草花探訪

季節の草花苗づくり

春の足音まだ遠い

2017年02月22日 | 花の写真

この数日の気温の落差に80歳の労体がついていけません。温かい風が吹いたと思えば

翌日には一転真冬張りの寒気が。

近所の天満宮の早咲きの梅も戸惑っているようです。

 

さて、今回のブログ、一週間遅れのバレンタインデーのことから始めます。

今年も例年通り、身内からやかっての同僚からそれにまで、PS教室の先生からと、

高齢老人にはもったいないほどのプレゼントを頂きました。

酒好きと思われているのか大吟醸や自分では買えないワイン、それに高級なチョコと、

いろいろありましたが、その中でも、小さな小さなチョコのことが書きたかったのです。

送り主は小学生のお母さん、多分低学年の子の。「いつも子供がお世話になり

ありがとうございます」との小さな小さなメッセージ付きでした。

私が子ども見守り隊に参加して今年で12年、でも、チョコを頂いたのはこれが初めて。

ビックリしました。うれしいでした。

守り隊は自分の健康のために続けていて、子だもたちから可愛い声の挨拶をもらうことで

元気をもらい、またそのことがうれしくて12年も続けています。

そのことを目に留めて気にしていただき、そしてチョコまで用意していただいたというわけ。

 

このちょっとした気遣い心遣いが大切だということを、以前、青山学院大学駅伝部原監督が

強いチームを育て上げる秘訣と言っていました。

「選手一人一人が監督に見守られているという気持ちを持たせること」と。

今、世間ではいじめの問題で学校・教師に厳しい目が向けられています。先生方の苦労は

よく分かっているのですが、難しいことは言いません。子供たちが先生方の温かいまなざしを

感じる存在であってください、先生方の体温を感じる存在であってと。

小さな小さな努力と気遣いを切望しています。

 

さて、今週の花についてです。過日、18日は二十四節季の一つ雨水、「降る雪が雨に変わり

雪が解けて土を潤いだす」でした。

この時季の花は梅に代表されるように、寒さに向かって「一輪ほどの温かさ」を告げています。

存在は目立ちませんがこの時期に咲く花は凛として存在を示しています。

植物園の「生態園」に出かけ探してきました。昨年は同時期にタンポポを見つけたのですが

今年は見つけられませんでした。

下の3枚はセツブンソウ・フクジュソウ・バイカオウレンです。枯落ち葉が背景色になるため

写真としては美しさにかけます。ピントを合わせることで精いっぱい。

次の2枚は「早春草花展」でみかけたサンシュユ・シデコブシです。

自然生態園にはコブシ・ミツマタの木がありましたが花芽はまだ固く、春への距離が遠いこと

を感じさせられました。

平野神社の「魁桜」のつぼみの様子はご覧のとおり。

最後に「早春草花展」に咲いていた花を。

ブヅーデージー・ヒマラヤユキノシタ・カナリエンシス・キンギョソウです。

 

 


早春の花だより

2017年02月15日 | 花の写真

先週1週間は今冬一番の寒気に見舞われ震えていました。京都市域にも連日「大雪警報」

が出され、寒さと積雪対策に追われていました。

幸いにも積雪は少なかったのですが、この時期は私立高校入試や大文字駅伝大会があり、

小中学生と親、関係の教職員にとっては大変な一週間だったと思います。

大文字駅伝は、冬の都大路を舞台に行われる「全国高校駅伝」「都道府県対抗女子駅伝」に

続く今冬最後の駅伝大会、しかも全国唯一小学生が白バイを先導に公道を走る大会という

こともあって積雪が心配されていました。

写真は衣笠小学校前をスタートして約500mの地点、平野神社西北門あたりの様子。

 

建国記念日を含む週末は私立高校の入試日、あいにくの雪の中、北野天満宮には

早朝から祈願に立ち寄る受験生の姿も。(京阪神三都市は協定で同一日)

元中学校教師の私にはこの時期の教職員の苦労をつい先日のことのように思い出されます。

特に、過日の新聞報道で「中3生徒の暴力で校長鼻骨骨折」を読んでからはなおさらのこと。

怪我をしたT校長は、約30年前、私が管理職をしていた時の若手教員ですから他人ごとでは

いられません。

T校長は若いころ熱血教師でラガーマン、生徒や親から信望も厚く若手教員グループの

リーダー的存在でした。

30年前頃からほとんどの中学生が全日制を志望する状況にあり、2学期後半からは学校生活が

進路指導も学習も高校受験一色になりがちです。

教師は一生懸命指導していましたが生徒の中の数人、高校進学の希望を絶たれ、目的意識を失い、

そして自暴自棄になる生徒があるのです。時には暴れ教師反抗をし、器物破壊や授業妨害を。

その当時から暴力・破壊行動には体を張って止め、教師は手を出さない指導を徹底していました。

勿論管理職の私も率先垂範、暴れる生徒に殴られたりけられして、青あざぐらいの傷跡は途切

ることありませんでした。ただ顔面と腹部を殴られないよう自己防衛していたことを思い出します。

内心ピリピリと神経を張り巡らしながら、笑顔の表情で、悠々と行動していたあのころを。

T校長は逃げず、よけず、正面から受け止めていたようです。それこそ体を張っての指導でしょう。

この校長だけが例外ではありません。ほとんどの校長・教員は頑張っているのです。だから

なおさら、連日新聞報道されるいじめ問題の学校長・教育委員会の資質を問われる指導に

腹が立ってたまりません。

 

今回も長々と書き、肝心の今週の花の紹介が遅れました。

先日、京都府立植物園で「早春の草花展」が始まったという情報をえたので行ってきました。

約200種、1万株が長さ85mのビニールで覆われた展示場で、一足早い春を演出。

狭い場所での花を、いかに背景をぼかして花を引き立てるかを心がけて写したのが次の

5枚です。

地面近くに咲いているクリスマスローズ・フクジュソウ・ユキワリソウはピントを合わせる

のに精一杯。


春告花情報

2017年02月08日 | 花の写真

先週木曜日(3日)は節分、その翌日が立春でした。立春とは、「初めて春の兆しが

表れてくる頃のこと」ですが、実際の季節の歩みは遅く、冬が足踏み状態です。

そのように余寒厳しい中、「梅」に続いて「椿」も開花し始めたと地方紙に、「落ちても麗

し有楽椿」との見出しで等持院の椿の紹介がありました。

私のウオーキングコースにある寺院ということで出かました。

今日はまずその報告から始めます。

有楽椿という種類で、樹齢四百年樹高10メートルの古木、夢想国師作と伝えられる

方丈北庭の小高い所に一本植わっていました。

庭・方丈を入れた全景をと思ったのですが、カメラの画像にはとらえきれませんでした。

花は薄桃色でラッパ型、葉は薄黄緑色ということもあって、いつものことながら私の

カメラと腕ではその美しさを写すのは無理でした。

古木の根元には深緑の苔が広がり、落ちた花とのコントラストは絵になると思って

写したのが下の写真です。

 

ツバキは「木」偏に「春」と書くように、椿は春を代表する花木の一つです。

しかも日本原産の常緑樹です。

椿の花は古来万葉の時代から日本人に愛されてきた花です。特に茶道では珍重され、

前述の「有楽椿」も織田信長の弟で茶人の織田有楽齋が好んだところから由来。

園芸品種も多いのですがやはり一番なじみのあるのが藪椿です。

その種子からとれる油は高級食用油、整髪料としても使われています。

下の写真は北野天満宮の境内に咲くやぶつばきで、背景に梅の花をぼかして

入れてみました。

 

この藪椿が咲く前の広場で、3日には節分祭がおこなわれました。その風景写真を紹介。

年々人出が増えて、奉納狂言・日本舞踊が開始される午後1時にはご覧のようなにぎわい。

椿と梅の木の横で写真を取っていたら、花街上七軒で最も有名な芸妓さんがすぐ横で

ご覧になっていたのでパチリと。

 

最後に、今回椿を取り上げましたが椿の仲間「山茶花」を紹介する機会を逸して

いましたので、ここに紹介しておきます。

私のような80歳の老人には文部省唱歌「たきび」の一節がつい口ずさみたくなる花、

今では少なくなりましたが、かっては垣根の樹木として、庭には必ず植えられていた

花です。椿との違いは花びらが一枚一枚散る所でしょうか。それに花期が椿の一月

下旬ころよりは早く、11月中旬ころから咲き始めます。

下の二枚は、先日の積雪があった時に、我が家の庭に咲く山茶花の様子を写したもの。

 

 

 

 


足元に春を見つけた

2017年02月01日 | 花の写真

今日から2月、旧暦では「如月」と言い、その語源は寒さのためもう一枚着重ねするところ

からきているとか。1月は週末から週初めにかけて厳しい寒さに見舞われ、「三寒四温」

の連続でしたが2月はそれ以上の寒さが予想されます。

この寒さに凍えているとき、FBの友達が投稿したスミレの写真を見つけました。

この数か月間、早朝ウオーキングを夜明け前に終了している私は、足元の植物から季節

の変化を見過ごしていました。昨年この時期のブログに春の草花の写真を載せていたのに。

さっそく昨年見つけた場所に出かけ、フキノトウ・スミレ・ハハコグサ(?)の三つを見つけ

写してきました。昨年この時期にであったタンポポには出会えませんでした。残念!

ついでに2月下旬になれば梅苑内に土筆が出ます。春の野草と言えば土筆も忘れ

られません。

ご覧のように枯葉の中から顔を出した茶色一色の殺風景な写真、出会った時の心の

ときめきや、薄緑色のみずみずしさは写せませんでした。

スミレはアスハルト道と民家の塀とのわずかな隙間の土が現れる場所に生えて

いました。花径2cmほどの小さな花、ですがその可憐さはひときわ引き付ける魅力

を持っていますが、私のカメラと腕前では写せません。アスハルトに腰を下ろし

いろんな角度から狙ってみたのですが。

ハハコグサ?は公園の片隅、山茶花の根元に。背後の赤い花をぼかして入れられるように

構図を工夫したつもりです。

日本には春夏秋冬の四季がありますが、思い返すに私はウオーキング途中、

道端に咲いている野花に出あった瞬間に、新しい季節の訪れに気づき、

教えられてきたように思います。

そしてその時の喜びを写したくてカメラを携えて歩いてきたように思います。

最後に今週の花、また「梅」です。

先日(29日)の京都新聞に「ほんのり 春の足音」との見出しれ北野天満宮の梅苑が

有料公開されたとの社しい入りの記事を見ました。私もこれをまねて今週の花は

天満宮の梅風景にします。

まず中門を入るとすぐ右側に「赤目の臥牛像」とその横の白梅が目に入ってきます。

 

修学旅行生だけでなく、おおくの参拝客が頭をなでています。

そのすぐ横から見える参道沿いの梅。

本殿入口の三光門(重要文化財)と白梅。

本殿(国宝)の右側から見た風景。

本殿の背後から見た風景。

本殿右奥には絵馬掛け場所が。白梅の背景に人の姿をぼかして入れてみました。

国史跡の御土居を含め約1.6ヘクタールの梅苑には約50種1500本の梅が植えられて

いますがまだちらほら咲き、入苑料700円を払うのにはもう少し咲いてからがお勧め。

最後に今週写した梅の花の写真で私のお気に入り3枚。