草花探訪

季節の草花苗づくり

季節外れの暑さに辟易

2017年05月31日 | 花の写真

今日は5月の最終日、まだ初夏だというのに、この十日ほどの陽気には辟易です。

連日真夏日の暑さににみまわれ80歳の体は順応できません。もうぐったりです。

それに追い打ちをかけるように、校区の老人会会長を(大した仕事もないのですが)引き

受けていると、この5月の連休明けからは連日、何かと引き出され出席しなければならない

会合も多く、本当につかれます。

 

振り返ると”季節外れの天候続き”はこの初夏だけに限らず、この数年、から秋への時期も

冬から春への時期もままなりませんでした。

そのため私の趣味の一つ「草花の苗づくり」にも大きく影響をうけてきました。種を蒔き発芽

させるには、花それぞれ「適温」があり、気温に大きく影響をうけますが、高温続きの初秋・

低温続きの初春で、失敗してきました。

3月中旬に蒔いたマリーゴールドだけがようやく花苗らしくなり、校区の幼・小へ届けます。

(自宅三階ベランダ)

この数年、体力が落ちたことあって、元気なころは春苗・秋苗を4~500ポット作って

差し上げていたのに、今はその体力も気力もありません。

作れなくなった埋め合わせに、知り合いの花苗屋さんを通して「花苗」を届けるようには

していますが。(店頭に出回るのが年々早くなることも、私のような素人苗づくり人の

やる気をそぐ要因になっています)

 

会合についてですが、数多くあった老人会関係の仕事や寄合の中でも、次の二つは楽しい

ものでしたので紹介。

一つは「ゴミゼロの日」の幼稚園児と一緒に公園清掃。

もう一つは全市老人会主催のウオーキング、今回は短距離、嵐山から上桂まで川沿い約5㎞。

全市域からは約500人参加。(翔鸞からは7人)

 

さて、毎週日課にしているウオーキング(週4~5回、1回約80分)で出会った花を紹介している

このブログ、ついついその花の名前を誰もが知っている、美しさも際立っているような季節の花を

紹介してきました。

でも、年を重ね心に余裕ができるにつれて、道端や雑草の中に咲く花、花自体は小さくて

目立たない色合いの野草の中にも、その花しかない美しさ可憐さがあるのを見つけるようになり

ました。自分の目でとらえた小さな花の美しさを、どうにかして写真にしたいとカメラを向けるように

なりました。

今回は、誰もが知っていて、探せばすぐ見つけられる、そんな花をいくつか紹介します。

まず、ヒルガオとドクダミです。白梅町の路側帯に咲いていました。

下の3枚はカタバミ・ユキノシタ・ノアザミです。等持院の近くの民家の石垣に咲いていました。

ついでにこの季節の生き物も2枚、ツバメの幼鳥と蝶(名前知らないのです)

最後に、北野天満宮の「青もみじ」。

    

    


よく似た夫婦の私たち

2017年05月24日 | 花の写真

私たち夫婦は同じ80歳、京都市の中学校体育教師を同時スタート、いろんな学校や

市教委内の職務を経験して、そろって20年前に中学校校長を最後に定年退職しました。

退職後も中学校退職校長会(清交会)の会員でいろんな行事に参加し、よく似た知人友人を

共有して今日にいたっています。

と言っても「お神酒徳利夫婦」には程遠く、取り柄は体育教師の名を汚さずともに健康で暮して

いることぐらいですが。

 

今回、どうして私たち夫婦のことから書き始めたかと言いますと、先日阿川佐和子さんが63歳で

結婚された、その報告のコメントを読んで納得と自信が持てたからです。

そのコメントとは「足腰が丈夫なうちは好きなことを楽しみ、くだらないことに笑い合って、

時々言い争いつつ、穏やかな老後を過ごしていければ幸い」と。

私たち夫婦のことを言葉で表すとこのような生活に思えるのです。だから老い先短いはずなの

にこれでよいのかと、女房ははたして満足しているのだろうかと今までは少々不安になっていました。

勿論、阿川さんとは比べ物にならない平々凡々な高齢者夫婦ですが、私たちはこれでいいのだと。

 

さて、年に一度の退職校長会(清交会)総会・懇親会が先日ありましたのでその報告を。

出席者約70名(会員総数約400名)でしたが80歳の私は年齢順では10番目、もう長老

の域にあるのには驚きです。私より年下の方がほとんどのため、敬意を表して酒を注ぎ

挨拶に来られる方も多かったのですが名前がわかりません。サラリーマン川柳の

「久しぶり  聞くに聞けない  君の名は」です。ボケが進行しているのではと心配。

今年も市長・教育長がお見えになり会に花を添えてくださいました。

懐かしい人にも出会いました。その中でも下の二人は特に。

指導主事になった年の新規採用教員だったお二人です。右側は教育委員会の部長職、

左側は校長会長を最後に退職と。(年齢は私が10歳ほど上)

昔は指導した立場の私ですが、とっくに追い越されて立派に、俗にいう偉くなった二人です。

この他にも「西 先生には若いころお世話になりました、指導を受けました」と言って

くださる方が何人もあり、お世辞半分とわかっていて、面はゆい気持ちでしたがいい

気分でアルコールをいただきました。

 

長々と書いてきましたがここらでいつものように今週であった花たち。

平野神社に咲いているジャーマンアイリス達です。アヤメ科の仲間ですがカラフルで

花全体が大きく花弁のフリルも派手さがあります。乾燥に強いので育てやすく庭を

彩る花として重宝されています。

最後に、唱歌「夏はきぬ」の一節「うの花の匂う垣根に」にあるようにこの時期の花で

書かせることできない「うの花」、別名「ウツギ(空木)」についてです。

昔は生垣としてどこにでもあったらしいのですが今はウツギの生垣があるお家は少なく、

私の散歩コースには見当たりません。ですので植物園へ探しに行ってきました。

正式な名称はシロバナヤエウツギです。下の写真はバイカウツギです。

この時期、青葉に映える白色の花を探してみました。

バイカモ・カラー・

オオバオヤマレンゲ・カルミア・バラ

 


五月晴れの好季節

2017年05月17日 | 花の写真

先日の子どもの日が暦の上で「立夏」、それに呼応するかのように周りには青々とした緑、

さわやかな風、透き通るような青空が続き、珍しくも(?)タイガースの快進撃も続行中です。

でも浮かれずに、毎朝のあいさつ運動は細心の心配りをしながら行っています。

新入社員に「5月病」があるように、5月連休明けからは、子どもの世界にも学校に「いけない」

「行きたくない」という子が現れやすい時期だということを、長年の教師経験から知っている

からです。今年のような9連休のあとは特に要注意です。

(写真は昨年のもの)

幸い私があいさつ運動で見守っている子たちの中には「心の壁」に直面して休んだり登校

をしぶる子はいないようです。

でも毎朝挨拶を交わしながら子たちの表情を観察し、心持ちを読み取る努力をしていて、

少し気になる子はいるのです。ですから、今まで以上に、優しく笑顔で声をかけるように

心がける毎日です。

 

さて、季節の移り変わりを花の姿でとらえようと暇を見つけてはカメラをぶら下げて

歩き、写した花をこのブログで紹介しているのですが、次から次へと咲くのでおいつき

ません。そこで今回は「アヤメ科」の花をまとめて紹介します。

「イチハツ」「アヤメ」「カキツバタ」の三つです。同じような花形と花色です。

昔から言われている言葉に「いずれがアヤメかカキツバタ」があるように、とりわけこの

二つの見分け方は難しいです。

花形の特徴が「真ん中に花弁が立ち外側にも花弁が垂れ下がる 」という共通した独特

の花たち、そのうえ花色もよく似た青紫色だからです。

素人の私でも見分ける方法は、垂れ下がってる花弁の付け根の模様の違いです。

「網目模様」になっているのがアヤメ、猫の目のような細長くて白色がカキツバタ。

イチハツは花色が薄い青色。この花は平野神社にたくさん咲いています。

5月初旬から中旬にかけて、乾燥した土地でも育ちます。

    

アヤメは4月下旬ころから咲き始め5月上旬には咲き終わります。竜安寺の池の辺で

写したのですが、水中に育つのではなく、湿地や普通の地面に育ちます。

カキツバタは上賀茂の大田神社の境内にある大田ノ沢に自生する国の天然記念物。

このほかに「花菖蒲」がありますが咲き始めるのはもう少し遅く5月末ごろから。

 

五月晴れの空のもとで映える今おすすめの植物に「青モミジ」があります。

モミジの名所で有名なところはすべて、今、見頃です。今回は竜安寺の青モミジを

紹介します。下の2枚は有名な石庭へ通ずる石段と庫裡の鬼瓦。

仏舎利へ通ずる砂利道と外人観光客。道両脇の苔とモミジ葉、影モミジ。

下の写真はモミジ越しに池の南側から眺めた風景。

 

最後に、昭和27年3月衣笠中学校を卒業したクラス会に出席してきましたのでその集合写真。

出席者15名全員80歳、卒業時には50名いた仲間も、一人減り二人減りと11名が物故者。

風貌はよく見れば皆五十歩百歩でおじいさんおばあさん、酒飲みながらの話題も遺産相続

や墓の話など切実なこと、でも定年退職具は毎年一回集まっている息の長いクラス会です。

 

 


GWは快晴快進撃

2017年05月10日 | 花の写真

毎年、連休明けには「ダメトラ」と陰口をたたき不甲斐なさを嘆いていた私ですが、今年の

阪神タイガースの快進撃にはびっくりです。連休が明けても宿敵巨人を破り、いつまでも

この調子が続いてほしいと願う一フアン老人です。

 

さて、天候もタイガースに合わせたかのように快晴続きでした。

世間では大型GWを利用して行楽地に出かけ、その混雑ぶりや道路の渋滞情報が大きな

ニュースになっています。でも働いている人や通学の子たちはこの機会しかないのです

からやむを得ないのでしょう。

幸い四季の移り変わりが最もくっきり感じられる京都、そこに住む私には、わざわざ人ごみ

の中を求めていかなくても、すぐ近くに初夏の到来を感じたり、新緑を楽しめる場所が

いくつもあるのです。

例えば北野天満宮・平野神社、衣笠山の麓一帯、日課のウオーキングの途中にも。

道路から一足踏み入れるとすぐそこには本物の森があります。自然の風の音を耳にし、

雑草や木々の葉の湿ったようなにおいをかいだり、普段は見過ごす小さな生き物や小さな

花たちに出会うことも老人には楽しみです。どこにでもある初夏の風景をカメラに収めました。

 

まずは平野神社境内の鯉のぼり。子どもの頃はあちらこちらと目にしたことが懐かしい。

こどもの日の子供の姿のスナップと、植物園の噴水に見入る母子さん。

植物園ではたまたまアマガエルがいました。

平野神社の草むらに蝶々とタンポポ。

天満宮横の藤野豆腐店のひさしには今年もツバメが。

レンゲ・タンポポ・スミレ草です。

 

我が家の小さな庭の花木の主役も、梅・椿から今はツツジに交代です。

公園の花木も低木の街路樹も、その主役はツツジです。

そこで毎年子供の日前後の数日間公開される蹴上浄水場のつつじを写しに出かけましたので

今週の花として紹介します。

 

 

 


私のGW報告

2017年05月03日 | 花の写真

昨日5月2日は八十八夜、新緑がまばゆい季節の到来です。

世間では今年もG.Wといって夫婦・家族の思い出をつくる旅の情報であふれていますが、

年中休日の老人の私には退職を機会に20年間続けている小さな日帰り旅行があります。

西京極総合運動公園で開催される「京都市中学校総合体育大会開会式」を参観したのち、

急いで神戸のメリケンパークオリエンタルホテルの最上階のステーキハウスへ。

海を身ながら少し豪華なステーキランチ、ワインを飲みながら開会式の感想や昔話をして

食事を楽しみ、その後は、中華街や元町商店街をぶらぶらと。

老祥記の豚まんや、母の祥月命日(5月6日)に親族が集まるので法要用粗供養に亀井堂

の瓦せんべい、そして孫への手土産にチョコ等、気が向けば女房にちょっとした物を購入と

いった、近場の半日の小旅行です。

 

私たち夫婦にとっては思い出深い「開会式」の入場行進、今年は59回目でした。

私たち二人は偶然新規採用で朱雀中に昭和35年4月、同時に赴任したのですが、その年は

開会式が挙行されて第2回目の年でした。

しかも朱雀中が全市のトップを切って入場行進する学校というめぐりあわせでしたので、

着任して間もない新採体育教師の二人、生徒に名前も顔も覚えられていない状態で、

数百人の生徒を相手に指導したという思い出があるのです。本当に大変でした。

それから退職するまでの37年間、体育教師の時は勿論、管理職になってからも

ずっと携わってきた因縁深い大会です。

退職して今年は21年目、退職後はOBとして毎年必ず夫婦そろって参観していますから

58年間見続けてきたことになります。思い出も思い入れもいっぱいの開会式行進です。

 

今年は89校約7100人の参加でした。年々入場行進も上手になり、ユニホームがカラフル、

歩き方にも・小さな旗・横断幕等の工夫も見られ、夫婦で感想をかわしながら参観。

孫の行進も。

思えば現職時代は、開会式後は勤務校の生徒引率や応援にと出ずっぱり、

我が子の試合にすら応援に駆けつけられない、そのような休みのない連休でした。

 

神戸は亡母の故郷、私も4歳まで育った所です。退職後夫婦でゆっくりと過ごせるように

なり、母の法事の供養品を求めることもあって神戸まで足を運ぶのが決まりのように。

同じ場所に20年間続けていますが、不思議に飽きることなく、宿泊しようとも思わない、

夫婦のお気に入りの日帰り小旅行なのです。(ホテルのロビーで、おじいになった顔姿)

   

 

さて、最後はお決まりの今週に、出あった花たち、今週は「藤の花」です。

鳥羽水環境総合センターの藤が公開されていましたので4月28日(土)写してきました。

「藤」は日本原産の花木、つる性落葉小高木。その優美な花姿から古くから愛され、

平安時代に藤原氏の姓や家紋に使われてい花です。

ここ鳥羽水環境総合センターには前長約120mの藤棚があり、紫色のカーテンとなって

参観者を楽しませてくれています。(参観客が多く画像に人がはいらない苦労しながら)

藤の花は一輪一輪は蝶のような形のごく小さなはなですが、それが房となって数十㎝

から1m(ここでは約80㎝)にも連なる姿は私たちを魅了します。

    

    

 棚の下にいると衣服が紫色に染まりそうで、ベンチに座って上を見上げる顔をなでる

風も藤色に染まっているような感じがします。