草花探訪

季節の草花苗づくり

教師冥利尽きる

2016年09月28日 | 花の写真

気象予報士の解説によると、今夏の京都市の猛暑日の日数は27日で全国最高とか。

それを引きずったかのように、彼岸後の一週間も秋の進み具合は足踏み状態です。

いつになれば涼風が吹くのかと内心ぼやきながら、いつものように早朝ウオーキングを

夜が明ける前の午前五時にスタートします。約70分8000歩のウオーキングです。

出発時にはわからなかった、ご近所のお寺に植わっている柿の実が、帰宅ごろに

再度見ると色がさし始めているのに気づきました。連日の肌に感ずる暑さの変化

ではわからない季節の歩みを知らされた思いがしました。

色づき始めた柿の実の写真に合わせて街路樹の銀杏の実、ウオーキング途中

に通るお宅のザクロの実の写真です。

 

スローペースの季節の変化に比べると、私の一週間の出来事は盛りだくさんでした。

60歳になった教え子が、「還暦を祝う集まりを開くので出席してほしい」と招待してくれて

出かけたこともその一つ。

てっきり国立大学の付属京都中学校昭和46年度卒業生(三学級)の集まりと思って行ったら

もう一校(桃山)の同学年と合同ということで、総勢約130名、恩師も幼小中高から16名出席。

歓待を受け教師冥利に尽きる思いをさせていただきました。

喜びや懐かしさを感じる一方で、同時期、苦楽を共にし教育実践で切磋琢磨し合った先輩・同輩の

中にも、複数名が他界されている事を知りました。

特にこの学年を担任し卒業させられた「ガミさん」「マーさん」のお二人、それに「藤井さん」が逝去、

寂しいです。私はこの学年の1・2年の時は学級担任をしていましたから当然3年も持ち上がる

はずでした。ところが京都市が全国体育学習研究発表会を開催するため急きょ市立学校に呼び

戻されたといういきさつがあり、申し訳ない、あるいは後ろめたい気持ちがよみがえります。

当日元気で4人出席(美術の藤本さん、技術の吉本さん、それに保体の西)、と写真には入って

いませんが清水さんが参加しました。(私の横から顔を出しているのは卒業生)

 

今週には老人会の歩こう会が二つ(全市老人会主催「智積院~伏見稲荷へ

約7㎞」と、上京区老人会主催の「区内めぐりウオーキング」)、担当でもあるので

歩いてきました。全市の方は約500名、上京区の方は約130名参加と、元気な

老人の多いことに驚きながら。

 

最後になりましたが今週の季節の花(実)、ムラサキシキブです。

平野神社の「桜園」には約1200本が植えられているそうです。ヒガンバナが咲き終わる

頃、3~5㎜の小粒の実を細い枝に鈴なりに付け、秋の風情を漂わせています。

中には白色の実をつけている木もあります。

私のカメラの性能と撮影技術では、見た感じをそのままの美しさをとらえる事は

できません。写した中で光に輝く様子と雨に濡れてる様子の写真が自分としては

ましだと思いますので紹介を。

最後に、6月下旬ごろに咲いたムラサキシキブの花の写真を。

今朝(27日)我が家の金木犀が咲き始めたのに気づきました。次号はきんもくせいを。

 


敬老・お彼岸そして台風

2016年09月21日 | 花の写真

この一週間は「敬老の日」と「お彼岸の入り」があり、天候も大雨を降らせる台風16号が

東へ通り過ぎるなどと、変化のある毎日でした。

雨で早朝ウオーキングも休めて骨休みができましたが、雨の中の見守り隊活動は、

特に午後の下校時は激しい雨の中でしたので大変でした。でも子供たちは元気そのもの、

濡れることなどお構いなしに豪雨を楽しんでいました。(下の写真は80歳の見守り隊員)

さて、厚労省の統計によると80歳以上の人口は1045万人、総人口に占める比率が8.2%

だという。80歳なり立ての私と、同輩あるいはそれ以上の先輩が一千万人以上もおられる

というわけだ、もっと元気を出さないと。

正直なところ、今年5月に二歳上の兄が他界したり、親しくしていた仲間や先輩が相次いで

病床・要介助になるという連絡を受けたりと、気分が落ち込んでいたその私に、更に弱り目に

祟り目、追い打ちをかけるように今夏は猛暑日の連続でした。

一方、毎年校区の自治連合会・住民福祉協議会共催で「翔鸞学区敬老会」が突然今年度は

開催されないことになり、そのとばっちりを受けて、私が役を引き受けている「翔寿会」(翔鸞

学区老人会)に苦情や文句が集中し、そのたびに言い訳や説明に労力を使っていました。

 

でも、救いの神おあるもので、気分が落ち込んでいるとき、「80歳の敬老の日のお祝い」

だといって、二人の息子夫婦から「旅行券」のプレゼントが届けられました。

三人の孫の一番ちびの小5(陸登)が代表でお祝いの言葉をそえて届けてくれたのです。

決して私たちは自分たち夫婦旅行の費用捻出に苦労してるわけではないのですが、息子

達の心遣いと気持ちがうれしくて、幸せを感じる一週間になりました。

 

さて、ようやく本題の季節の花に入ります。いつも感心することなのですが、「ヒガンバナ」は

名前の通りお彼岸が近づくのを測っていたかのように、毎年彼岸の入りの頃に一斉に

咲きだします。下の写真は平野神社の桜苑で写したものです。

しかもある日突然に、にょきにょきと茎が伸び数日で開花します。

写真撮影の技術が未熟なため自分で気に入った写真が写せませんが下の

写真は少しましだと思う物です。

次に虫(蝶)を入れて写したもの、雨に濡れたものの二枚です。

彼岸花と言えば黄金色に輝く田んぼを縁取るようなあぜ道に咲く赤い花の帯を連想します。

今年はまだ写しに行けていないのですが廣澤の池から大沢の池への一帯がスポット。

(昨年の写真ですが)

     

漢字で草冠に「秋」と書けば「萩」、秋の七草の中でも代表の花は萩だと思います。

御所の東側、梨木神社の萩祭りに行ってきました。花は開花し始めたところでした。

    

行った後から思うのですが、俳句をたしなむ女房と一緒に行けばよかったと。

決して避けているわけではないのですが、呼吸が合わないというのかお互いの

予定があるので。

 

 

 

 

 

 

 


ようやく空にうろこ雲

2016年09月14日 | 花の写真

この一週間で季節の足取りも進み、初秋のさわやかな風が心地よい時候となりました。

一方、スポーツの世界ではその逆でパラピックの熱戦がTVの画面をにぎわしていますが

、なんといっても赤ヘル25年ぶりの優勝が特筆されるでしょう。

優勝が決まった広・巨のTV中継の画面で、40歳間近な黒田・新井が肩を抱き合って

涙する光景を目にしたとき、カープフアンでもない小生も目頭を熱くしていました。

大の男が人目をはばからずうれし涙を流すその姿に感動して。

今年のカープは「優勝するのだ」という強い思いを全選手が持ち続けたこと、黒田・新井

のベテランが中心になって「率先垂範」したこと、若手を育て若手とベテランが融合して

「家族的なチームカラー」を作り上げたこと等の実践が実っての優勝だと思います。

そのことと決して比較対象にもならないとはわかりつつも、カープの頑張りを通して、

奇しくも自分の管理職生活での最も誇れる実践実績が思い出されるのです。

20数年前、「京都市内で最も荒れている学校」との風評を吹き飛ばすために、

昼夜の区別なく、若年教員中心の職員構成の中、率先垂範して教育実践に取り組んだ

数年間の事をです。

その結果、「生徒が誇れる学校」に作り上げたのですが、懐かしいそして誇れる思い出を、

赤ヘルは蘇らしてくれたのです。

 

さて、今週も秋の気配を五感に感じながら早朝ウオーキングやカメラをぶら下げながらの

写真スケッチを楽しみました。その様子を紹介します。

まずは夜明けの光を浴びた雲を背景に、自宅横の観音寺と天満宮の風景です。

朝日を浴びて茜色に染まる雲に初秋を感じます。

    

秋のうろこ雲を背景に天満宮正面の大鳥居。

6時過ぎになるとウオーキング仲間も増えて挨拶を交わすのが楽しみです。

その中でもこの老夫婦が私の理想です。旦那さんは目が不自由で、右手を奥さんの

肩に軽く載せておられます。足取りも軽やかですし、ほほえましく仲睦ましい姿です。

    

次に久しぶりの初秋の青空、植物園ではいつもは花を中心に写真を写していましたが

今回は空の風景をメインに写してみました。

まずは北門入り口付近から噴水とうろこ雲。

    

秋の七草の「藤袴」、「ススキ」、「女郎花」と秋の雲。

    

真夏からずっと咲き続けて目を楽しませてくれた百日紅。

ついでに虫たちもぱちりと。

最後はかけっこをする幼女たち。

 


晩夏の気配足踏み状態

2016年09月07日 | 花の写真

今日(9月7日)は二十四節気の「白露」、野の草に宿る露に秋の気配を感じる頃のはずですが。

でも今年の晩夏は観測史上初とか想定外の異常気象とかが珍しくなく異常い気象が居座って、

私の趣味にも影響大です。

私は男性では珍しい?園芸(草花栽培)が趣味、それも花苗を大きく育てて花の咲き具合を

楽しむガーデニングではなく、種を発芽させて花苗にまで育てる事を楽しむという、少し変わった

趣味の持ち主です。

毎年3~400ポット作り、作った花苗を近隣の幼・保・小にもらっていただくことを楽しみに

してきました。

晩秋から咲き始め翌晩春まで咲き続けるパンジー・ビオラ等の草花を、晩秋に開花させる

には、少なくとも8月下旬~9月上旬の間に種まきして発芽させないと駄目なのです。

ここで問題なのは種が発芽するのには適した温度があるということです。パンジーたちの

適温(15~20度)は低く、それを無視して、30度を超える高温時に蒔いてもほとんど

発芽しません。

ですから気象の週間予報をチエックしながら、最高気温が30度前後という予想の日が

数日続く時を見定めて蒔くのです。でも今年のこの暑さ続きでは蒔くチャンスは見当たらず

今日に至っても蒔けていません。11月中旬に咲かせる苗づくりは断念です。

上の写真のように、一応パンジー・ビオラ・クリサンセマムの三種類10袋を購入して

準備しています。

小さな白いトレーに一袋をあけてありますが、一粒一粒は小さ、しかもく一袋にはわずか約50粒

入っていて、価格は300円なのです。全部が発芽しません。適温で蒔いても発芽率約60%、

種をまいてから発芽するまでの期間は1週間~10日です。

数日ごとに何度も蒔くくというわけにもいかないのです。種の代金も馬鹿にならないのです。

 

晩夏の季節の歩みも遅い中、早朝散歩でよく見つめると初秋の気配を見つけることもできます。。

北野天満宮の東門付近、モミジとその背後の銀杏の葉は濃い青色から薄い黄緑色に。

クヌギ林の葉の色も、モミジ苑入り口のモミジの葉もわずかですが色づき始めています。

 

また、散歩コースの木には実が大きくなっています。栗は等持院山門付近に。

    

街路樹の銀杏にもギンナンの実が。

紙屋川沿いには無花果の実が色づき始めていますし。

 

最後に一足早く咲き始めた曼珠沙華(ヒガンバナ)の写真を今週の花として紹介。