今回で2回目の登城なのだが、
前回は名古屋に越してすぐのことだったから
まさかの四半世紀前になる。
光陰矢のごとしとはよくいったものだ。
その昔、天守閣から眺めた赤い電車が鮮烈な記憶として残っている。
この城は家康の出生地として有名であり、
見所に乏しい半面、とにかく「家康が生まれた・・・」をうりにしている。
あ、家康さんこんにちは。
改めて訪問してみると、
再建だらけの観光用建物で遺構なんぞ無いに等しく、
どう見てもマニアうけはしそうにない。
唯一おもしろそうな家康の産湯井戸もガチガチに守られて近寄れず。
また不幸なことに城の周囲を神社や雑木林
がびっしり覆っており、
天守閣を写真におさめようとすれば何かと不自由する。
林が邪魔。
松が邪魔。
神社と松が邪魔。
まぁこれが一番撮れたほうだな。
ちなみに25年前に見た赤い電車は
今も変わらず城の横を走っており、
当時を思い出してとても嬉しかった。
家康の歴史に触れたというより、
自分の足跡を辿るかのような登城だった。