草花探訪

季節の草花苗づくり

梅花祭

2013年02月27日 | 花の写真

TVの天気予報士が「京都では今シーズン(12月~2月)の冬日が31日、観測してから

2番目の多さです」と解説していました。もうそろそろ春が来てほしいと祈る昨今です。

さて、25日は北野天満宮の「梅花祭」、梅の花をこよなく愛された菅原道真公が没した

903年2月25日、その祥月命日に、今年も梅花祭野点大茶会が開催されました。

時折粉雪が散る寒い日でしたが、拝服料1500円の茶券を求める客であふれていました。

梅の開花状況は冷え込み続く影響のため「早咲梅見ごろ」との表示よりは少ない感じですが。

写真上から楼門をくぐって本殿へ向かう参道から、本殿前の三光門(重要文化財)よく

の白梅、神楽舞台前の白梅です。

梅苑入り口から眺めた苑内の様子はご覧のように梅はちらほら、観梅客も少ない。

一方、野点会場は大テントが張られて設営され、そこを取り囲むように紅白幕が張ら

れているため写真撮影は困難でした。

拝服券を購入しても入場するのに長蛇の列、やっと大テントにたどり着くと、二重三重

のカメラを構えた人垣、その中で苦労して撮った写真です。

最後に梅の花の写真を掲載します。北野天満宮には50種1500本の梅の木があり

知る人ぞ知る京都の梅の名所です。早咲きの紅梅・白梅ともほとんどが八重咲種で、

一重咲きの木はすくないのです。そのような中で撮った2枚です。

梅の花は寒風の中凛とした花姿、清楚で可憐な風情に人々は心を引き付けられ

ますが、花とは対照的にごつごつとした幹や枝の姿にも私は引き付けられます。

本殿を囲むように200本余りの古木が、有料梅苑よりも一足早く咲いていますので

私のお勧めです。

 


冬に咲く椿の花

2013年02月20日 | 花の写真

今年の冬は寒い。立春から一昨日の雨水までの約2週間で最高気温が平年気温を超えた

のは京都市内でわずかに4日。二十四節季の一つ「雨水」は空から降る雪が雨に変わり、

氷が溶け水になるという意味で、昔から農耕を始める目安とされていたそうです。

低気温が続く中でも植物はわずかな気候の変化を感じ取り、近くの北野天満宮の梅は

あちらこちらでつぼみを開き観梅客を楽しませています。

さて、今週の花の紹介は「ツバキ」です。漢字で「春の木」と書くように「花椿」は俳諧では

春の季語ですが早咲きものは冬さなかに咲き始めます。

雪の中で春を待つ花姿、つやつや輝く葉も私たちに勇気と希望を与えてくれる花木です。

梅が中国から渡来したのに比べ椿は日本原産の常緑樹、日本を代表する花の一つです。

葉に光沢があるの意味で「艶葉木」(ツヤハギ)、葉に厚みがある意味で「厚葉木」(アツハギ)

など名前の由来は色々です。幹は建材に、種子から採れる「ツバキ油」は頭髪用に、食用にと

利用されています。

前書きが長くなりましたが京都市内の情報紙に等持院の椿が見ごろとの記事をみて、

散歩コースにある寺院でもあり立ち寄ってきましたので紹介します。

「有楽椿」(ウラクツバキ)といい、江戸時代の初め豊臣秀頼が寺を復興ときに植えられた

ものと伝わり樹齢400年余りの古木です。樹高十数メートル、薄ピンクの小さな花をつけ

ています。ただ、残念なのは庭園の西北、茶室横に植えられており、柵で囲われて近づけ

ないため、小型デジカメでは思うように写せなかったことです。

上の写真は方丈の入り口付近に樹高十メートルを超す山茶花の大木がありましたので

写したものです。

別の日に京都府立植物園で写した三種類の椿の花も添えておきます。

上から「寒椿」・「桃雪中花」・「白侘助」という種類です。植物園には約250種類

400株の椿が植えられ、これから春の終わりまで楽しめますのでお勧めです。。

 


北野天満宮梅苑公開

2013年02月13日 | 花の写真

2月は如月、寒いからもう一枚重ね着るということで「着更着」とも言うと何かの本で読んだ

記憶があります。私の住む京都市内でもこの一週間の気温は最低気温がマイナスという日

が4日、最高気温でさえ2、9度という寒い日がありエアコンの部屋で着ぶくれの生活でした。

でも、そのような環境の中、梅はけなげにも開花をし始め、小さな花を咲かせ力いっぱい

春を蘇らそうとしています。

京都の梅の名所北野天満宮でも開花情報”早咲き梅 ちらほら咲き”と表示されて、2月

9日から梅苑と史跡お土居の梅が公開されています。

丁度その日の朝方から京都市内では今年になって初めての積雪(約1cm)、淡い雪

化粧で観梅客を迎えていました。

雪の結晶が見えるほどのふんわりと積もった雪、アップで写そうと近づくと枝に少し

触れても、またカメラを近づけると吐く息で雪が飛び散り、撮影に苦労しました。

梅のほかに境内に咲くロウバイ・山茶花の花に積もる雪も撮影しましたので添えて

おきます。

 

 


春を呼ぶ花水仙

2013年02月06日 | 花の写真

暦の上ではもう春に、でも今年の季節の歩みは気まぐれで、歩幅は大きくなったり止まったりと。

特に年明けからの約4週間の冷え込みで、春を呼ぶ花梅や水仙の開花が遅れていました。

テレビの季節便りで水仙のつぼみが始めたことを知り、日本三大群生地のひとつ「淡路島灘

黒岩水仙郷」を訪れました。

淡路島の南端、太平洋に面した海岸線のすぐ近くまで落ち込むような急斜面に、

少しの土に張り付くように約500万株の水仙が咲き始めていました。

スキー場のゲレンデに例えると上級者向きのコースのような傾斜、そこを九十九折のように

切り開いた幅約1mの道、上り下りの観光客が列をなし手すり代わりの頑丈な柵に囲まれて

いますから、落ち着いてカメラを構えて写真を撮るのにも一苦労でした。

そのような中で写した写真の中で私のお気に入りが上の写真です。

水仙のことについて少し書き足しておきます。まず名前ですが、雪の中でも春の訪れを

告げるので別名「雪中花」とも言い、スイセン属ヒガンバナ科の一つ、古くから園芸化

された多年草球根植物です。日本では自生のニホンスイセンが正月を飾る花で、清楚な

花姿と甘い香りが魅力です。

ちなみにニホンスイセンの花言葉は「自己愛」「神秘」尊重」などです。

日本三大群生地は淡路島・房総半島・越前海岸です。雪の越前海岸の水仙は2月中が

見頃だそうですのでできれば訪れたいと思っています。