草花探訪

季節の草花苗づくり

夏休みが明けました

2017年08月30日 | 花の写真

8月25日、通学路に子どもの声が戻ってきました。

休み期間がわずか一か月余りの日数なのに、日焼けした顔や表情それに背丈も見違える

ほど大きくなっています。子どもたちの成長の速さにビックリです。

でも考えればこの老人も同じように、いやもっとスピードアップして老化が進んでいる

ことになるのでしょう。

 

さて、子どもたちは宿題の自由研究の作品や写生の作品などを両手に抱えて全員登校。

小学生の孫に聞くと、私の頃苦労した「植物採集・昆虫採集」や「読書感想文」はない

とのこと。宿題は多いようですが、午前中「自由学習会」の日が数日設定されていて

わからない・できない箇所は学校で解決できるようにと、先生方のきめ細かい取り組みが

あるのには感心されられます。

      

 

私も見守り隊活動再開です。言葉にはしませんが「新学期も君たちを見守っていますよ」との

メッセージを添えているつもりです。

昔取った杵柄ではないが、現職時代は教職員を率先垂範して指導した事を思い出して、

その経験をちょっとでも生かそうと心がけています。

今朝(30日)のある新聞の見出しに「学校辛ければ休んで」という文言がありました。

夏休み明けごろに増える子どもの自殺を防ごうと、毎年学校や民間団体が取り組みを進めて

いますが歯止めがかからない現状があります。

自殺する生徒の大多数は中高生ですが、その原因の多くが「いじめ」にあるとすれば小学生

にも無縁でなく、見守り隊のおじいさんにもできる範囲の心配りが必要です。

私の立ってる場所を通る児童はわずか30数人ですが、その中に不登校が気になる子がいます。

「オハヨウゴザイマス」「イッテラッシャイ」の二言だけですが明るい声に笑顔を添えて挨拶を

かわし見送っています。

 

さて、このあたりで今週の花の写真紹介と行きたいのですが目新しい写真がありません。

実は見守り隊活動初日(25日)に不覚なことに熱射病になって体調を崩してしまいました。

テレビや新聞でうるさいほど「65歳以上の6割が水分補給不足」「水分補給して、食事以外に

一日1リットル以上を」「渇きを感じなくてもこまめに補給を」との情報を耳にしながら。

元体育の教師という自負心に、年齢の割にはしっかりと体を動かせているとの過信が災い

して見守り隊初日、軽めの早朝ウオーキングを済ませて食事も取らず充分な補水せずに。

7時50分ごろから8時30分までの40分間、猛暑の兆しのある直射日光に当たっていたら

立ちくらみ・めまい・冷汗と倒れる寸前。見守りが終わてすぐに近くの喫茶店に駆け込んで

冷水をもらって一息ついだのです。

そんなわけでこの一週間はウオークもカメラもお休み。

これまで紹介していなかった真夏の花木と草花を。

まずは百日紅(サルスベリ) 夏中咲き続け青空に映える花は見る人に元気をくれる花。

雑草扱いされていますがツユクサ・オシロイバナ・キンエノコロ(ネコジャラシ)も

可愛くてきれいです。


暦の上では処暑

2017年08月23日 | 花の写真

今日23日は旧暦二十四節気の一つ「処暑」です。

処暑とは暑さが少し和らぐ頃、朝の風や秋の虫の声に秋の気配が漂い始めるころを

言います。(「日本の七十二候を楽しむ」より)

実際は秋の気配どころか猛暑日と熱帯夜が続いて辟易しています。

でも、5時からの早朝ウオーキングは何とか続けています。8月初旬はスタートするとき、

すっかり夜が明けていたと思うのですが、今はまだ夜の暗さです。(新聞の気象欄を見ると

一日一分の割合で日の出の時刻が遅れ、今朝は5時23分)

気が進まず重い足を運び始めると、ところどころにコオロギの声が聞こえてきて、それに肌を

なでるかすかな風も涼しさを運んできてくれて体全体に生気がよみがえり、60分~80分

のウオーキングをどうにかこなしているというのが現状です。

 

さて、大文字の送り火が過ぎるとすぐに地蔵盆があって、ツクツクボウシの声を聞きながら

夏休みの宿題の写生に追われた子供の頃が懐かしく思い出されます。(写真は長男宅の

屋上から送り火を眺めているところと町内の地蔵盆の数珠回し)

送り火が過ぎ地蔵盆が終わると夏休みも終盤です。宿題に追われた子供の頃を思いだして、

植物園へ出かけてみました。

色彩の丘にある棚の下で写生をする小学生たちをパチリ、虫を追っかける母子をパチリと。

秋の気配を探してみたのですがまだ夏一色、ようやくフジバカマ・オミナエシのつぼみと

ススキの穂を見つけましたので夏空を背景に。

     

強い日差しを避けて生態園の木立の中を歩き、日陰でひっそりと咲く小さな花を見つけて

うつしました。まずはホタルブクロウ(紫と白)

カラマツソウとカリガネソウ、そしてサギソウ。

 

夏休みの終わりの頃、現職時代は大変だったことが思い出されます。

先生方は新学期の授業の準備、諸行事の準備に追い込みをかける時期ですし、各種

研修会に参加し指導法向上のために研鑽をつむ期間で多忙です。

家庭に返した子供たち、学校生活を離れ一か月以上の時間の経過が子どもたちには

いろんな意味で分岐点になっています。たくましく成長する子ばかりとは限りません。

中には生活を乱し問題行動を起こす子もあるのです。その子たちの指導は待ったなしです。

生徒指導に日夜勤務時間に関係なく奔走する先生方の姿が今も心に焼き付いています。

いつだったか、文科省の「小・中学校の教諭の勤務時間の実態調査」の結果報告があり

ました。それによると小学校の教諭の勤務時間は平均一日当たり11時間15分、中学校

教諭で11時間32分で、小学校の教諭の3割、中学校の教諭の6割が「過労死ライイン」

を超えているとのことでした。

間もなく始まる新学期、すべての子たちが心身ともに健やかにたくましく成長して登校

してくれることを願っています。そして現職の先生方のご健勝とご活躍を祈る一OBの

私です。

 


ツクツクボウシの声を聞くと

2017年08月16日 | 花の写真

お盆入りの12日の朝、ウオーキング途中、ツクツクボウシの初音を聞きました。

この蝉が鳴き始めると夏休みが急ぎ足で去っていき、積み残しの宿題の多さに焦った

子供の頃を思い出します。

思い出と言えばこのお盆の時期、我が家では我が家の「お精霊迎え」をし、大文字の

送り火で「お精霊送り」をした思い出があります。毎年のことだから鮮明に記憶しています。

でもお盆の期間の15日が、72年前のこの日、日本が敗戦した日だということを知って

いるのは、今の若い人の中では約15%だそうです。風H化がどんどん進んでいます。

 

81歳の私は終戦の年は小学校3年生でした。縁故疎開先(当時都会の子で田舎に

親類がある子は疎開させた)の和歌山で、天皇陛下の玉音放送を聞いた記憶はかすかに

のこっています。しかし戦禍に巻き込まれたという悲惨な体験はありません。

あるのは食料も物資も何もない貧困な生活体験だけです。

 

お盆のころの思い出はこれぐらいで終わって、この時期の風物を紹介します。

ご近所の北野天満宮では「北野七夕祭」が開催中で、その期間中「行燈」と「かがり火」

がともされ、古来の神事御手洗祭が復活されて夜8時までにぎわっています。

ろうそくを手に足首まで水につかった参拝者は足を清め、ひと時の涼とろうそくの火を

消さずに神殿へ運ぶそのことを楽しんでいるようでした。

神殿への参道、御土居から紙屋川に通ずるモミジの林道も行燈に照らされ、昼または

違った景色が堪能できます。

 

次に今週の花の紹介。真夏のこの時期から咲き始める数少ない花木、それは芙蓉です。

平安の時代から愛され栽培されてきた花です。

朝に咲き夕方にはしぼんでしまう一日花、アオイ科の植物でムクゲ・ハイビスカスの仲間。

早朝開花したときは淡い紅色、時間がたち夕方になるにしたがって淡い紅色は次第に濃く

なりそしてしぼんでしまいます。

    

この花木は品種改良が難しいそうで8月下旬から咲き始める「酔芙蓉」ぐらい。

 

最後に、植物園で一足早く咲き始めた秋の七草から。

ススキ・ハギ・キキョウ・ナデシコの4種。

    

 

 

 


暦のうえでは「立秋」ですが

2017年08月09日 | 花の写真

ゆっくりとしたスピードで各地に大きな被害を与えた台風5号が去りました。

私の住む京都市では顕著な被害似合いませんでしたが、すぐお隣の県では「50年に

一度の記録的な大雨」で甚大な被害を受けておられるのを知り、心が痛みます。

この台風による我が家の被害はなかったのですが、17年間続いた孫たちとの「海水浴旅行」

が途切れてしまいました。

 

私には二人の息子家族と3人の孫がいます。大学生になった孫娘が2歳の時から、毎年この

時期に、孫たちの家族を連れて京丹後市の浜詰海岸(夕日が浦)に出かけていましたが台風で

中止になったのは今回が初めて。

ここの海岸は遠浅で波もなく、「夕日百選」に選ばれているきれいな浜。

ずっとずっと昔の昭和40年に、勤務校の付属中学校の「臨海学舎」を開いた場所で、それから

の付き合いが続いている思い出の浜です。

下の写真は4年前(私は77歳)のものと、昨年の長男一家のものです。三人いる孫の一番下が

今年小6になり、私も81歳のジジイですから今年を区切りにと考えていたところだったのです。

老体には海に入って孫を見張るだけでも疲れを感じこのあたりが潮時かと。

 

着実に進行する「老い」、今まで苦も無くできていた、ちょっとしたことができなくなり、

少し体を動かすとひどく疲れを感じます。

私は81歳、平均寿命と健康寿命が一致するところまで頑張ってこられました。これからも

できるだけ長く誰の手も借りずに一人で「自立生活」を過ごしたいと痛感する昨今です。

先日(2日)にあった病院での定期検診と主治医の診断、検査結果が良好でした。

主治医の先生に励まされて、それまで苦痛だった日課のウオーキングへの意欲が出てきました。

 

早朝5時にスタートです。7月には夜が明けていたのが8月初めの日の出の時刻は5時過ぎ、

夜明けの空の景色にも変化が感じます。

写真は晴れの日の自宅を出てすぐの北野天満宮から眺めた比叡山です。

実家が信仰するお寺にお参りして20分ほど過ぎて戻ってくる頃、下の写真のように夜が明け

風景は白っぽくみえます。

この頃、蝉の大合唱も始まりますが、クマゼミは明るさよりも気温が約27度になると鳴き始める

ように思います。クマゼミ(シャア・ シャア)の声にかき消されがちですがよく聞くとその前に

アブラゼミ(ジイイ・ ジイイ)が鳴き始めすぐ追いかけるようにクマゼミが。

8月に入ってからはヒグラシも鳴き始めました。

今、北野天満宮の社は勿論紙屋川沿い・御土居一帯も「七夕飾り」で飾られて歩く目を

楽しませてくれます。

 

天満宮を過ぎて平野神社へは5時30分ごろに到着、ここはまだ開門されていません。

一息ついて井戸水で水分補給、その後立命大学構内を経て竜安寺へ。

丁度アブラゼミが桜の枝にとまったのでそれを。

 

    

 

6時少し前に竜安寺の池に到着、入り口の小さな扉は開いていますのでウオーキング

の人たちは三々五々池の周りを歩きます。この時刻になると歩く人もぐっと増えます。

池の水面を覆い隠すような睡蓮の葉と鯉や亀が疲れを癒してくれますますがお目当ての

睡蓮の花は葉に隠れていることと日陰のためうまく写せません。

6時ごろ帰路につきます。等持院の前を通って白梅町経由自宅につくのが6時半前。

これが私の日課の「早朝ウオーキング」です。所要約80分、歩数8~9000歩。

と言っても毎日ではなくて二日歩いて一日休むことにしています。

暑い時期ですのでスロージョギングはやめて歩くことだけです。

 

最後に今週の花、「熱帯性スイレン」です。植物園で写したものです。

竜安寺で見られるスイレンは温帯性スイレンで大きな特徴は花は水面に咲くところ、

それに対して熱帯性スイレンは水面より20cmほど高いところで咲きます。花色も

青・黄・赤等カラフル。写真は水面に映る花をめがけて写しました。

    


夏休みの風景と言えば

2017年08月02日 | 花の写真

猛暑日と熱帯夜が連続した7月の天気を引き続いて8月に入りました。

子どもの頃を思い返してみると、夏休みと言えば真っ先に思い出すのがラジオ体操、

ご近所の友達と誘い合わせて参加カードを首にぶら下げ参加した、その帰り道に

蝉取りをしながら帰ったあのころ、いまより涼しかったという記憶が残っています。

 

ラジオ体操と言えば先日、東京五輪・パラリンまで3年を契機に、都知事と東京都

庁職員が休憩時間を利用してラジオ体操が行われている様子をTVで見ました。

驚いたのは小池知事の様になった体操ぶりです。リズミカルで大きな動作、しっかりと

曲げるところは曲げ伸ばすところは伸ばしている正確さは素人離れしていました。

 

私は体育教師の癖にラジオ体操が下手でしたした。「体操」の授業や、体育行事

での「ラジオ体操」の指導は苦痛で苦手した。

といっても、あのピアノの旋律と「腕を前からあげて大きく背伸びの運動」との言葉を

聞くと自然に体が動き出すほど身に沁みついているラジオ体操ですが。

そんなラジオ体操ですが唯一、率先してラジオ体操を行った時期があります。

皮肉なことに大病を患って府立病院の内科病棟に入院していた約4か月間です。

当時、毎日午前10時からの内科病棟体操(ラジオ第一・第二)というのがありました。

病棟の廊下・休憩所いっぱいにてんでバラバラに広がり、世話役の新人看護師さんの

合図のもとに行うのです。でも長い廊下で多くの患者さんを相手にするのですから大変。

しかも体育教師でもない素人の看護師さんが。

そこで私は体調が良い時はその役を買って出て、看護師さん・患者さん両方から喜ばれ

ていました。抗がん剤治療で弱っているときでしたが、ひと時でも元気なころの自分を

思い出して行っていました。

 

その夏休みの風景の定番のラジオ体操、残念ながら私の住む校区の学校では行われて

いません。近くの校区で実施されているところを写させてもらったのが下の写真です。

北野天満宮の御土居の広場では老人の集まりが。

 

終わりに本題の夏休みの頃の花、これはなんといっても朝顔が代表でしょう。

今はゴーヤにグリーンカーテンの主役の座を奪われていますが、以前はアサガオでした。

夜明けごろに開き、昼前にはしぼんでしまい、はかなさを感じさせる花、早朝の打ち水に

映える色鮮やかな花色、咲いた姿がラッパのようで可愛さが。

それにアサガオは栽培観察の教材植物として、今も昔も変わらない王座の位置を守っています。

ご近所のお宅で行燈仕立ての鉢植えが置かれいれば低学年のお子さんがおられる証し。

さて、アサガオの花ですが京都府立植物園で開かれている「朝顔展」を訪れてきましたので

その時の写真を。大輪咲きの朝顔ですが花径20㎝以上の大きさと言われても写真では表せ

ません。

午前9時に訪れたので鑑賞者は私と同年輩の老人が多いでしたが、ご家族ずれや浴衣姿の女性も。

    

        

特に私の目を引着つけたのは一鉢に8~10輪の花を咲かせた鉢植え。

一輪の花では色が鮮やかな花を、狭い展示場所の制限の中、背景をぼかして

写してみました。