草花探訪

季節の草花苗づくり

心弾むこと

2017年07月26日 | 花の写真

子どもたちには待ちに待った夏休みが始まりました。でも「梅雨明け十日」という言葉が

示すように猛暑と熱帯夜が続き、まだ梅雨明けから数日なのに老体はぐったりです。

 

夏休みに入って、自宅の前を通る午前中学習会に参加する子たち、午後のプール解放に

通う子たちの声は普段の登校時より一段と弾み、解放感や喜びが感じられます。

毎日休日の私だから、夏休みだからと言って心が弾むような出来事はありませんが、

でも、小さな心のときめきが二つありましたのでそのことから書き始めます。

一つは30年余りも前にお世話になった勤務校の「PTA役員OB会」に招かれたこと。

正確に言えば34年前、伏見区の宇治川の南方に新設された学校(都市計画で高層住宅

13棟建設に伴う生徒増)へ教頭で着任、両隣はその当時は教諭で後に校長なった仲間。

そして後ろの方々は当時お世話になったPTA会長・役員3人。

開校当時からの数年間、生徒指導問題が多発して、授業エスケープ生徒が授業妨害や

地物破損、教師への暴力行為等、市内で最も「荒れている中学校」という不名誉な噂が

流れた時、地域を挙げて学校を支援し一緒になって取り組んでくださった方々です。

苦労は大きかったが、立て直して成果を上げたことも大きく、いつまでも苦労話に花を

咲かせていました。

 

もう一つは三人いる孫の末っ子(小6)から学童野球大会の応援に来てほしいと頼まれて

老夫婦で出かけたことです。孫は私と同じ左利き、不器用なところも私にそっくり。

私たち夫婦はもともと体育の教師、我が子が小・中に通う頃は、自分の勤務校の生徒の

部活動優先で我が子の試合に応援に駆け付けた記憶もありません。

本当にすまなかったと懺悔しながら孫を応援。我が子にできなかったことを孫にしながら、

のんびり観戦するという老夫婦には有難い機会を作ってくれました。

純粋のボランチィアで指導され、勤務・仕事より優先して試合に来られている監督・コーチには

本当に頭が下がります。それに応援や世話の保護者の方々の熱意にも。

 

さて、本題の今週の花の紹介です。夏の花と言えばやはりヒマワリでしょう。

名が示す通り、太陽の動きにつれてその方向をおうように花が回るといわれ、名前の由来

となっています。が、この動きは成長に伴うものであるため、実際太陽を追って動くのは

蕾をつけるころまでだた、植物図鑑には書いてありました。

植物園には3mの高さのロシア向日葵が林立。

花が大きすぎて咲くとすぐに頭を垂れたようになるため咲いている姿は不ぞろいです。

    

種子を食用・油料に使われ世界中で栽培されています。自宅の庭やプランタンにも

植えられていますので、いつでもどこにでも目につく花。

しかしその美しさや特徴を写真に写すのは難しいです。噴水の横に咲く向日葵。

    

向日葵の背景はやはり青空が一番似合います。

中にはチョコレート色の花や、分枝してたくさんの花を咲かせるのもあります。

    

 

最後にお詫び。先週祇園祭の花として法金剛院で写した花を紹介しましたがどうも違った花

か、あるいはヒオウギの一種だったのかも 知れません。

昨日(25日)、植物園で「ヒオウギ」が咲いているのを見つけましたので訂正してここに

紹介します。

まずは葉と茎を。

次に花を。

 


今夏も猛暑の兆し

2017年07月19日 | 花の写真

梅雨明け宣言が出る前から日本列島は猛暑に豪雨、京都も猛暑日と熱帯夜が続きます。

私81歳の誕生日を迎えました。男性の平均寿命の年齢に到着です。よくこの年まで

健康寿命を伸ばしてこられたと、自分をほめてやりたい気持ちです。

 

この時期になると決まって思い出すのが若い時の体育教師だったころの事です。

かっては7月20日が1学期の終業式、その前の10日間は「短縮授業期間」でした。

教室にはエアコンはもちろん扇風機もなく、生徒たちは下敷きをバタバタさせながら

授業担当の教師を待つ光景が懐かしく思い出されます。

体育教師の私はと言えば、プールに入りづめ、午前中は水泳授業、午後は泳げない

生徒への特別指導と。そのあとも部活動指導で、日が暮れるまで真っ黒になって。

紫外線予防や弊害なんて考えず、真っ黒な肌を更に焼いていた頃です。あのころの

元気さや体力が懐かしいです。

 

私たち夫婦は、すべての仕事から解放されて自由気ままな生活を過ごせるようになった

この数年間、各自勝手なところで祇園祭を鑑賞したのち、待ち合わせる時間と場所を

決めて食事を楽しんでいます。

女房は俳句作成を狙い、私は相も変わらず下手な写真を。てんでバラバラに行動。

今年もすごい人出のため狙い目のポジションを確保できず、人と人との隙間から祭りに参加

されている人の様子を狙ってみました。

 

一番の狙い目は「辻回し」の様子ですが河原町御池の交差点の周りは身動きできない

混雑、前にいる人の間を縫ってヤット写したのが下の写真。

 

最後に今週の花、祇園祭に必ず飾られるという「ヒオウギ」、植物園に咲いている

と新聞報道があったのですが探しだせませんでしたので法金剛院で写したものを。

この花は古くから悪霊退散のために用いられ、怨霊の怒りを鎮めるために始められ

祇園祭りには特に「祭花」として欠かせないものとされています。

これだけでは寂しいので今が盛りと咲く蓮の花を。

蓮の花はわずか4日間の短い命と言われています。

1日目   早朝花弁が3~4㎝ほど開き、8時ごろにはつぼみの状態に戻る。

2日目   早朝より咲き始め、8時ごろに満開となる。(もっとも美しい時)

       昼ごろには閉じ始める。

3日目   2日目と同じ、最大に開く。

4日目   昼過ぎには花弁が散り始める。

 

 


梅雨明け間近

2017年07月12日 | 花の写真

この1週間の陽気は一足飛びに盛夏が訪れたような暑さの連続でした。まだ梅雨明け

前なのに猛暑日・熱帯夜には辟易しています。

でも、少々の暑さぐらいに愚痴ってはおられません。

TV・新聞等で報じられる福岡・大分の豪雨の被災を案じ、老人でも何かお役に立てる

ことないかと、思いめぐらせている一週間でもありました。

 

さて朝5時に出発する日課の早朝ウオーキング、7日(金)の5時半ごろに北野の森で

蝉の初音を聞きました。確か昨年も一昨年も七夕の日の頃に初音を聞いたように思います。

急に真夏がやってきて、蝉も突然に鳴きだ下のではありません。少し長いスパーンで見ると、

いつものように季節が巡ってきた事に気づかされたわけです。

そういえば決まってこの時期に咲く花でウオーキング途中に出会う花がありました。

一つは「半夏生」もう一つは「ネジ花」。さっそく確かめてみました。

「半夏生」は花街のあるお宅の玄関先に、鉢植えで今年も置かれていました。

この花は小さな花が穂のようにあつまる花そのものは地味ですが、茎の先端近くの葉が

白色に変色するところが珍しいことと、旧暦の二十四節季の一つ(夏至から数えて十一日目)

の「半夏生ず」の頃に決まって咲き始める花だそうです。

ドクダミの仲間で、葉の形も匂いがきついところもよく似ています。

「ネジ花」は日本で自生する「ラン」の中では一番小さいランだそうです。雑草と見間違え

られそうですが、よく見ると5ミリほどの薄桃色の花をらせん状につけた姿はかわいいです。

ねじれた花姿からこの名が付いたそうです。

日当たりのよい草地や芝生に生えていて、愛好家は採取して鉢植えで楽しむそうです。

私は今年もこの時期に散歩コース途中の私立高校の芝桜の庭で見つけました。

    

 

メインは今週の花の紹介はです。

蓮」の花、東寺と法金剛院に出かけて写してきましたので紹介します。

まず東寺から。東門をくぐって西の方向を眺めたところ。

     

参道を西へ百mすすんっで南側に五重塔が見えるあたりから。

蓮の堀沿いに南へ進むと宝庫があり、小野道風ゆかりの柳の木と言われる柳が。

東寺の蓮は東門近くのL字型の堀に植わっているだけ、種類も薄桃色一色、期待が

大きかったのでがっかり。

そこで東寺の風景写真3枚。同行二人の白い衣装の方、バスツアーのご一行様、

そして南門から五重塔を。

 

次は法金剛院の蓮。ここは一周約百mの池を白色の蓮花と蓮の葉が覆い、池と本堂の

あたりに大きい鉢に植えられているいろんな種類の蓮が咲き始めていて楽しみです。

朝7時から観蓮会が行われていますので写真愛好家には狙い目です。

    

 

 


長雨の頃に思い出すこと

2017年07月05日 | 花の写真

週間天気予報に傘マークが並びます。私は梅雨の長雨が続くと、決まって命を懸けて

治療療養した苦しい思い出がよみがえってきます。

 

57歳の夏でした。「悪性リンパ種」という血液のがんを発症し、幹部切除・抗がん剤治療

のあと、「造血幹細胞移植」という治療を受けました。

ちょうど梅雨時の4週間余りの期間でした。一般病室から特別な空調設備できれいな

空気を循環させる「クリーンルーム」に完全隔離されての生活。

勿論面会謝絶です。女房ですら一日一回短時間、マスク・滅菌消毒されたガウン着用を

義務づけられての面会だけ。窓も閉じられ外の世界から完全隔離された孤独な生活です。

造血幹細胞を移植される前に、移植前処置と呼ばれる大量の抗がん剤投与で、私の体内の

リンパ球・白血球をすべてつぶして免疫機能をすべてなくしてしまう治療から始まります。

 

50歳までの体力のある患者のみがこの治療方法可能だとか、クリーンルーム内で、もし

感染症を発病すると生命の危険があるとか、いろいろと心配な内容の説明を受けました。

抗がん剤の副作用(食欲減退、吐き気、全身倦怠感等)の苦しさも半端でなく、常時37度を

超す熱に苦しみ、TVの画面ですらじっと眺めることができませんでした。。

日ごろはおとなしくしている体内のカビたちも、抵抗力がない体とわかると俄然暴れ出し、

口内炎や体内の粘膜を痛め、消化吸収の邪魔をします。

こんな状態の時、ちょっとした夏風邪でも引くと、それが命取りとなると事前説明で聞いて

いたので本当に本当に心配でした。

梅雨明けの頃に治療が完了と聞き、それこそ一日千秋の思い出でカレンダーにバツ印を

入れていたことを思い出します。つらい苦しい思い出です。(湿っぽい話ですみません)

 

さて、雨の日が続きましたので遠出をして写真を写しに行くこともできず、我が家のコンテナ

に植わる野菜や季節の花、そして付近の道端に育つ植物の雨に濡れた姿を写してみました。

家庭菜園から(なす・トマト)

夏の草花たち(ランタナ・ナデシコ・ナスタチューム・ナンテン)

道端に育つ夏の野草(ドクダミ・ムラサキカタバミ)

最後に、植物園の蓮の花の写真をと。7月3日(月)に出かけたのですが、蓮池も

紫陽花園の蓮もまだ少ししか咲いていませんでした。

(四季彩の丘に並ぶかめに植えられているハスは見頃でしたが回は省略)

この2か所で写した蓮の花のうち小生のお気に入り)

   

次回は法金剛院の蓮の花を紹介します。