陽射しが戻り、暖かい朝になった。
「暖かい」と言わざるを得ないのは、根室辺りの
最低気温/最高気温が13℃前後というのを見ているから。
朝から啄木鳥野郎か彼女が、大山桜の幹を「コンコンコンコン・・・・」
と叩いてうるさい!また、それに対抗するように、裏の林でも
「コンコンコンコン・・・・」が始まる。
早朝から、表は「コンコン・・・」だらけになった。
こん・コン・KON・紺・こん・コン・KON・紺・・・・・・・。
ジャガイモの花が咲きはじめた。
この前まで、葉っぱも出ていなかったのに、
青空の下、一面、白い花が広がる、
白い花たちが、風に吹かれる景色は、その風の香と相まって
この季節特有の風情を浮かび上がらせる。
「ああ・・北国にも夏が来たな!」と。
この街は なにもない 街
芋の花 夏風にゆれて
倶知安・・
昔・昔・このような歌を作ったら
「なにもない 街」とは何事か?とお叱りを受けたことがあった。
私としては、いろんなごちゃごちゃを削ぎ落として行けば
この原風景にたどり着き、その余りにも美しい風景を
伝えたいと思ったのだけれど・・・・・。
映画館も都通りも、ニセコストアも長崎屋も国鉄倶知安駅、
胆振線、保線区、陸上自衛隊倶知安駐屯地、後志支庁まであるのに、
「なにもない 街」とはけしからん!!というお叱りだった。
それでは、と倶知安を讃える「倶知安まで」という歌を作った。
こちらは、ヒットした。
倶知安まで 買い出しに
ニセコバスに 飛び乗って
雪融けの 山道を
埃まみれの バスは 走る
サンドール(長崎屋)で・・・・・・。
芋畑、麦畑、
この季節の彩りだけれど、風に吹かれる、静謐さの中に
得も言われぬ美しさがある。
その向こうに、海が?見えたりするのは・・私だけか・・?。