草花探訪

季節の草花苗づくり

私には無常の雨

2014年04月30日 | 花の写真

29日(昭和の日)だけはは晴れてほしい日なのに今年は無常の雨でした。

この日は京都市中学校春季総合体育大会開会式当日で、全市の中学校生徒代表が一堂に

集い入場行進します。その基礎を作り上げたという自負心がある思い出の行事です。

懐かしい先輩や同僚諸氏との再開、夫婦それぞれの最終勤務校の様子を垣間見る楽しみの

日であるとともにり、この後神戸の海の横のホテルの最上階のステーキハウスで食事し、

中華街・元町界隈でショッピングに付き合う女房孝行の日?でもあるのす。

雨で流れた代案を早急に考えなければならないつらい立場の私です。

前文が長くなりましたが本題の今週の花のことにうつります。今週の花は藤の花です。

26日「鳥羽の藤」の鑑賞に出かけました。全長120mの紫色のカーテンは見ごたえ十分。

   

   

公開初日しかも土曜日ということで大変な混雑ぶり、初夏を思わせる日差しのため日傘の人

も多く、藤棚の下で休憩する人などと、ゆっくりカメラ構えるのに一苦労でした。

   

藤は日本原産の花木でその優美な花姿、上品で控えめな色合い、そして甘く優しい香りから

万葉の昔から愛されてきた日本を代表する花です。臭覚鈍い私でも藤棚下では十分に香りが

楽しめましたし、肌や衣服も染まるのではないかと思ったほどです。

    

藤の花は家の庭木や学校・公園の藤棚 などと身近にある花として生活に溶け込んで親しまれ

ています。最後に私の散歩道で見かける藤の花の写真を紹介して終わりにします。

   

   

上の写真は児童公園にある藤棚と立命大校内の藤棚です。下は竜安寺の池の辺の白と藤色

の花です。散歩途中の老人たちの憩いの場所でもあります。

    

左は竜安寺の池の辺、右は洛星高校のグランド防球ネットの藤です。   

 

 

 

 

   

 


見納めの桜訪ねて

2014年04月23日 | 花の写真

春分の頃、魁桜を訪ねてスタートした桜を求めてのウオーキングも一か月が過ぎ、晩春の

色濃い今回の御室桜訪問が最終です。

昔取った杵つかよろしく元体育教師の経験を生かして、地域の老人会の「歩こう会」のお世話

を兼ねてのウオーキングです。

今年度もその役を引き受け、最初の歩こう会の行き先を御室に決めてポスターで呼びかけた

矢先に、老人会役員の若返りをするということで突然「会長」にならされてしまいました。

約850人会員の老人会、77歳の私が”若返り会長”ですから年齢層は推して知るべしです。

さて、ウオーキングコースは、市バス「立命館大学前」をスタートして御室までの約1.5㎞、

きぬかけの路を御室まで歩いて、記念撮影・花見のあと流れ解散です。

   

私はどうもつきのない男のようで、この日に限って小雨がぱらつき、花も一週間前に下見した

ときは確か八分咲きだった桜の 花が ”散り際さかん”の状態でした。 

参加者22人、ほとんどの方が私より年配ですが雨男をお詫びしたら、労をねぎらってかえって

励まされました。感謝々々です。(写真は先週下見の時のものです)

   

   

観桜後歩くことに自信のあるものだけで最短コースを歩き平野神社へ。今が見ごろの里桜を楽しみ

ましたので緑・桃・白色桜を紹介しておきます。

まず薄緑色桜2種、御衣黄桜とウコン桜です。

   

御衣黄は平安時代の貴族の衣装「御衣」の色に似ていることから、ウコンの別名は黄桜です。

桃色の花はいろいろ咲いていたが、ここでは菊桜の別名があり花弁60枚余りの突羽根(下左)

と手弱女(下右)の二種、ともに平野神社の桜を代表する名木を紹介しておきます。

   

最後は白色の八重桜、ここには多くの種類が咲いていますが私の好みで白雲と松月の2種類の

花を紹介しておきます。(ただし白雲は散り際)

      

 

   

 

 

 

 

 


通学路に子供の声

2014年04月16日 | 花の写真

一週間前、新一年生を迎えた満開の桜のトンネルも、「花七日」という言葉にあらわされる

ようにソメイヨシノは早くも散りゆく桜です。日本人の多くは桜吹雪をはかなく美しい風情と

感じ心を魅了するようですが、無粋な私は次の楽しみを求めて気持ちが動きます。

日課の早朝散歩は日の出の時刻に合わせ5時20分ごろスタートです。衣笠山の麓まで

の往復の間に、寺社参拝、花を鑑賞し小鳥を探しながらの約90分間8000歩の散歩。

今ソメイヨシノに代わり紅枝垂れ桜が見頃です。下左は平野神社、右は洛星高校の桜。

    

白梅町付近から一条通を東へ進むと「椿寺」へ。ここには桜と並んで「五色八重咲散椿」

という有名な椿も楽しめます。(桃・薄桃・白など5色の花、椿なのに花弁が一枚ずつ散る)

   

その昔、豊臣秀吉が北野の森で「大野点茶湯会」を開いたときにこの寺に椿を寄進したもの。

更に東へ行くと二つの寺にも立派な紅枝垂れ桜が満開です。

   

さて、帰宅して一息つくと次は「子ども見守り隊」の活動にでかけます。

新学期がスタートし通学路に小学生の明るい声が響くと、地域の老人たちにも元気が戻って

きます。子どもたちの笑顔がいつまでも続き、元気に登校してほしいと願いながら「オハヨウゴ

ザイマス」「イッテラッシヤイ」と声かけて。

7時50分~8時30分のわずかの間の活動ですがこの年寄には楽しみです。

   

受け持ち場所は花街上七軒通りと路地が交差するあたり、頻繁ではないが自動車バイクが

通る路側帯もない道です。上級生が1年生を上手に誘導してくれるので助かります。

下校は1年生だけの集団下校、2時30分ごろ通学路5コースに分かれて数人ずつ一緒に。

私たちもそのお手伝いをしています。中学校勤めだった私は小学校の先生方のきめ細かい

指導を再発見し、頭が下がる思いです。

   

最後に、この一週間で桜名所を訪ねたところを紹介して終わりです。今週は竜安寺です。

   

           

 

   


4月は出会いの季節

2014年04月09日 | 花の写真

三月が別れの季節なら四月は新たな出会いの季節です。

昨日(8日)は京都市内の公立小中学校の入学式でした。京都の桜は2日が満開を迎えていた

がその後の寒戻りが幸いしてほぼ満開状態で、入学式用ホーマルスーツに着飾った小学一年生

を迎えていました。

私は縁あって校区の老人会の代表として「翔鸞小学校」、元管理職9年務めた「向島東中

学校」の入学式に参列しましたので校門前の桜、式場内、児童・生徒の入場風景の様子を

紹介します。。

   

   

   

京都市内のすべての小・中学校の校門・校庭付近には桜の木が植樹されていますが、その

起源は日露戦争の戦勝祝賀で小学校に植樹されたことが始まりらしい。(「京都の学校歴史

探訪」による)

桜と言えばソメイヨシノサクラが代表ですが、江戸末期に当時の江戸の染井村の植木職人が、

オオシマザクラ・エドヒガンザクラの交配種として作った種類で歴史は浅いのです。

それが全国の桜の名所の8割を占めるに至った理由は、一つはほかの桜に比べると花が少し

大きく花つきがよく見た目が豪華、それに10年ぐらいで立派な樹に成長すること。

二つ目はは武士道を美徳としていた江戸時代、パッと咲き潔く散る姿を人生を投影する対象と

なっていたこと。

三つ目は明治になって富国強兵の国策に日本軍のシンボルとして多用されてきたが考えられ

ます。(これはネット検索でのうけ売り)

さて、わたしのブログの本題に戻ってこの一週間のウオーキングを桜を求めてあちらこちらに

足を延ばしお目にかかったソメイヨシノの写真を紹介します。

最初は西方向へ、嵐山線を利用して鳴滝の桜トンネル。月曜日に行ったのにカメラ愛好家で

いっぱいでした。

   

    

そこからは電車・バスを乗り継いで廣澤の池へ。

   

また、別の日には東方向へ。二条城付近とバスを乗り継いで鴨川べりへ。

   

   

入学式参列の移動途中に「醍醐」に立ち寄ったので少し紹介します。花の時期は過ぎていて

残念でした。

    

   

    

  

 

  

 

 


桜便りに誘われて

2014年04月02日 | 花の写真

さる新聞のコラムに芭蕉の句「さまざまの  事を思い出す  桜かな」が目にとまりました。

この数年間、決まったコースを早朝ウオークしていて、その時々の季節の花めぐりを楽しみに

歩いていたのに、どういうわけかこの句が気になりました。

最近の老いの進行の速さを痛感するのが原因かもしれません。桜の開花を見つめてふと

あと何年、元気でこの花に出会えるかなと、ぼんやり思うことがあるのです。そして、そういえば

合いに行けてない桜があるなと気づき、今回はその桜の紹介から始めます。

(私にとっては思いで深い桜ですが、決してできのいい写真ではないことを断っておきます)

   

左は衣笠小学校、右が衣笠中学校の桜です。毎日のウオークコースのすぐ近くにある学校、

私の出身校、小学校はかれこれ70年余り前、昭和18年4月入です。校門前の桜は今はなく、

運動場にあった桜が一本と学校の名木百選に選ばれた楠が健在でした。

中学校は24年4月入学です。衣笠山の麓を切り開き急造したての「新制中学校」、その時に

植えられた若木も60数年経過した今は古木になっていました。ともに思い出多い母校で、

その当時の男女6人の友とは今も月一で会食、年一で一泊旅行して交流が続いてます。

もう一か所訪れたい桜は荒神口あたりの鴨川沿いの桜です。

   

20年前、府立病院の内科病棟(一番北側の病棟8階東端)から眺めた桜です。

悪性の血液の癌が進行していて、3月1日に手術、4月1から「化学的療法」ということで抗がん

剤治療を始めたときに見つめた風景です。一年以上の生存率が厳しい数値、何とか治療でき

て来年もこの桜が見られるようにと、真剣に神仏に手を合わせたあのころに見つめた桜です。

さて、いつものように散歩中に出会った花の紹介に戻ります。最初に出会うのは千本釈迦堂

(本堂は国宝)のおかめ桜です。一重咲き枝垂れ桜が満開です。

   

次は平野神社です。染井吉野はほぼ満開、紅しだれ桜も見ごろ、平日でも花見客であふれて

います。

   

    

少し北西へ約10分歩くと金閣寺ですが、残念ながらここは桜がほんの数える数だけです。

コースを戻して立命館大学のあるきぬかけの路へ、竜安寺には駐車場の北側に植わってる枝垂れ

桜が満開です。

    

     

(蛇足として)きぬかけの路付近は「歴史的風土特別保全地域」ですが、衣笠山の麓

一帯は幕末の頃、討幕のため薩摩藩が軍事施設を設営したところだったのです。

付近の住民・農家が協力したお礼にと西郷隆盛の書「敬天愛人」と書かれた扁額が

衣笠小学校に寄贈され学校の宝物となっています。