草花探訪

季節の草花苗づくり

一日花に思う

2015年06月25日 | 花の写真

(上京老人会の旅行に参加していましたので一日遅れの定期便です)

振り返るとこの一週間は私ごとで多忙、めまぐるしい一週間でしたがよいことが2つ

ありました。

先週も取り上げたナデシコジャパンの快勝、私の念願のアカ(銅)いメダルへ一歩前進

したことがその一つ目です。

そして、いつもいつも期待を裏切るダメトラ?が、他球団がこけてるおかげで首位に。

願わくは「三日天下」でよいので少しだけ首位の座にあってほしい。

さて、今週の花は早朝に咲き夕には落下するという「一日花」です。先週、夏には白色の

花が似合うといくつかの花の写真と一緒に紹介した花です。

さっそくそれをご覧になって、私の尊敬する、教師としての大師匠であり恩人の方から、

ご自宅の庭に落ちてる夏椿の花の数を奥様と数えた思い出のコメントを頂きました。

花の名前は「夏椿」、時を一にして京都新聞に「東林院 沙羅 落花はかなく」との見出し

で紹介されているのを読んで出かけてきました。

訪れた日(20日)の前日が雨ということもあって落花の数多く庭園の苔の緑色に

映え、白い花の風情を楽しんできました。咲いている花姿より落ちた花の方が

美しい、不思議な花です。

週末ということもあって花を愛でる来訪者も多く、住職さんの説明を数列になって

拝聴、ざっと数えて200人余りの混雑、お抹茶・茶菓(1600円)のお接待も順番

待ちでした。

花は5枚の花弁で一重咲き、木全体が一気に咲くのでなく、少しずつ次から次へ

咲き続けます。古からはかなさの象徴とされ「沙羅双樹の花」と親しまれ、「平家

物語」の”祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり、沙羅双樹の花の色、生者

必衰の理を顕わす”(抜粋です)はあまりにも有名。

よく似た花に「木槿」(ムクゲ)がありますので合わせて少し紹介しておきます。

人の世ははかないの意を表す格言に「槿花(キンカ)一朝の夢」というのが

ありますが、本当は木槿の花は朝花が開き夕方しぼんでまた翌朝開くのを

2~3日繰り返すのだそうです。

写真でもわかるようにつぼみをいっぱいつけ6月末から秋の終わりまで咲き

続けること、乾燥・荒れ地など厳しい条件を耐えて咲き続けるところから、韓国

では国の繁栄を象徴する花として「国花」になっていることは有名。

白色花弁一重花で中心が赤い底紅種は千利休の孫、千宗旦ご好んだことから

「宗旦木槿」と呼ばれ、日本では夏のお茶事の生花として飾られるととか。

(本の受け売り)私の散歩コースでは見当たらないので上の写真で代用。

終わりに、花とは関係ないですが私の近況写真を。

教育委員会の生徒指導関係のOB・現役の会の「会長」、年に一度の総会懇親会

であいさつしているところ。間もなく79歳、でももっともっと老けた老人でしょう。

写真を見て我ながらガッカリ!

下の写真は、私の38歳の時の教え子、現職で教えた最後の教え子とのツーショット、

それからあとは教育委員会勤めや中学校の管理職で担任・教科指導から外れていました。

彼は50半ばで某市中学校長です。

 

 

 

 

 

 


梅雨時の花 その2

2015年06月17日 | 花の写真

梅雨に入った後は日替わりの天気、紙上に三室戸寺の紫陽花、東林院の夏椿が見ごろ

と報じています。お出かけ日和が続く中、私が注目する花は別の花「ナデシコ」です。

植物図鑑によると「ナデシコは日本原産の多年草、厳しい環境に強く夏の早朝に

淡紅紫色の花を咲かせ、花先のふちが糸状に裂ける5花弁からなる。秋の七草の

ひとつ、花言葉は”明るい忍耐”」とあります。写真は5月末に府立植物園で写したもの。

私が注目するナデシコは、今朝決勝トーナメントへ一位通過した「ナデシコジャパン」

のナデシコですが。

4年前の3月、東日本大震災で大きな被害と精神的ダメージを受けていた日本、わずか

4年間で著しい復興を遂げたのもこのナデシコジャパンの活躍が大きく寄与していると

私は思うのです。四年前のWカップで金色の花、三年前の五輪で銀色の花咲かせた

彼女たち、今回は決勝トーナメントに出るだけでうれしいです。欲を言えばアカの花を。

さて、本題の今週の花ですが、シトシト雨の中を早朝散歩したときに出会った風景を

紹介することにします。雨の中を歩いて驚いたのはいつも出会う方々の多くは雨でも

歩いておられること。

すっかり明るくなった5時にスタート、立ち寄る北野天満宮の梅の木を見ながら。

平野神社から竜安寺までの道中には夏椿・夾竹桃・クチナシの白色の花たち。

デジ一のホワイトバランスを-1にして写したのですが夾竹桃・クチナシは雨露

がうまく映りませんでした。

自宅付近のノゼンカズラと自宅のナスタチュームの写真も。

約90分歩いた後しばらく休憩して、7時40分~8時40分は見守り隊活動です。

子どもたちの笑顔と元気な挨拶そして雨傘の花?に活力をもらっています。

蛇足になりますが雨に濡れたアジサイの花を追加しておきます。

来週水曜日は老人会の旅行、ですから定期便はいちにちおくれになります。

 

 

 

 

 

 

 

 


梅雨時の花 その1

2015年06月10日 | 花の写真

”真夏日”の暑さが続いた5月が過ぎ6月に入ると、今度は手のひらを返したように平年

気温を下回る涼しい日が続きます。

寒暖の差がこれほど大きい日が続くと、80歳目前の老体にはこたえます。ついつい

異常気象と思ったりして天を恨むのですが、でも最近に限ったことではなさそうです。

というのもある新聞のコラムに「春暮れてのち、夏になり、夏果てて、秋の来るにはあらず」

と兼好法師の一文を引用し、一つの季節が終わるのを待って次の季節がやって来る

とは限らないと書いていましたから。ここは節制して順応するほかはないようです。

さて、梅雨入りしたこの時期、季節の花の紹介は「花菖蒲」です。

私は校区の老人会長、「歩こう会」の計画を立てて週末府立植物園へ花菖蒲の鑑賞と

ウオーキングを兼ねて出かけてきましたのでその紹介から。

参加者23人中70歳未満はわずか二人という老人グループ、正門入った所で記念撮影。

その後バラ園・紫陽花園・花菖蒲園を巡って森のカフエで休憩、コーヒーセットを

老人会から用意してしばらく談笑、その後流れ解散という日程でした。

「花菖蒲」は日本自生の花、浮世絵の画材としても多く登場するように庶民に愛され

こぞって品種改良が進められた花です。

アヤメ科アヤメ属の一種ですが、淡い色彩の花弁が好まれていて、品種改良されて

きたようです。

アヤメ・カキツバタ・花菖蒲とよく似た三種類の花の違いの簡単な見分け方を

今年も紹介しておきます。

最初に花菖蒲です。花菖蒲の中にはこのように青紫色の花もあります。

花弁の付け根あたりの三日月模様が「黄色」であることが特長です。

次はカキツバタです。カキツバタはこの一色です。花弁の付け根のあたりが白色です。

最後はアヤメです。アヤメもこの一色、付け根のあたりに網目のような模様が

区別の目印です。

最後に今週の花。

梅雨入りしましたので梅雨に濡れた花たちの写真を並べてみました。

最初はムラサキシキブの花。秋に紫色の小さな実をつけるので知られていますが

花は今咲いています。

次はナンテンの花です。これも実の方が有名ですが花は卯の花のように米粒

のような小さな白い花をびっしりと着けています。

下の白い小さな花、北野天満宮で写したのですが名前わかりません。雨に濡れてる

花姿に引き付けられて写しました。

下の花(蕾)はアメリカヤマゴボウ、実は熟すると小さなブドウのようですが

有毒植物で嫌われものですが、雨に濡れた姿は美しいです。

以上は雨粒に濡れた身近な植物。

ついでに植物園などで写した雨に濡れた花も紹介。まずはアジサイから。

次はホタルブクロウとササユリですがユリは森の中で生えているため雨にぬれた

姿は微妙で上手く写せませんでした。

クチナシです。

 

 

 


「一十百千万」の心がけ

2015年06月03日 | 花の写真

6月です。早くも今年の折り返し点を過ぎました。それにしても今年の5月は真夏日が

8日間と、薫風の季節は足早く過ぎ去って行き老体には酷な暑さの日が続きました。

もう「死語」になっているかもしれませんが6月1日は「衣替え」、学校勤めだった私には

ツッパリ生徒達とのブレザーから半そでのポロシャツに着替えるまでの指導に手を焼いた

懐かしく思い出の季節です。

私の散歩コースの北野天満宮は丁度修学旅行や写生会、自然とのふれあい遠足等で

連日賑わっていますが、ご覧のように中学生はみんな標準服装です。ふた昔ほどの前の

私の勤務校と比べるとすごいなあと感じます。

幼稚園児さんは先生のご指導のもと手をつなぎ2列でお散歩、また小学生もいくつかの

グループに分かれお行儀よく真面目に写生と、どの子たちも行儀よく、先生方の指導の

成果に感心する老元教師の私です。

一方この期間は、教え子のクラス会や自身の同級、同窓会・退職校長会等、旧知の

方々との交流がありました。(一部を前回写真で紹介しました)

その場では病歴や自己健康法の情報交換がともすると自慢話になり、慰めあったり

励ましあったりし合っていましたが、私と同じような健康法実践者に出会いましたので

報告しておきます。(著名な大学の先生が提唱されている「老人の心がけ」だそうです)

毎日 「一」 一杯の酒、「十」 十人と会話、「百」 百文字を書く、「千」 千文字を読む、

「万」 一万歩歩く を心がけて生活する。

その中のウオーキングを実践しその途中で出会った花の報告を毎回してきました。

今回は「サツキ」と「睡蓮」。

先日(5月27日)の夕刻、NHKの関西情報番組で「等持院のサツキが見ごろ」を見て

サツキの開花時期が5月中旬~6月上旬と知り出かけました。

「睡蓮」は竜安寺の鏡容池で写したものです。

睡蓮は蓮と同様に水の底の土や泥に根を張り水面に葉と花を表す抽水植物です。

照りつける日差しうけて水面を覆う葉の間から白・淡いピンク・赤紫・黄の花を

涼しげに咲かせるこの花はこれからが見ごろです。

名前の通り花が日中咲いて(目覚めて)、夕刻閉じる(眠る)ので早朝や午後

遅くは花が閉じていますから鑑賞には不向きですのでご注意を。