草花探訪

季節の草花苗づくり

植物園のアジサイ

2013年06月26日 | 花の写真

ようやく梅雨らしい空模様の日が続きます。小生宅の猫の額のような庭のガクアジサイ

青・赤ふた株が普段はひっそりと青い葉を茂らせているのが、梅雨の雨をいっぱいに受けた

近頃は、急にその存在を主張しています。

また、三階のベランダのプランター菜園も、わずか三日続きの雨でキュウリ・ナス・青唐辛子は

年寄夫婦では食べきれないほどの収穫が。雨の力のすごさに今更のように驚いています。

さて、先週に続き今週も紫陽花の花を紹介します。

雨の日の合間を縫って京都府立植物園へ出かけました。ここには130品種2500株のアジサイ

が見頃でした。

蓮池を囲むように色・型とりどりのアジサイが咲き誇り、株元のすぐ横まで入って鑑賞できる

こともあって、写真愛好者・女性のグループ・親子ずれ・老夫婦など多くの人出でした。

花知識の乏しい私は、株元にある品種名のプレートを見比べてもガクアジサイとホンアジサイ

の違い、それぞれの色の違いぐらいしか判別できません。

少し目を凝らして観察して、ようやくガクアジサイにも花色だけでなく額の形の違いに気づき

ましたので紹介します。

 

ご覧のように額の形が菱形でギザギザしていて枚数も5枚です。よく見かけるガクアジサイは

4枚でつるっと円形だと思うのですよ。

次に額が一重でなく八重咲状になっているものです。下の写真がそうです。

以上大別して2つの違いのあるガクアジサイは、私は紫陽花園に入って、少し離れて株全体

を眺めていた時には見過ごし、気づきませんでした。

次にネームプレートを見ているうちに、京都府立桂高等学校が開発した新品種が植えられて

いるのを見つけました。

上の花が「ニューバース桂」という名前です。一重咲きの梅の花を連想する額の形です。

下の花が「桂夢衣」です。まだ咲き始めですがこれもアジサイ?と思ってしまう花です。

最後に紫陽花の花言葉ですが、よい意味とよくない意味と両方紹介しておきます。

ポジチィブな意味の花言葉    「辛抱強い愛情」 「元気な女性」

ネガチィブな意味の花言葉    「高慢」 「移り気」

 

 


紫陽花咲くころ

2013年06月19日 | 花の写真

梅雨なのに雨が降らない、初夏の気候を素通りして猛暑日・真夏日が交互に訪れ、「熱中症」

の対応にあたふたとする人間たち、私も同様の今日この頃です。

でも、花木・草花は自然の少しぐらいの変化に惑わされず、梅雨のこの時期には紫陽花が咲き

始めました。新聞やテレビで紹介されていますが、この暑さでは出かけるのを躊躇しています。

私の朝の散歩道のあちらこちらで、趣の異なった花たちが咲き始め年寄を励ましてくれます。

例えば、上の写真は平野神社の楼門横に咲く斑入りのガクアジサイですが、30分あまり歩いて

ホット一服したときに写した写真です。

さて、梅雨の季節の代表的な花木である「紫陽花」は日本原産で、ガクアジサイが日本から

中国に渡り、シルクロードを伝わってヨーロッパへ。

イギリスなどで東洋の花として人気があり、品種改良されて「ハイドラジン」(水の容器の意味)

となって、大正時代に日本に逆輸入されたのです。今では花が手毬のように集まった形の

「ホンアジサイ」のほうが普通のアジサイとなってしまっていますが。

私が朝出会うホンアジサイの花をいくつか紹介します。いずれも庭に地植えされたもので、

鉢植えの花にはもっとカラフルなもありますがここでは省きます。

次に「ガクアジサイ」を紹介します。

紫陽花に関する豆知識を付け加えておきます。

まず、名前の由来ですが「集真藍」(アズサアイ)からきているきているそうです。つまり

本物の藍で染めたような花が集まって咲くという意味です。

紫陽花の多様な花色は、植栽土壌のpH値などに大きく左右されるということはよく知られ

ていることです。酸性土壌の多い日本では青色になる傾向が、アルカリ性土壌の多いヨー

ロッパでは赤色の花が多いとのことです。

日本在来のガクアジサイは、つぼみのころから咲き終わるまでに、淡緑色から白色、藍色、

淡紅色と変わるので、「七変化」という異名があります。

また、アジサイは二度咲くともいわれています。それは、「装飾花」と「真の花」の二種類が

あり、ガクアジサイの周囲の大きな花が「装飾花」(花弁のように見えるのは本当は大きく

なった「ガク」)で、中央の小さな小さな花が「真の花」です。

 

 


池の辺を彩る花

2013年06月12日 | 花の写真

地域の老人会の会員である私は「歩こう会」のお世話をしています。

年間5~6回開催し、ポスターや回覧板用チラシを作って知らせ、当日は引率の責任者

の役割を務めます。

今回は6月8日(土)に平安神宮の花菖蒲・睡蓮の鑑賞でした。万歩計で約3千歩の

運動でした。参加者(20名)のほとんどがこの数年訪れたことがないこともあって、幼少

の時の遠足気分で、池の花や風景を眺め、少し歩いてはベンチに腰掛けお菓子交換

とおしゃべり。

さて、平安神宮の神苑(広さ約3万平方米)は東・中・西・南の四つに区分されていますが、

花菖蒲は西の池に群生し、今がちょうど見ごろです。

前回のブログで数種類の花をアップで紹介しましたので、今回は西の池の風景を

2枚の写真で紹介します。

こんもりした林を過ぎると次は中の池に出ます。この池にはスイレンが咲いていました。

池の中に飛び石(臥龍橋)があって睡蓮の花のすぐ近くまで寄れるので写真撮影には

好都合。童心に帰って恐る恐る渡ったりと皆さん楽しんでいました。

次の東池は一番大きく泰平閣(橋殿)の中ほどに「鯉のエサ」売り場もあって餌やりに

熱中する人もあったり。

最後に睡蓮の花の写真4枚を添付しておきます。

 


花菖蒲咲き始める

2013年06月05日 | 花の写真

梅雨に入ってすぐに梅雨の中休みです。気温も高く昨日の最高気温は32.3度と今年一番

の高温でした。普段ならば寝苦しい夜のはずが今朝(5日)は気分よく目覚めもパッチリ。

理由は「侍ジャパン」がWカップ出場を決めたから。

今週は週初めの月曜日(3日)の朝も、タイガースが首位(1日天下でした)に立ったので、

AM5時からの早朝ウオーキングも気分よくスタートができましたし、気分上々です。

さて、今週の花は「花菖蒲」です。京都府立植物園に3日(月)出かけたのですが3分咲き

というところでしたが咲き始めていました。

ウイークでの午前中ということもあったのでしょうが上の写真の通り人影もまばら。

この花は日本が原産地で、別名「ジャパニーズアイリス」といい、大輪の花があでやか

な「和」のはなです。

濃い青紫の花色が一般的で、アヤメ・カキツバタとよく似ていて区別がつきにくいです。

花弁の付け根の目型模様が黄色の花が花菖蒲(白色はカキツバタ・網目模様がアヤメ)

で、それにカラフルでいろんな色の花をつけているのが花菖蒲です。

この2種類は私のお気に入り、ほかにもいろいろありますのでいくつかを紹介します。

 

 

5月末ごろから咲き始めるこの花は、江戸時代に野山に自生するノハナショウブを品種

改良し、数多くの園芸品種を作りだされました。日本各地に花菖蒲園が作られていること、

浮世絵の画材としてもよく登場することでもよく知られています。

ちなみに花言葉は「優しい心」「優雅な心」などです。