草花探訪

季節の草花苗づくり

新緑目に染みる

2014年05月28日 | 花の写真

夜が明けるのが随分早くなりました。早朝5時にスタートして北野・平野神社に差し掛かる

頃は日差しは強く、でも空気がさらっとして程よい感じです。

両神社本殿の背景にある大木の楠の若葉が朝日に照らされ風にそよぐさまは一服の絵

で、散歩途中の老体に生気を注いでくれます。コンデジではその美しさ表せませんが。

   

境内を少し遠回りして、欅の並木と青紅葉のトンネルをくぐって歩き、日ごとに青さが変化して

いく様を観察するのも楽しみです。

    

楠や樫の木の萌木色と異なった茂みの下を歩いていると全身が染まるのではと思いながら。

土日は立命館のキャンパスを通り竜安寺まで足を延ばします。目的は静寂なたたずまいと

樹木の葉、苔のみずみずしい緑色に出会うためです。

   

池を巡った後、帰路は立命館国際ミュージアムへ急ぎます。「アンネのバラ」が見ごろだから。

  

  

アンネのバラは咲き始めは花弁が淡い黄色でふちはピンクに彩られて、日が経つにつれて

ピンクが濃くなる特徴のバラ。その横に咲く赤いバラ(愛吉・すずのバラ)も見逃さずに。

このようにして土日の早朝ウオーキングは終わります。約90分9000歩のコースです。

薔薇の写真が二枚では寂しいので先日訪れた植物園で撮った写真を添付しておきます。

   

   

 

  

 

 

  


初夏の訪れを知らせる花と小鳥

2014年05月21日 | 花の写真

(何度もパスワード・IDの入力を繰り返し水曜日の夜ログインに成功です)

さて、早速ですが今週の花「卯の花」です。60年ほど前に覚え歌った小学唱歌に

「卯の花の 匂う垣根に  不如帰 はやもき鳴きて」とあるように、昭和十年代~

二十年代は、私の散歩道(北野~衣笠山麓)に卯の花の生垣が点在してました。

卯の花は旧暦「卯月」に咲くことから「うつつきの花」と呼ばれ別名「空木(うつぎ)」

とも言われてます。野原・空地があったころは身近に咲き親しまれてきました。

でも、今はまったく見かけず、軒先つながる民家の玄関先で咲く鉢植えを一つ見

つけたのが下の写真です。

   

これだけでは物足りないので植物園へ出かけ三種類のうつぎの写真を撮ってきました。

   

   

上左が「ヒメウツギ」その右が「シロバナヤエウツギ」下左が「ショウジョウウツギ」です。

どれも下右のように生垣になるように茂っていました。

次は夏告げる鳥についてですが、ホトトギスがその代表で「夏告鳥」とも表記されてます。

鳴き声も「テッペンハゲタカ」と聞こえるとか親しみを持たれる鳥ですが、都会近くには姿を

見せません。

一方、不如帰とともに昔から初夏の鳥としてツバメが親しまれてきました。緑色の早苗がそよぐ

水田を飛び交う風景、民家の軒先に巣をかけるのが普通の風景でした。

日本では「ツバメが巣をかける家は繁盛する」とも言われているほど身近で親しまれています。

私の散歩コースにも巣を観察できる場所が4か所ありますが、その一つを写してきましたので

紹介します。

   

始めは抱卵してる姿がかすかにとらえられてたのが途中親鳥の姿も見えず心配していました。

しばらく日にちが過ぎて、ある日雛4羽が。

   

親鳥が運んでくる餌を競ってもらう様子が見られ、しばらくすると巣から体を乗り出して待つ様子も。

   

待ってる間に羽を広げたり。親鳥と大きさもほぼにかよってくると巣立もまじかです。最後の

写真は17日(土)朝6時のもので、翌朝訪れた時は巣立った後でした。

最後に蛇足ですがこの時期に必ず出席する集まりの様子を2枚。

   

昭和27年3月衣笠中学校を卒業したクラス会の写真です。喜寿の祝いを兼ねての集まりです。

還暦の年から毎年一回集まってますが、46人のクラスも一人欠け二人かけと、10人が他界。

もう一枚は中学校退職校長会の総会・懇親会の時のものです。

   

会員総数約400人のうち今回出席者70人、私は年齢順で行くと17番目と高齢の方。

門川市長様もわざわざスピーチを。

 

 

       

 

 

 

 


初夏を彩る花たち

2014年05月14日 | 花の写真

私たちは季節の移り変わりを花木や鳥、木の葉の緑の深まりから感じ、それぞれの季節を

楽しんで暮らしています。

初夏の今、水辺を彩るアヤメ・カキツバタは日本古来からある「和の花」でもあり、寺社の庭園

や民家の鉢植えなどあちらこちらでお目にかかれて楽しませてくれます。

まずアヤメ(文目)ですが、私の散歩コースでは竜安寺の池の辺に植えられていて4月下旬

ごろから楽しませてくれています。水の中に生えているように見えますが、実はアヤメは乾い

た土を好み、水際より離れて植栽されています。

   

  

「花弁の付け根あたりに網目模様がある」ことが大きい特徴で、私のような植物に疎いもの

には杜若との違いはこの一点だけが区別のポイントです。

次にカキツバタ(杜若)ですが、私の散歩道には咲いてませんので、上賀茂の大田神社の

参道脇の“大田ノ沢”約2000㎡に自生している25000株を見に出かけてきました。

   

   

平安時代からの名所で国の天然記念物に指定されている野生群落です。

藤原俊成の短歌「神山(こうやま)や 大田の澤のかきつばた 深きたのみは 色にみゆらむ」と

詠まれてること、また、尾形光琳の「かきつばた図」のモチーフになったことでも有名です。

勿論、他からの受け売りです。

花弁の付け根あたりに白色の目型模様があることや、生育場所が湿地や水中の泥地であること

がアヤメと区別するポイントです。

アヤメ・カキツバタのいずれも学名「アイリス」アヤメ科アヤメ属の植物で、世界各地にその仲間

が約300種類もあるそうです。毎朝立ち寄る平野神社に咲く「ジャーマンアイリス」のカラフルな花

6種類を紹介して終わりにします。

   

   

   

 


暦の上では夏がはじまる

2014年05月07日 | 花の写真

暦の上では「こどもの日」から夏、五月晴れの下で新緑が映え、早朝ウオーキングの道々には

赤紫のつつじが咲き誇っています。

こどもの日を祝って平野神社の境内にはこいのぼりが泳いでいました。今では街中で見かける

のは本当に珍しい事ですが、私の子供の頃、6~70年も前には、平野から衣笠山の麓にかけて

田畑も多くあり、大きなお家には必ずといってこいのぼりが上がっていたことを思い出します。

   

思い出と言えば約30年前、全国的に「校内暴力・荒れた中学校」が社会問題となっていた頃、

私の赴任していた学校も器物破損・落書きが常態化していた頃のことです。

若い教師集団が、地域の古い民家から蔵に眠っているこいのぼりを貰い受け、その数約30匹

を、校門と校舎の間にロープを張って泳がせました。噂を聞いて近隣の幼・保のこどもや大人

も見物に見え、その期間だけは落ち着いた学校の状態を取り戻せた思い出がよみがえります。

さて、今回は2種類の花を紹介します。一つは春の終わりを告げる草花として「レンゲ草」です。

撮影場所は廣澤の池の西側一帯の休耕田です。

   

   

昔は水田の裏作に緑肥作物として栽培されていたので街並みを少し離れればあちらこちらで

お目にかかれ、子供の遊び場となっていました。女の子に教えてもらいながら首飾りを作った

思い出がよみがえります。

二つ目は初夏の花です。晩春から初夏にかけての時期は、草花・花木が次から次へと開花する

ので目移りしますが、今回は「つつじ」にします。

ある書物によると日本には自生するつつじだけでも40数種類、品種改良されて22属108種

が分布沿ているそうです。道路の歩道脇に植えられていて、よく見かける赤紫色の大輪の花

は「平戸つつじ」の仲間です。

京都市では「蹴上浄水場」に約4600本が有名で、一般公開された期間中に女房と出かけま

した。鑑賞後は隣のホテルで少しリッチな昼食を。

GWの混雑の中をわざわざ遠出しなくても、これだけで十分楽しめましたと女房は言ってくれ

ました。安上がりで疲れも少なくて。

   

   

ご覧のようにすごい人出でしたが、開花が遅れ五分咲きといったところ。

   

   

紅・桃・白はどれも見慣れた色あいの花ですが、黄色の花は「レンゲツツジ」と言うそうで、珍し

い品種のようです。