草花探訪

季節の草花苗づくり

「夏休み」という言葉に郷愁を

2014年07月29日 | 花の写真

78歳になっても「夏休み」と聞くと小・中時代の懐かしい思い出がよみがえってきます。

たとえばラジオ体操です。戦後の物資欠乏時代に育ちましたから、皆勤賞に鉛筆一本

もらえるのがうれしくて、毎朝頑張って参加していました。

そのラジオ体操も現在は実施する所が少なくなったと聞き寂しくてなりません。

たまたま、隣の学区の掲示板に「早起きラジオ体操」のポスターが目が止まり、早朝散歩

の出発時刻をわざわざ1時間遅らせて写真を写してきました。

指揮台には高齢の女性指導者が立たれ率先して演示、児童・保護者合わせて

約100人が参加されていました。

終わった後カードにゴム印を押してる様子は昔のままで、層郷愁を感じていました。

上の2枚の写真は何の新鮮味も面白味もないものですが、かって体育教師だった

私には写真以外の情景も思い浮かび、想像の世界を巡っていました。

同じ時刻、少し離れた北野の森、お土居では老人体操が開かれていますので

合わせて紹介しておきます。

次に、夏休みと言えば「虫取り」も思い出深い出来事です。

セミ・カブトムシ・ゲンジなど、早朝から追いかけて虫かごにいっぱい取って友達と

競争したものです。

今ではカブト・ゲンジは高価で売買される希少昆虫ですが、クマゼミは昔よりも

現在のほうが多いようで、いたるところで鳴いています。

でも朝から夕方まで鳴き続けているのというのではありません。

「セミ時計」という言葉があるようにセミの種類により鳴く時間帯が異なります。

「シャン シャン」と5時半ごろからけたたましくなくクマゼミは早朝から午前中に。

朝の気温が高ければ5時半には鳴き始めます。しかも一斉に大合唱を。

下の写真はウオーキングで自宅を出る時にうるさく鳴いていたのをパチリ。

昔は主役だったアブラゼミは主に午後鳴きますし、最近ほとんど目につかないニイニイセミ

は「チイー チィー」と早朝と夕方になくというように。

虫とくれば次は花です。夏の草花の代表はやはり朝顔でしょう。私が育った

数十年前、朝顔はどのお家の玄関先に目につく花でした。

でも現在は咲いてるのを探すのに苦労します。理由は「グリーンカーテン」の

主役の座をゴーヤにとってかわられたからでしょう。

上の写真は北野天満宮前で、下の写真は柏野の長屋のグリーンカーテンに咲く朝顔。

このほかでは1年生の児童がいるお家に学校で栽培した行燈型の朝顔が。

お向かいのソウタくんの朝顔をパチリ。

朝の散歩の時間を遅らせて気が付くことがこのほかにもう一つあります。

それは5時過ぎに歩いてる人の多くは一人であるのに6時ごろになると、ご夫婦一緒が目に

付くことです。しかもほほえましい光景に出くわすことが多く、うらやましさを感じながら

挨拶を交わしています。

 (お断り)毎週水曜日の定期便ですが、今回だけはイレギュラーで火曜日投稿

です。理由は明日の水曜日、「上京区老人囲碁将棋大会」があり、私はその係

で終日そちらに手を取られるためです。

 


梅雨明けて夏休み到来

2014年07月23日 | 花の写真

京都市内の小学校の大半は明後日(25日)から夏休みに入ります。私の「見守り隊活動」

も一休みです。新学年が始まって今日までわずか四か月足らずの期間ですが子供たちの

成長には目を見張るものがあります。

入学当初は幼児だった子たちが一回り大きくなり、私の姿を見ると挨拶も「オハヨウゴザイ

マス」「イッテキマス」と大きな声で交わしてくれます。

横断歩道では上級生が左右を確かめて声をかけたりしてくれます。これもうれしい

光景です。

3年生が1年生に話しかけながら登校(姉弟ではありません)するこのような

ほほえましい姿に接することも楽しみの一つです。

最後に登校するグループには同じ見守り隊さんが同行して連絡を取り合います。

7時40分~8時30分ごろの、わずかな時間、ただ立っていて挨拶を交わすという

事をしているだけです。大したことをしてるわけではありません。

でも続けていることで、子供たちだけでなく、毎朝出勤される見知らぬ方やご近所の方

ととも顔見知りになり「ご苦労様」とねぎらわれるとうれしくなる年寄です。

見守り隊を初めて今年で10年目、私も年を取りました。でも末の小3の孫が小学校を

卒業するまでは頑張るつもりです。

さて、長々と書きましたがて本題の「今週の花」に移ります。

夏の花と言えばギラギラと輝く太陽に映える「ヒマワリ」でしょう。アメリカ原産の大型

の一年草、インカでは太陽神の象徴とみなされていたそうです。ヨーロッパでは画材と

しても有名です。

日本では村・町起こしにと休耕地を利用して栽培し観光農園で名をあげている所も。

一輪の存在があまりにも大きく、気に入った写真が撮れません。そこで前・横・後ろ

からの三方向の花姿を。(コンデジだからでなく写す腕のなさのためです)

種子を絞ってヒマワリ油をとり食用に利用、血中コレステロール値を下げ動脈硬化

の予防になり年寄にはありがたい存在です。

上の写真は府立植物園で植えられている変わった種類のひまわり3種です。

 

 

 


泥水に清らかな花

2014年07月16日 | 花の写真

早朝ウオーキング開始の午前5時、まるで梅雨が明けてかのような暑さです。

少し歩き続ければ汗がにじみ出ますが、西陣の古い街並みや上七軒の花街を通ると、

路地を抜けてくる風が心地よく、早起きへのプレゼントかのように感じます。

立命大の構内を折り返す6時ごろ、早くもクマゼミの合唱が始まります。今夏は7月8日に

初鳴きを耳にしました。帰路シャンシャンシャとうるさい鳴き声を聞きながら私の子どもの頃を

思い返していました。確か最初に鳴き始め、そしてよく見つけることができたのはニイニイゼミ

でした。そのうちアブラゼミが主役にとってかわったと思います。

クマゼミをとらえるものなら友達に自慢できるほど珍しかった事を思い出しながらウオーキング

終了です。

さて、今週の季節の花は蓮の花です。13日(日)付け「京都新聞」に”極楽浄土の花 満開」

とありました。その新聞が配布される頃私は早朝散歩の足を「法金剛院」に向けて午前7時

開門と同時に観蓮会に参加してきました。

 

小雨が降り続くという悪い天候にもかかわらず約80人がカメラを片手に傘をさして

鑑賞・撮影していました。

新聞記事によると「ハスは極楽浄土に咲く花とされ、浄土を模した回遊式庭園には

約90種類が植えられている。白やピンクの優雅な大輪が、多くの参拝者の目を楽し

ませている」と。

蓮はわずか5日間の短命の花と聞きます。その姿を自分なりに探してみました。

一日目、開花初日は午前6時ごろから花弁が3~4センチほど開き8時ごろには

つぼみの状態に戻る。

 

二日目、早朝から咲き始め7~9時ごろには満開となる。もっとも美しいときで

優しい香りがする。そしてまた蕾の状態に戻る。

三日目、二日目と同じ経過をたどり最大に開きます。昼ごろから閉じ始めるが

閉じかけたまま夜を過ごす。

四日目、花弁が散り始め蜂巣状の花托がむき出しになります。

コンデジで写した花の写真を、花の解説書に書かれた一日目から四日目の説明

に合わせてあてはめたものです。不確か、下手な写真であることは重々承知して

います。

 

 

 


梅雨に濡れ輝く花

2014年07月09日 | 花の写真

7月に入ってからも続いていた空梅雨陽気、ようやく今週はTVの天気予報に傘マークが

並び始めました。4日にアブラゼミ、8日にはクマゼミの初音を聞き、何日ぶりだろうか傘を

さしてのウオーキングを楽しみました。

今週出会った花の紹介は久しぶりの降雨で濡れ、花色が一段と鮮やかさ増している花たち

です。

まずは早朝5時自宅をスタート、狭い庭に咲くナスタチューム・インパチィエンスです。

今年の種からの花苗づくりは失敗続きでした。わずかに育った苗たちです。

さて、自宅から北野~平野~立命大へと一時間あまりのコースで万歩計に

は約6千歩、途中参拝したり花を写したりしてますから約80分の散策時間です。

季節を色で表すと「朱夏」という言葉があるように夏は赤色、ノゼンカズラと酔芙蓉は

7月の声を聴くころから咲き始めます。ともに朝咲いて夕方にすぼみますが次から次へ

花をつけて朝の訪問者の年寄を楽しませてくれます。また、神社には季節の草花たちも

雨露で化粧して出迎えてくれます。

土・日は歩くコースを竜安寺まで伸ばします。残念なことに池の大半を覆う「睡蓮」は

訪れる6時ごろには花を閉じていることです。同じように泥沼に咲く蓮の花は逆に

早朝に咲き午後閉じます。ですから睡蓮の花を写すために日曜日は午前10時ごろ

再度訪問しました。この時は有料です。

蓮の名前は花の中心部が「ハチの巣」に似ていろことから、という説があります。

だから「蜂巣」の状態を写したくて、また大きな葉に水銀玉のような水玉をも写した

いので別の日に植物園へ出かけて撮影した写真を添付します。

おまけにシオカラトンボが蕾の先端にとまって一休みの姿も。

最後に、雨の中を元気に登校する子供たちの写真を。新学期からわずか3か月

の間ですがすっかり成長し、「オハヨウゴザイマス」「イッテキマス」と元気にあいさつ

かわせます。

5年生の孫とその後ろは3年生の孫です。大きくなりました。朝ここでは見守り隊の

おじいさんと小学生、放課後帰宅途中には必ず立ち寄りますが、おじいちゃんと孫の

関係です。

 

 

 

 

 

 


「一日花」咲くころ

2014年07月02日 | 花の写真

暦の上では1年の折り返し点ですが、教師生活が長かった私には昔風に言えば一学期終了

前、ヤット三分の一地点に到着と言った感覚です。

さて、日課のウオーキングを始める5時、日差しはすでに真夏を思わせる強さです。

この時期に会える花の中に「一日花」と呼ばれる花が数種あり、楽しみに歩を進めています。

まず「夏椿」沙羅双樹です。(お釈迦様が入定されたときに一斉に咲いたといわれるインドの

沙羅双樹とは別種) 雨に濡れた白い花びらや苔の上に落ちた花がらの写真を撮りたくて

機会をうかがってたところ先週末の未明に弱い雨が降ったので、「東林院」へ出かけました。

土曜日の午前中でしたがご覧のように多くの鑑賞客でにぎわい、抹茶・茶菓1600円

をゆっくりいただくこともできない混雑ぶり。

雨もすっかり上がり、苦労して雨露に濡れた花を探してコンデジで写した私としては

ベストショットが上の写真です。(笑わないでください)

一日花ですがつぼみを多くつけているので次から次へと咲き続けます。

当院のパンフに「朝に咲き夕には散りゆく”一日花”の姿が、人の世の常ならぬことをよ

く象徴しています」と。また、「沙羅の花は一日だけの生命を悲しんでいるのではなく、

与えられた一日だけの生命を精いっぱい咲きつくしています」とも。

もう一つの一日花?は「木槿(ムクゲ)」です。

?印をつけたのは白楽天の詩の「誤訳」が原因で「一日花」と印象つけられたが、実際は

朝花が開き夕方にはすぼみ、また翌朝に開き2~3日後に落下するという、一日よりは少し

寿命が長い花だから。

この木槿は公園・寺社・家の庭等どこでも見かける夏の花で、茶の湯をたしなまれる方は

「夏の茶木」として、そしてお隣の大韓民国の「国花」であることでよく知られています。

一重咲きの薄赤色・薄紫色・白色、それに八重咲と品種改良されてよく目につきます。

荒れ地を苦にせず逆境の中でたくましく生育するさま、次から次へと花を途切れること

なく咲かせ続けるところから「国の繁栄を意味する花として国花になっている」のです。

上の白一重咲きで中心が赤い底紅種がポピュラーですが、千利休の孫千宗旦が好んだ

事から「宗旦木槿」とも呼ばれてるとか。

今日は7月2日、京都では6月の降雨量が観測史上最少らしい。一日も早く梅雨らしい

雨降りを願うのは不謹慎でしょうか。早朝傘さしながら、雨に濡れた草花や元気に登校

する児童の様子を撮りたいと願っている間もなく78歳になる老人です。

最後に、花ではないが77歳の6人仲間と一か月ぶりの再開、会食したときの写真を添付。