草花探訪

季節の草花苗づくり

紅葉を訪ねて

2018年11月28日 | 花の写真

今週は2025年の大阪万博開催が決定してにぎわった週でした。

「いのち輝く未来社会のデザイン」を合言葉に”健康長寿”に関する最新技術を結集

させる構想を訴えたのが奏功したようです。前の大阪万博は1970年、私は30歳半

ばで、人生50年が相場だった頃でした。梅雨の暑いころ遠足で引率しました。

中国の詩人杜甫が「人生七十 古来稀なり」とうたったように、当時はせいぜい生きて

70年、100年も生きる人はめったにいませんでした。百歳まで生きるなど考えたこと

ありません。

それが今、日本は世界でトップクラスの長寿国、政府はこのところ「人生100年時代」

を強調しています。歳を重ねて私も82歳。

わが身を振り返って思うのですが、いつの頃からか駆け足することがやっとで、それも

短い距離をゆっくりと。

自由自在にできていた「座る・立つ・歩く」ことすら動作初めには「どっこいしょ」と掛け声

がでる自分がいます。

ウオーキングも週4回、平坦な道を1時間歩くのですが努力が入ります。だから軽作業

でもフルタイム働く体力すらありません。

7年後は89歳、それまで健康で生き続けられるかどうか、心もとない私です。

そんな私ですが地域の老人会の役員を引き受けて、この11月はバスツアー・歩こう会・

ふれあい祭り、そして23日はお茶会と我ながらよく頑張ったと思います。

お茶会は地域内のお寺を借り切って行い、約150人が参加してくれました。その多くの

方は杖が必要な高齢者でしたが喜んでいただきました。

このように少しでもお役にたてればと老人会のお世話に頑張っていますが、どの行事も

年々参加者が減少しています。

この傾向は老人会だけでなく地域の各種団体の行事も同じようで、共通の悩みです。

 

さて次は、私の今週のモミジ探訪の報告です。

26日(月)、女房が句会で出かけている機会を狙って廣澤の池を出発し大沢の池・

大覚寺・嵯峨釈迦堂を訪れました。

大沢の池は大覚寺の東に位置し周囲1㎞、日本最古の人工池だそうです。拝観は有料。

ただし、大覚寺の拝観料(1000円)を収めれば入れます。

     

池の周囲にはモミジの木がわずかに。

この塔は心経宝塔といい嵯峨天皇心経1150年を記念して建立されたもの。

     

大覚寺は弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山。

正式には旧嵯峨御所大覚寺門跡と称し、般若心経写経の根本道場。

講堂を結ぶ回廊を稲光に例え「村雨の廊下」と呼ばれ、天井は刀・槍を振り上げられ

ないように低くつくられ、床は鴬張り。

今回はモミジを目的に写真を撮りたかったのですがあまり植えられていませんでした。

いたるところにサガ菊の鉢植えが置いてあります。

 

嵯峨釈迦堂、正式には五台山清凉寺。本堂に本尊釈迦如来(国宝)をまつる。

本堂の裏庭に放生池・八宗論池、弁天堂と忠霊塔があり紅葉も多い。

仁王門を入ると正面に本堂。振り返ると多宝塔が。

     

本堂の裏側、廊下から忠霊塔を眺める。

放生池周辺の風景。

庫裡から本堂を眺める。

     

最初の計画では釈迦堂を出てから二尊院・化野念仏寺を訪れる予定でした。

が月曜日の午後にもかかわらずすごい観光客で断念しました。

     


私達いい夫婦かな?

2018年11月21日 | 花の写真

明日11月22日は「イイフウフ」の日です。

 

82歳の私たち老夫婦は年齢相応の老いぼれたじいさんばあさんですが、二人とも寝込ん

だりして介護を必要とすることもなく、幸いにも自力で暮らせています。

二人の息子家族は徒歩1分のところで暮らしていることも心の支えになっていますが。

 

夫婦間には小さい不平不満は常時ありますが(特に女房が)、私は私なりに最小限の

役割分担をこなすように努力して、なるべく波風立たないように心がけています。

例えば、朝食の準備は早起きの私が自分の分と合わせて用意することになっています。

毎日の昼・夕食の食材の購入、それに日用雑貨で必要なものの購入も私の仕事です。

毎日のように近くのスーパーに足を運んでいます。(女房が小白板に書いたものを見て)

食事時にはできるだけよもやま話をするように、また食事の感想を言うように努力して

います。

 

二人とも年をとって体力も気力も衰えました。夫婦でちょっと郊外へ出かけるということ

もほとんどなくなりました。この秋も天満宮のモミジ鑑賞券で出かけるほかには「永観堂」

へ出かけることぐらいです。

70歳過ぎる頃までは「仕事」(フルタイム・週5日勤務)もしていましたしが、夫婦でよく出

かけていました。時には小さかった孫達を連れて。

今は以前と比べれば時間もお金も充分にあるのに、二人で出かけようという気力がなく

なっています。相手に不足があるのではありません。歳なのです。

 

秋の気候のよいこの11月、これまでを振り返ってみると、女房は老人会館での太極拳、

かっての職場仲間との「句会」に「ウオーキング」にと、私はおもに地域の老人会の活動

(日帰りバスツアー・歩こう会・地域のふれあい祭りのお手伝い)と。

てんでバラバラの過ごし方ですから「イイフウフ」なんて縁遠いこと、これが私たちの近況

報告です。

 

さて、写真は地域のふれあい祭りで老人会が担当した「展示会」での私です。

ご覧のように私は年齢と体重だけ増えていきます。

この時期、七五三参りや「お土居のモミジ」鑑賞客でにぎわっています。

モミジに目がいきがちですが建物も捨てたものではありません。

     

     

モミジ苑は「色づき5分」とありました。入園料800円(老松の和菓子付き)

土・日はお土居の上も下の紙屋川沿いも鑑賞客で行列です。

11月下旬~12月上旬が見ごろです。

     

 

     

 

 


鷹が峰のモミジを訪ねて

2018年11月14日 | 花の写真

月が替わってからも季節の歩みはゆっくりです。

私の日課、週4日のペースで歩く早朝ウオーキング、家を出発する5時過ぎは、まだ真夜中

の延長、真っ暗やみです。でも晩秋なのに吐く息は白くはありません。

暖かくて服装も軽装で手袋も必要なしです。まだまだ仲秋頃の好季節です。

参道に散る落ち葉を踏む音や、ほのかな明かりに浮かぶ落葉樹の葉の色づきの様子

から、確実に冬が近づいてきたのを感じます。

 

繰り返すようですが私は体育教師OBです。現職の頃は自分の実年齢より年下の若手に

負けない運動能力や見た目の元気さ、つまり若さをひそかに自慢し競っていました。

50歳半ばまでは「とても○○歳には見えませんね」と言われていた私です。

それが命を懸ける大病を患ってしてからガクッと筋力も体力も風貌も身のこなしも何もか

も衰え、年齢相応の老人になってしまいました。

一命を取りとめられただけでももうけもののはずですが、月日が過ぎ、再発の心配が

遠のくにつれ、病後の体力喪失には大きなショックでした。

80歳を過ぎてからはさらに自分よりも元気な同年輩の人が目につくようになり、日々取り

残されるような焦燥感を味わって落ち込む今日この頃の私です。

 

しめっぽい話はこの辺で打ち切って、今週も地域の老人会の報告です。

12日(月)に地域の老人会主催で源光庵拝観と、鷹が峰・千束から紙屋川沿い

を南下、金閣寺までのコースを歩くウオーキングを主催しました。。19人の参加でした。

好天に恵まれてそれぞれのペースで楽しんで歩きました。

計画した者としては参加人数には不満が残りますが、参加者の感想はすこぶる良く、

12月早々にもう一度どこかへ行きたいとの要望がありました。

 

 

北区鷹が峰にある曹洞宗の寺院、それぞれに仏意が込められている丸い「悟りの窓」と

四角い「迷いの窓」が有名。

     

ご覧のように紅葉は色づきはじめといったところ。

それに比べ鷹が峰一帯は黄葉真っ盛りでした。

     

吟松寺からしょうざん庭園一帯までの紙屋川沿いの風景は今が見ごろ。

「もみじ街道」と呼ばれているそうです。

次回は「北野のもみじ」を紹介する予定です。

 

 

 

 


山粧う

2018年11月07日 | 花の写真

今日11月7日は「立冬」、暦の上では冬の気配が感じられる頃のことをさして言います。

でもこの数日の陽気は冬の気配とは程遠く、近辺の山が紅葉し始めて、まさに「山粧う」とい

う表現がぴったりです。

 

さて、今回は身寄りの老人会から行った「日帰りバスツアー」と、近辺の山の色づき始めた

景色(おもに竜安寺)を写真で紹介します。

日帰りバスツアーは身近な観光地淡路島です。バス一台40名が参加しました。

最高齢者89歳、平均年齢80歳というほとんどが後期高齢者です。しかもその半数以上が

杖と手押し車が頼りの要介護者という構成の団体です。

 

振り返れば学区・町内などの単位でよく行われていたバスツアーも、最近ではすっかり影を

ひそめてしまっています。

理由はマイカーの普及で家族単位での旅行が主流になっていることや、旅行業者が手ごろな

値段で多彩なコースの旅行を提供してニーズにこたえていることがあると思います。

でも、これらからも取り残されるのが後期高齢者、特に80歳以上の老人です。

老人自身が単独自力歩行が困難になってくると、家族にも気兼ねして、家族旅行に同行

しにくい状態になってしまうことが多いのです。

だから、これからは同じような健康・身体状況の人の集まり、そして顔なじみの人が何人かはいる

学区単位の老人会のバスツアーが今後ますます必要とされると私は思います。

そしてえ少々値が張ってもゆったりとできる座席シート、トイレ付の車両を使った2~30人での

ツアーが求められていると考えますがどうでしょうか。

見学場所はあわじ花さじき等三か所、洲本温泉で少し贅沢な昼食そして温泉入浴。

 

 

次は竜安寺の紅葉景色です。まず等持院・立命館大学衣笠キャンパスの風景です。

そして竜安寺の鏡容池周辺の風景。

水面に映る衣笠山の紅葉。

池の向かい側の塔。

     

竜安寺と言えば石庭です。ウイークデーの午前中、目立つ人影は外人さんの団体。

紅葉はもう少し後のよう。

いい季節になったとうっとりと風景を楽しむ老人の心に水を差すことがありました。

それはTVの情報番組で某市の議員が発した差別的な発言「年金暮らしジジイ」が報じられて

いること知ったことです。

まさに今の私は「年金暮らしジジイ」そのもの。30数年間身を粉にして仕事に打ち込みました。

その結果の年金です。

子ども二人を自立させて、どうにか我が家を自力で構えることができました。

老後の生活は息子たちの世話にならず夫婦の年金でまかなっています。歳を重ねるにつけ

体のあちらこちらが痛み、病院通いもしていますが夫婦自力で暮らしています。

よく頑張った、よく頑張ってると言われたいです。「年金ジジイ」はごめんです。