郡保家の一日

極く有りふれた家庭です。その生活の一端を記録していきたいと思います。

待ち時間に福山城

2011年05月02日 | 日記

 今まで福山市に何度も来ておきながら、駅近くのお城に行ったことがなかった。そこで今回、バスの乗り継ぎ時間を利用してお城に登ってみた。石段を上がると八重桜がまだ綺麗に咲いていた。対毛利家に備えて10万石の大大名の譜代水野家、松平家、阿部家と引き継がれた入り口の御門は伏見城から移築したもので立派な鉄の門である。そこを通ると広い練兵場があり、遠足に来ていた小学生が賑やかな声を出してお弁当を食べていた。天守閣には藩主の書や鎧兜、調度品が陳列されていた。最上階は見晴らしが良かったが海は見えなかった。ゆっくりと見る時間もなく、お城を駆け下りてバス乗り場に向かった。
ここにもいろいろなドラマがあったのであろう。それらを微塵にも現さず、威風堂々と聳え立つ。人の一生なんてちっぽけなもの、思い煩うことを嘲笑うというより無視したかのように泰然自若としている。


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