草花探訪

季節の草花苗づくり

日毎に深まる秋

2014年10月29日 | 花の写真

早起き者だけのご褒美の風景を楽しんできましたが日の出が6時10分台になり、早朝散歩

の出発5時半ごろは夜明け前の一番の暗暗闇です。刻々と変化する夜明けの風景も趣が

あってよいのですが、残念なことに秋の日を浴びて輝く木々の色を楽しむことができません。

そこでこの一週間は早朝散歩を少なくして午前10時ごろから2度目の散歩を試みました。

   

写真左は北野天満宮東門あたり、右は等持院山門付近です。見事に紅葉しはじめているのに

は驚きです。

次にFB仲間が紹介していた「ホトトギス」と「紫カタバミ」も立命大の東門付近のお宅の庭で見

つけましたので紹介します。

「ホトトギス」は庭一面に咲いていました。検索すると日陰を好むユリ科の植物、日本原産で

北海道から九州まで分布とありました。毎日のように通っていたのに見落としていました。

若葉や花にある斑点模様が鳥のホトトギスの胸にある模様に似ていることからこの名がついた

のだそうです。不如帰の名は知っていても鳥に出会った記憶もない私です。

   

「カタバミ」と思っていた下の写真の花、調べてみると正式には「オキザリス」だそうです。

   

春の道端でよく見かけるクローバーのような三枚葉と小さな黄色い花、日本には5種類のカタバミ

が自生しているそうです。花は温度と光に敏感で、天気の悪い日や夜は閉じているとのこと。

上の花はいつも通るお宅の生垣の根本に咲いていますが、気づかなかったのは早朝だった

ためと納得。花も中輪のパンジーほどの大きさで、園芸店で購入できるそうです。

花の最後は「ツワブキ」です。「艶葉蕗」、つまり艶のある葉のフキです。葉の表面に光沢があり

斑入りの種類もあって美しく、日陰でもよく育つところから、日本庭園の石組や樹木の根本に植え

られています。私の散歩道では北野天満宮の本殿西側、洛星高の玄関あたりで群植されてます。

   

今回のブログのシメは「花苗づくり」の中間報告です。8月末に種まきをしました。十日後に発芽し、

9月22日本葉が出た時の様子が次の写真です。左がパンジー、右がクレサンセマムです。

   

10月に入って本葉が6~7枚になったころ、黒ポットに移植しました。黒ポットに移植後約3週間、

種まきからは2か月経過した苗が次の写真です。 

   

苗の中には小さなつぼみをつけてるのもあり、あと2週間後には一斉に開花すると思います。

   

3階の南側のベランダにパンジー約200ポット、クレサンセマム約100ポッが育っています。

花苗づくり素人の私の花苗を、近隣の幼・保・小がもらってくださる予定です。ご近所や老人会の

友達にも差し上げて喜んで頂いてます。

 

 

 

 

 

 

 

  


去華就実の頃

2014年10月22日 | 花の写真

気が付けばご近所のお寺に植わっている柿の実が赤みをまし、かりんも黄色がかっています。

最低気温が一桁になるなど季節の深まりを感じる一週間でした。

日の出の時刻が6時を過ぎ薄明るくなる頃、歩き始めている私の楽しみはいろんな木の実に

出会うことです。

まずは自宅横の観音寺の境内の渋柿とかりんです。

   

続いてお土居の青紅葉の中に椎の古木、平野神社の近くにはザクロが。

     

小粒で黒っぽい椎の実を老婦人が拾ってベンチに集めておられるのを写させてもらいました。

今の子たちは椎の実が食べられるということを知らないと思うのですが、昭和20年代に子供

だった私には、当時縁日で一合升で量り売りしていた思い出の木の実です。

   

等持院山門の近くに栗の木があり、青々した棘に包まれたイガの中に、色づいて実が落ちかけて

いるいがを見つけ、シャッターをパチリと。最後に立命大の西端にあるとある喫茶店の壁面のアケビ

の実を探しウオーキングは帰路につきます。(アケビは一昨年の写真)

栗とアケビを見ると遠い昔、中学生の頃を思い出します。戦後間もない物資の乏しい時代でした。

衣笠山から左大文字山一帯を遊び場にして、まだ青色の残ってる芝栗のいがを落として割り実を集

め持ち帰ってた、懐かしいというよりせつなさを感じます。野生のアケビは宝物でした。

前段が長くなりましたが、今週の花、先週に引き続き「コスモス」です。亀岡夢コスモス園で写した

いろんな種類の花を紹介します。

まず、コスモスの花では珍しい「黄色・オレンジ系」の花。 イエローガーデンとオレンジキャンパス。 

   

下左、白地に紅色のふちどりのあるのがピコティ、下右の花の中心部が濃くリング状になってるのが

ハッピーリングです。

   

下左、花弁が筒状になってるのがシーシェル、下右の八重咲がダブルクリックです。

   

先週にも書きましたが、メキシコの高原地帯が原産地というコスモス、日本に伝わったのが江戸末期

といわれる歴史の浅い花です。それがたちまち日本全国に広がり日本の秋を代表する花に なった

説の一つが教師だった私に関係深いので最後に書いておきます。

その説とは「明治42年に当時の文部省が全国の小学校に栽培法を記したプリントと種を配布した」

という説です。ご承知のように明治2年に全国に先駆けて京都に「番組小学校」を設立し、それを受け

明治5年、国は小「学校令」を発布、日本の義務教育(4年)が始まりました。でもその多くは神社仏閣

の建物や寺子屋を改築した教室だけの学校でした。校庭・運動場はありませんでした。

明治41年に小学校令が改正され、義務教育が6年に延期されました。児童の数に対応した教室・

運動場の広さ、机椅子や教具など細部にわたって基準が示されました。つまり今日の学校の基礎が

築かれたわけです。

明治42年とはそのような時代だから文部省が花の種を配ったという説もうなずけるのです。

  

 

 

 

 

 


台風一過秋たけなわ

2014年10月15日 | 花の写真

ひところ「10月10日」は晴れるという神話?がささやかれ、今年もその日は晴れでしたが、

皮肉なことに大型連休の最終日「体育の日」(13日)は大型台風が近畿を直撃でした。

台風一過、冷たい北風が秋の深まりを運んできたようで、この数日間で木々の葉の色付き

が進み早朝ウオーキングの私を楽しませてくれます。

下の写真は北野天満宮参道横です。欅・椋が日一日変化していきます。

平野神社では銀杏が台風で数多く落ちていましたが早朝のためか拾う人影なし。

               

立命大の近くの児童公園では付近の街路樹より一足早くイチョウの葉が色付木はじめて

いましたし、散歩最終到着ちの竜安寺では青紅葉の中に少し紅葉始めた木もありました。

この時期にぴったりの花と言えばコスモスです。花弁が桜に似ていることから秋桜の

異称を持っていますし、日本の風景にあっている秋を代表する花です。

とこらが「秋の七草」に数えられていません。理由は原産地がメキシコで日本には江戸

末期に渡来した歴史の浅い花なのです。

先週末、コスモスの花を求めて「亀岡夢コスモス園」へ出かけてきましたので今週の花

に紹介します。

休耕田4.5ヘクタールには約20種800万本が、黄やオレンジ、赤・白・ピンクなど色

とりどりに咲き乱れ、どこを、どの花を写すか目移りして困りました。

週末ということもあって来場者も多くどこを向いても遠景には人の姿が。一眼レフを

構えた愛好者が並び、コンデジ片手の私を圧倒します。

コスモスだけでなく周辺のまだ刈り残された田んぼや稲を干した風景、コスモス園

の中にできているノアサガオのトンネルなど、目移りして歩き回っていました。

 最後に背景ぼかしの花4枚紹介します。

 

 

 

 

 

 

 


金木犀も駆け足で去って

2014年10月08日 | 花の写真

よりによってこんな時に来なくてもよいのにと、恨んだ無慈悲な台風が過ぎると雲一つない

秋晴れの日が続きます。それに「青色発光ダイオード(LED)」の業績で3人のノーベル賞

受賞の朗報まで舞い込んで、まさに気分まで快晴!

確か秋分の入りの頃だったと思います。薄明るくなった早朝散歩の途中に、不意を衝くよう

に香ってき金木犀の香り、甘く強いあの香りに本格的な秋の到来を感じたものでした。

江戸時代に渡来した中国原産の常緑小高木樹で、クチナシ・ジンチョウゲと並び三香木

の一つです。後期高齢者の年代にとっては「ああ、トイレのにおい」を想起させる芳香剤

の匂いですが。

庭木として植えられていてどこでもお目にかかれる花木です。上の写真のように

7~8mの高さの高木もあれば生垣として植えられているもの、庭木として鑑賞用に

植えられているものと様々です。

小さなオレンジ色の小花を固まって咲かせ、そっと咲かせそっと散っていく奥ゆかしい

花ですがそのかわり独特の芳香で存在感を示しています。

オレンジ色が一般的ですが白色の花を咲かせるのもあり銀木犀の名がついています。

日の光の弱い早朝では花姿をコンデジでアップで写すのは困難と思ってるうちに、咲き

始めて2週間後には散ってしまい気に入った写真がうつせませんでした。

その代りに十月に咲き始め春まで咲き続ける花木を一つ紹介します。

平野神社に咲く「十月桜」です。一般的には一月頃から咲き始める寒桜の

一種ですが、平野の桜は今頃からポツリポツリと咲き始め、現在十数個咲

いています。

蕾は紅色で花は淡紅色一重咲きの優しい感じがします。


秋高気爽がぴったり

2014年10月01日 | 花の写真

青く澄んだ高い空、少しひんやりとした早朝の空気感、どこからともなく薫る金木犀、まさに

「秋高気爽」の四文字熟語がぴったりの秋になりました。

早朝散歩で目に入る木々の葉の変化を観察し、スポーツや行楽の諸行事に参加して秋を満喫

した一週間でした。

下の写真は北野天満宮の大銀杏を背景にモミジが色づき始めたところ、その下は平野神社の

本殿横の桜の葉の紅葉し始めた様子です。

年寄も陽気に誘われてウオーキング、上京区の老人クラブ連合の行事に仲間15人

と参加してきました。(私は写ってませんが)

秋と言えばなんといっても「運動会」、孫の通う小学校の運動会を参観してきました。

運動会の雰囲気をとかけっこ(徒競走)と団体演技を。昔取った杵づかと同業者の目で

参観していましたが、お世辞ぬきによく指導されていました。

(ちなみに赤帽の児童が小3の孫、小5の孫はピラミッドの二段目ですが)

前置きが長くなりましたがメインの「今週の花」、花は秋の七草の一つ”藤袴”です。

「なんやかんや大原野フジバカマ祭り」のニュースに誘われて出かけてきました。

場所はモミジで有名な善峯寺の近く、山腹にある小さな休耕田で約600株が栽培。

環境省の準絶滅危惧種に指定されている植物で、多くのカメラ持参客が取り囲んで

ちょっとしたにぎわいでした。

香りをにおい袋などに利用されていることは知識としては知っていましたが、実際の

香りをはっきりと体感したのは今回が初めてでした。

600株のほとんどが淡いピンク色の花でしたが中には白い花の株もありました。

「渡り蝶」のアサギマダラチョウがあちらこちらに舞っているのですが、カメラに

収めようとする人も多く、画面に蝶だけをアップにとらえるのに一苦労しました。

蝶の知識がないものですからとりあえず3種類の蝶と藤袴です。