僕の前世はたぶんオランダ人。

おもしろきこともなき世をおもしろく

絶景かな絶景かな!(京都)

2022年06月10日 | ぶらぶらする

まずは前日に予約した
瓢亭さんで朝粥膳を頂く。

1時間での入れ替え制をとっているようで
運良く9時の回がとれた。
やった!

9時近くなると前室に予約のお客さんが
三々五々集まり始める。
小道に水があってあり
あぁ京都だなぁと
ニマニマしてしまう。
8時のお客さんが帰り始めると
空いたテーブルから徐々に案内される。
女性のおひとり様が圧倒的に多く驚き。
まずは食前の梅昆布茶。

こんな濃い梅昆布茶飲んだことない!
しかもぬるめに。
一口目から度肝を抜かれる。
一膳目は名物のゆで卵と前菜。

山椒が強めなのと
カニがふた皿もでてびっくり!
ゆで卵が名物・・・。

続きますは
青さと絹ごし豆腐のお椀。

これはもうほぼ湯豆腐と言って差し支えないほど
うすあじ笑。
さぁ!
ここで満を辞してのお粥セットが登場。

お櫃にいっぱいのお粥は
ほどよく芯が残り
量も多く腹持ちの良い炊き上がり。

なんといってもお粥の上にかけるのは
まぐろから丁寧にとったお出汁を
吉野葛でといた特製お出汁。
これがとんでもなく美味い。

美味すぎてケチりながらお椀に注いでいると
思いの外たっぷりサイズで
思わぬ僥倖を得ることができる。
絶景かな絶景かな!

これは大満足。
ふつう朝ご飯を頂くと
おきばりやすぅ〜と
これから頑張ろうという気になるものだが
こちらのお粥は
もう今日は何もしたくないなぁ
満足しきってゆるゆるになってしまう
脱力感溢れる朝膳であった。
せっかく南禅寺に来たのだからと
やってきました南禅寺山門!
ここへ来たなら
楼門五三桐の口上が口をつくというもの。
知らざぁ言って聞かせやしょう。
絶景かな絶景かな!
春の宵は値千両とは小せえ、小せえ。
この五右衛門の目からは値万両、万々両・・・!
残念ながら葉桜全開だけどね!
とにかく石川五右衛門がよじ登って
桜を眺めたという全力のフィクションで有名な

これがあの南禅寺山門なのです。
なお、南禅寺は重要文化財の山門以外にも見どころたっぷりで
お坊さんの住居である方丈はなんと国宝なのです!
山田芳裕の名作『へいげもの』で有名な
小堀遠州作の枯山水もあり
回遊できる造りの
庭もまぁまぁ。
そしてなんといっても
琵琶湖からの水を京都市内に運ぶ
水道橋!
これまた絶景なら絶景かな!
今もなお現役で水が流れており
南禅寺訪問の際は
山門と方丈に心を奪われて
お見逃しの内容に強くお勧めする。
しかし、お寺の裏にローマ水道を通すとは・・・
ちょっとカンボジアのクメール遺跡のようでもある。
しかしよくも京都五山別格のお寺が
用水路の建設を許可したものだと思う。
さらに境内には金地院崇伝の名前としても有名な
金地院もあり
こちらも是非お見逃しなく。
また蹴上インクラインなる動力設備の跡地が
桜の名所として整備されており
こちらも春になれば値万両の絶景かな!