草花探訪

季節の草花苗づくり

桜は節目の季節に咲く

2018年03月28日 | 花の写真

一週間前、孫の小学校の卒業式に参列したときは指先が凍えるほどの冷たさでした。

巣立ちの子らを見送った校門横の桜のつぼみは、その後わずか一週間でほぼ満開です。

今年の桜は突然にパッと咲きました。「節目の季節に咲く花」として親しまれている桜も

この春は、卒業生を蕾の状態で見送り、散る花びらで入学式を祝いそうです。

さて、81歳の私にも節目の春になりました。4年間続けた地域小学校区の老人会の会長を

70歳前半の若い?人にようやくバトンタッチできました。正直ほっとしています。

会長を引き受けた動機は「何か地域のお役に立ちたい」「わが子がお世話になった地域に

少しでもお礼がしたい」というものでした。でも4年間を振り返ってみると達成感や充実感が

ほとんどないのです。しんどかった、です。

ボランチィア活動は無償、見返りを求めない、人様のためにでなく自分のためにする活動だと、

頭の中では認識しているつもりなのに、この徒労感は何なのか?

人様のために「やってあげている」という意識があるためなのだろうかと、反省しています。

世間の風潮は「機会があれば何かボランチィア活動に参加してみたい」と思っている人が

多いと聞きます。でも、実際に携わって感じたことはその真逆でした。

京都市内200余りの小学校区に「老人会」の組織がありますが、そのほとんどの組織で加入会員

の減少が問題になっています。我が翔鸞学区老人会も同じ悩みです。

現在会員数780人という大きな組織ですが、10年前と比較すると約100人減少しています。

「500円の会費払ってどんなメリットがあるの?」「自分には必要ないです」「入ると何か役が

回るのでは?」とか、こんな声を聞きながらそれでも一人一人に説明しお願いして、入会して

もらうようにきた4年間でした。

 

さて、今回のブログのシメは「今週の花」です。桜と言ってもその種類400種いやもっとある

その中から「枝垂れ桜(一重咲き)」です。エドヒガン桜の一変種だとか。今は「紅枝垂れ桜」

に主役を取られているようですがかっては神社仏閣、豪邸の主役はこの桜でした。

前回紹介した平野神社の神門横の「魁桜」、御所の近衛邸跡の「糸桜」はその代表です。

私がウオーキングする北野平野衣笠界隈で出会うしだれ桜を紹介しておきます。

まずは千本釈迦堂の「おかめ桜」

    

七本松仁和街道の立本寺の本堂前の桜。

御所の西側「旧有栖川邸」の桜。

京都府庁 中庭の桜。

    

そして平野神社の神門前の「サキガケサクラ」と御所の「イトサクラ」です。

来週は紅枝垂れ桜を紹介する予定です。

 


桜前線北上開始

2018年03月21日 | 花の写真

今日は21日、彼岸の入りです。古くから「…寒さは彼岸まで」と言われてきましたが今朝は晩冬に

逆戻りしたような冷たい雨が降っています。

でも先週末から一昨日の月曜日(19日)までの数日は初夏を思わせる陽気でした。

その暖かさに触発されたかのように桜前線が日本列島を北上し始めたと、TVニュースで知りました。

さっそく京都市内の早咲きの桜、私が標本木?にしている平野神社の「魁桜」と御所の「糸桜」

(ともに「枝垂れ桜一重咲き」)を見に行ってきました。その前日訪れた時は開花していませんでした。

本当にパッと咲き始めた感じです。

御所の近衛邸跡の糸桜です。

 

今日では一般に「桜」と言えば「ソメイヨシノ桜」をさしますが、この品種は江戸時代後半に

作られた「「オオシマサクラ」(葉は桜餅に使われていることで有名)と「エドヒガンサクラ」

の交配種だそうです。

豊臣秀吉の「醍醐の花見」でも知られているように、桜の花見は古くから日本人の生活に

深くかかわってきた花木ですが、この時代の桜はソメイヨシノサクラではありません。

今のようにソメイヨシノサクラの花見は明治になってからと新しいのだそうです。

(いろんな文献資料をつまみ読みした知識から)

つい先日、「クマノサクラ」という新種が発見されたとTVニュースで報じていました。

現在、桜は400以上の品種があるそうですが、元をたどれば9種(10種とも言われる)の

野性種にたどり着くといわれています。そこに新品種が見つかったのでニュースになったわけ。

なぜ「ソメイヨシノサクラ」が短期間に日本(本州)に普及したわけですが次のことが考えられます。

*先に花が咲き後から葉が開く  

*花つきがよく(枝をびっしり覆う)見た目が豪華である

*木の成長が早く10年もたてば立派な成木 になる 

*他の桜より若木のうちから花をつける  等

それに、花の美しさだけでなく「パッと咲きさっと散る姿」が、潔さを人生の模範とみる風潮に合致

したことや、日本中どの幼稚園や学校に必ず植えられているように、「節目の季節に咲く」ことも

一因だと私は思います。

そのソメイヨシノサクラですが、私の住む京都市内ではまだ開花していません。この数日の寒の戻り

で22~23日ではないかと、これはあくまでも私の予想です。(19日現在のつぼみの状態)

合わせて私の住む近辺で見かける桜を幾つか。まず平野神社の桜庭に咲くヤマサクラ。

平野神社の北隣の天理教ではカンヒサクラが満開。

堀川戻り橋の河津桜はも満開。

最後に、明日は京都市立小学校の卒業式、私の末孫も卒業です。祝ってやるために

そして、4年間務めた老人会の会長を年度末で勇退する私にとっては来賓での参列も

これが最後です。振り返れば卒業式とは約60年間のかかわりです。

教職時代は仕事でかかわってきた「卒業式」、わが子の卒業式と仕事の卒業式との

はざまで悩ました。我が子を犠牲にして仕事優先したことは今もつらい思い出です。

管理職時代、校内暴力で荒れていた頃は学校に泊まり込んで会場を守ったこと、

国旗国歌導入で教職員組合と地域の団体の猛反対に揺れ動いた時期の事が思い出

されます。懐かしいだけでなく、つらい、苦しい思い出がよみがえります。

その卒業式とも今回でお別れです。

 

 

 


間もなく春本番

2018年03月14日 | 花の写真

3月中旬ごろに降る雨を、木の芽が膨らむのを助けるように降ることから「木の芽お越しの雨」

というそうです。先週末に降った雨で私の散歩コースの木々や草たちも春の装いが目立ち

始めましたのでカメラと塩飴を友に歩いてみました。

花で目についたのが黄金色の小さな花を木の枝一面につけて咲くサンシュユと、先週まで

探しても見つけられなかったタンポポです。

サンシュユは梅の陰に隠れていますが押されていますが早春に咲く花の代表の一つです。

黄金花(ハルコガネ)とも言われて古くから親しまれてきました。

「ひえつき節」の” 庭のさんしゅうの木  鳴る鈴かけて  ヨーホイ 鈴の鳴るときゃ出ておじゃれヨ” 

の一節でも有名な花木です。

 

今年は2月末に梅がぱっと咲いたので、次は桜はどうだろうかと、昨日(13日)近くの平野神社

の魁桜、、堀川戻り橋の河津桜、御所の近衛邸跡の糸桜を訪ねてみました。

まずは平野神社のサキガケサクラ、ご覧のようにつぼみが膨らみ少し色づいた状態でしたが

まだ咲いていません。この桜が開花するとその数日後に京都の染井吉野が開花するといわれ、

影の標本木とも言われています。(枝垂れ桜一重咲種)

その代りに「モモサクラ」が満開でしたのでそれをパチリと。(京都新聞社も取材中でした)

堀川戻り橋のカワズサクラは7分咲きといったところでした。(昨年は満開だったのに)

御所の糸桜(枝垂れ桜一重咲)もつぼみ少しふくらみ色づいた状態でしたが開花にはあと少し

日数が必要。

 

木の芽お越しの雨の後、花だけでなく木々の芽吹く様子も写してきました。

コブシの芽と桃の花のつぼみです。

紫陽花とコデマリの芽です。

最後は植物園の柳です。

「森友文書改ざん問題」のこと、明日は京都市立中学校の卒業式、色々と書きたいのですが

今回はこれでおしまいにします。

 

 

 

 

 


梅見ごろです

2018年03月07日 | 花の写真

昨日(6日)は旧暦二十四節気「啓蟄」でした。冬籠りをしていた虫たちが陽気に誘われて

動き出す頃だそうです。

一足飛びに春を迎えたような陽気が続いた2月末からの数日間で、遅れていた梅の開花も

急ピッチに進み、北野天満宮の梅苑も「早咲き見頃」です。

気象予報士が「桜が咲くころの陽気」と言っていた4日の日曜日、カメラをぶら下げて春を

探しに歩いてみました。まずは蜜蜂など虫さんを探してみましたが見つけられず、小鳥が

蜜を求めて飛び交うところををパチリと。

たまたま植物園ではカワセミを狙って大きなカメラを構えている数名の人たちがいたので、

そのよこ少し離れてズームをいっぱいにして。

毎年この時期に咲き始める堀川戻り橋横の河津桜、4日現在では数輪開花でした。

(6日の地方紙の夕刊にはすっかり開花した様子が)

桜の名所平野神社にも足を延ばして。ここは桜予報の影の標本木と言われる「魁桜」がありますが

蕾は固い状態でした。

染井吉野桜のつぼみはもっと固いでした。、桃桜とアーモンド桜が咲き始めていましたので

写真に。

ここの桜林には毎年タンポポがいち早く咲き始めるのですが今年は見つけられず、イヌノフグリ

だけが日の光を受けて咲いていました。

平野神社の少し西方の民家の塀際にスミレの一種が。また、秘密の場所ですがフキノトウが。

最後に北野天満宮の梅の様子を紹介して今回は終わります。

好天の日曜日ということで梅苑(有料)は大賑わい。早咲き見頃と表示されていました。

花だけでなく人物も入れて見ようと少し工夫してみたつもりの写真です。

史跡御土居と紙屋川沿いの梅の開花は三分咲きぐらい。

下の写真は御土居から境内の様子を見たところ。

境内を回るだけで梅は十分鑑賞できると思います。本殿前の「飛び梅伝説の木」も見頃です。