草花探訪

季節の草花苗づくり

木々が色づくころ

2013年10月30日 | 花の写真

先日の新聞記事の見出しに「ぶるっ 京で9,7度」とありました。確か10月早々は30度を

越す真夏日の連続でしたし、やっと本格的な秋が到来した感じです。

二日後には月が替わります。11月と言えば冬の入り口です。どうか今しばらく秋の深まる

スピードを減速して、少しでも長く秋でいてくださいと天に向かって祈りたい心境です。

さて、今回も早朝ウオーキングで目に入る秋らしい風景を簡易小型デジカメで写した写真

の中から北野天満宮の木々の葉の色づき様子を紹介します。

今出川通りに面した大鳥居をくぐってすぐ、右側に「右近馬場跡」のクヌギ・ムクなどの

林が続きます。そこには豊臣秀吉公が1587年開催した大茶会「北野大茶湯」の際に

使われた大閣井戸が。また、そこから楼門に掲げられている額「文道太祖」「風月太祖」

が、黄色く色づいた木々の葉に囲まれて、今がちょうど見ごろです。

本殿北右には数本の大銀杏があり、もみじとの配色が美しいのですが、ご覧のように

少しだけ色づき始めたというところです。

本殿左側、「史跡御土居のもみじ」(11月2日より有料拝観)の入り口にあるもみじも

まだ色づいていません。

お土居の上には「梅交庵」という茶室があって、抹茶の特別接待があるようです。

清流「紙屋川」を挟んでもみじのトンネル、川の右側が数メートルの高さのお土居、

その土手沿を覆い尽くすようにもみじの茂み、深紅に色ずくと本当にきれいですが。

緑もみじの中にところどころ少し色づいた木があって、本格的な紅葉が間近である

ことを知らせてくれます。

最後に、小生のカメラで写した色づき始めた木々の葉をアップで写したものを紹介。

 

 

 

 

 

 


散歩中に出会った果実たち

2013年10月21日 | 花の写真

(毎週水曜日に投稿してますが、明日火曜日から旅行にでるため、今回は変則です)

さて、「一雨一度」という言葉があるそうです。十月の中旬はまさにそのとうり、遅れていた秋

の歩みを取り返すように急速に涼しくなってきました。

早朝ウオーキングでの楽しみも「花」から「果実」に変更です。

まずは道中紙屋川を二度通るのですが、川沿いに柿・栗・ザクロが色付き熟しいく様子が観察

できて疲れを癒してくれます。

  

  

  

また、平野神社境内には大きい銀杏の木、道路にも街路樹に銀杏の木が植えられていて、ちょうど

銀杏の実が色づき始めているのを見上げながら一息つきます。

  

かりんの実は観音寺の大木に沢山なっているのを、そしてアケビの実はきぬかけの路に面した喫茶店

の壁をつたって葉の間から色づいていく様子を眺めるのも楽しみです。

  

お土居の横を縫うように流れる紙屋川、川渕を覆うように茂るかえで、その色づき始めるのがまだかと

待ち受ける今日この頃です。そして、最後に、子供のころからあったお土居の「椎の木」の古木の下で、

実を拾い集め,眺めてウオーキング終了です。

  

 

 

 

 

 

 

 

 


秋桜と書いてコスモス

2013年10月16日 | 花の写真

10月に入ってから真夏日が5日、京都市では観測史上最高だったそうですが、この季節外れ

の暑さもようやく去ったようです。

早朝の空の色、さわやかな風、木々の葉の色づきの様子等、五感から秋を感じて早朝散歩の

足取りも軽くなったように思います。その道々、多くの民家の入り口にはコスモスの鉢植えが置

かれ散歩者の目を楽しませてくれます。

漢字で「秋桜」と表すのは花弁が桜に似ていることからきているようですが、花弁の数は桜5枚

に対しコスモス一重咲きは8枚です。今では日本の秋の花の代表のように思われてるこの花、

日本の秋の風景にあっていますが万葉集に詠まれている「秋の七草」には入っていません。

実は原産地はメキシコ、幕末の頃に渡来した新入りで、本格的に広がったのは明治42年文部

省が全国の小学校に栽培方法を示し種を配布してからだそうです。

さて、花の写真の紹介ですが、いつもは散歩途中で出会う花を紹介してきましたが、今回は

連休仲に出かけた「亀岡の夢コスモス園」で見かけた珍しい種類を紹介します。

   

  

  

コスモスと言えば一重咲きで花色も赤・桃・白が一般的ですが、ここではオレンジ色や黄色の花や、

花弁にふちどりがあるものなど多彩です。

  

  

上の4枚のように八重咲き種もあります。

  

 

この3枚のように花弁の中心部が管状になってる珍しい種類もありますし、20品種約800万本の

コスモスの花が咲き競っている風景は見ごたえがあります。


金木犀の香る頃

2013年10月09日 | 花の写真

9月下旬に訪れかけていた秋、どこへ行ってしまったののでしょうか?季節外れの暑さが続きそのうえ

台風接近です。いつものように早朝ウオーキングのため空が薄白くなる頃家を出ますが今は5時半、

ずいぶんと日の出が遅くなっていて、ゆっくりですが夜明けの様子から季節が進んでいることを感じます。

出発直後、北野の薄暗い木立の横を通るとほのかな甘い香りがしてきます。花姿が見えないが金木犀

が開花し始めたのです。

花自体が地味で小さい上に9月末ごろ、ある日突然に香りが始まる花、散歩コースにはいたるところと

言ってよいほど庭木に利用されています。歩きながら顔路をたよりに咲いている場所を探すのも楽しみ

の一つです。

花が小さくそのうえきれいに樹全体が剪定されているため、青空を背景にした姿を撮るのに苦労した

二枚です。

この時期、平野神社では「ムラサキシキブ」が見ごろで、散歩スタート後約30分に到着し小休止しな

がら眺めるのも楽しみの一つです。

紫色に熟した小さな実をびっしりつけることから「紫重実」「紫敷き実」と呼ばれていたのが、いつのころ

からか源氏物語の作者紫式部を連想させてムラサキシキブと呼ばれるようになったとか。

つぎに、いつもなら冬の到来の頃から咲き始めるのが普通のはずの「寒桜」が、ここ平野神社では10月

早々からちらほらと咲き始めています。目線をあげて木々を見ないとつい見落とすほど目立ちませんが、

淡紅色の1cmほどの大きさの花を楽しめます。

番外編として、「犬サフラン」が咲いていたので紹介しておきます。ちょうど彼岸花が咲き終わる頃、

平野神社の中門の両脇に数十株ずつ咲いていました。カメラを持った女性参拝者に自慢げに宮司さんが

説明されているのをたまたま聞いて私も知った次第です。彼岸花と同じでいきなり茎を延ばし薄いピンク

色の花をさかせます。よく知られている「サフラン」とは別種ですが、クロッカスの一種だそうです。

 

 

 

 

 


十月一日は真夏日

2013年10月02日 | 花の写真

昨日(10月1日)は京都市の最高気温が30.6度でした。昔風に言えば「衣替え」の日、

いつものように早朝ウオーキングに出かけて、秋をさがしてみました。

5時30分自宅を出発、風に吹かれると心なしか多少は過ごしやすくなったなと感じながら

服装はまだ半袖で十分です。

  

北野天満宮大鳥居前から比叡山方向の空はまだ明けきらず、茜色帯びた雲も夏の

名残です。でも、5時半なのに日の出はまだ、確かに真夏頃からは月日が過ぎている

ことを教えてくれます。ちなみに日の出は毎日約1分ずつ遅くなるとのこと。

一条通六軒町にある老舗の豆腐店では夜明け前から仕事中、その前を通り花街上七軒

から北野天満宮、上七軒通りの街灯の明かりがともっているからまだ6時前です。

  

北野天満宮に参り足を進めて平野神社へ。ここの本殿から東の方向を振り返るころ、日の出

です。歩き始めて約40分、小休止をとりながら空を仰ぐと心なしか空は高く雲の表情も真夏の

頃とは少し違うように思えますが、「いわし雲」のようにパッと見て秋を感じさせるわけでもない

のでカメラに収めずに出発です。

  

立命大の構内に到着するのが6時20分ごろ、朝日を浴びて輝く衣笠山、木々は緑色が深まって

濃緑、でも葉の色付きはまだのようです。

これから一目散に帰路を速歩、再び北野天満宮に戻り史跡御土居の大欅(樹齢約六百年、幹回り

6m)を囲んでの体操に参加して家に戻ります。

以上私の早朝散歩のコースと道々の風景を紹介しましたが、残念ながら「秋」を感じさせるものは

乏しいでした。でも、本格的な秋はもうすぐそこまで来ているように思います。最後に朝日に映える

天満宮の椋の木が少し色づき始めた様子を紹介して終わりにします。