天下第一の桜。
(国士無双の韓信みたいだな・・・)
と名高い信州伊那は高遠城址公園へやってきた。
桜も咲いていないのに・・・笑。
なお、普段は無料開放されている城址だが
花見シーズンのみ有料となるそうだ。
まあ桜よりも城址に興味があってきたのだが。
城址としての遺構は少なく、
空堀と縄張りがいくらか残るのみ。
しかもその縄張りも概ね花見用に整地されてしまい、
武田家興亡の名残りを楽しみに歩くには
ややがっくし。
伊那市街からは車で30分ほどと意外と離れており
城址からは伊那集落越しに中央アルプスがきれいに映える。
城址公園を山側に抜けると
人工湖と伊那市立高遠歴史博物館がある。
そしてほんのちょこっとだけ仙丈岳が顔を覗かせる。
で
その博物館の中に再現ではあるが
江島生島事件で有名な江島の幽閉屋敷がある。
時は7代将軍徳川家継の世。
6代将軍家宣の正室天英院と
側室の月光院が
ビッシビシに覇権争いを繰り広げる中
月光院派の大奥御年寄、
絵島が門限破りをしてしまい
当時優勢だった月光院派が一夜にして凋落する
切っ掛けとなった
魑魅魍魎が跋扈する大奥を絵にかいたような事件。
門限破りをした江島は33という女ざかりに
高遠藩預かりという名の座敷牢幽閉処分となり
以後、60で生涯を終えるまで
自由を奪われた生活を強いられたという。
女っておっかないなぁ。
江戸の大奥で栄華を極めた女性にとって
南アルプスの山間の生活はどんなだったかなあ。