草花探訪

季節の草花苗づくり

仲秋の花と言えば

2013年09月25日 | 花の写真

一昨日はお彼岸の中日でした。TVでこの時期の季節の便りに観光資源として彼岸花をTVで

取り上げられていのを見て、最近は随分とイメージが変わったことを知りました。

秋の彼岸と時を同じくするように開花する「彼岸花」、戦中戦後を子供で過ごした70後半の

歳よりは、母から花を触った手をすぐに洗うようにとか、花瓶に挿しておいて叱られたという

マイナスのイメージが強かった花なのですが。

さて、早朝散歩の途中よくお目にかかるこの花ですが、写真に撮りたい花姿は黄金色に実る

田んぼの畦道を彩る様子で、廣澤の池あたりに遠出して写してきたのをまず紹介します。

このようにあぜ道に植えられているのは球根にアルカロイドの毒が含まれていて、

昔の人は野ネズミなどの被害防止に利用したそうです。、また水にさらせば毒が取り

除け球根に多く含まれるでんぷんを飢餓の際の食糧にしたという先人の知恵の遺産です。

次に、朝の散歩道で出会う彼岸花の風景を3つ紹介します。

最初は平野神社のシロバナヒガンバナの群生です。

続いて竜安寺の池の辺に咲く赤色の彼岸花です。

三つ目は車が多く行きかう街中、白梅町交差点北西角に咲く彼岸花です。

彼岸花と言えば赤い花の代名詞のようなものですが、園芸品種も出回り黄色・桃色と

カラフルです。最後に植物園で写した5種類の花を紹介します。

 


秋の七草

2013年09月18日 | 花の写真

今週の花について書く前に、今回の台風18号で被害を受けられた方々へ心からお見舞い

申し上げます。また、拙宅にも遠く離れた友人知人から問い合わせやお見舞いのメール・

電話をいただきました。そのお心遣いに感謝している次第です。

さて、先週に予告した通り今回は「秋の七草」の写真を紹介します。その前に若干のうんちく話。

秋の七草は万葉歌人山上憶良が万葉集に歌を選定し今に至っています。

「秋の野に  咲きたる花を  指折り(およびおり)  かき数ふれば  七草の花」

「萩の花  尾花葛花  撫子の花 女郎花また 藤袴の花」 と。

私の早朝ウオーキングコースでも開花時期は少しばらつきがありますが「葛の花」を除く

6種類の花には秋の期間中にお目にかかれます。

まずは「撫子」です。この写真は我が家のカワラナデシコを写したものです。

次は「藤袴」です。花街の上七軒と平野神社で写しました。

キキョウの花は秋というより夏によくお目にかかれます。これは夏植物園で撮影。

植物園では女郎花の花があちらこちらで見られますが、どのように写せば花の良さが

カメラに収められるのか素人の簡易デジカメでは気に入ったのが写せません。

萩とススキは公園や寺社でもよく見かけますが、どのように写せば花の良さがとれるのか

わかりません。今、狙ってるのは「雨露で光る萩の花」、「風にそよぐススキ」「一面ススキ

の高原」ですがこれからの宿題にしておきます。

 

 

 

 


初秋の花を求めて

2013年09月11日 | 花の写真

7日は二十四節季の「白露」でした。野の草に宿る露に秋を感じるころ、暦の上では早くも仲秋

ですが、私の体感ではようやく夏が過ぎゆく季節になったなと、空気の流れで知り始めました。。

さて、8月末の地方紙(京都新聞)に「スヅムシバナ可憐な紫秋色ほのか」との見出しと写真を

見つけ府立植物園へ初秋の花を探しに出かけました。

私の早朝ウオーキングコースでは、彼岸を知らせるようにきちんとみはからって咲く彼岸花が、

今年は8月末に咲き始め、いつもは彼岸花より一足早く咲く萩とススキがまだ咲いていません。

そのようなわけで、スズムシバナに誘われて萩・ススキも合わせて求め出かけた次第です。

この花は近畿以西の山地に自生するが、府内ではほとんど見られなくなり、府の絶滅

危惧種に指定されています。花は直径2~3センチで朝に咲き、午後には落下するとの

ことで、訪れた11時ごろには花の勢いが陰っているようでした。

新聞報道で知った愛好家も多く来られていて、草陰にひっそり咲く様子をベストポジション

で写すことができませんでした。

もう一つの狙い、秋の七草の一つ「薄」「萩」は咲き始めたところでした。

このほか、女郎花も藤袴も咲いていましたので秋の七草すべてを写して一緒に投稿

しようと思ったのですが、確か8月には花を咲かせていた「ナデシコ」「キキョウ」が見つ

からず、「秋の七草」としてすべて紹介するのは日を改めてとします。

 

 

 


道端でそっと咲く夏の野草

2013年09月04日 | 花の写真

私の住む京都市では8月の気温で、猛暑日がなんと連続16日間、気象庁がこの夏を

「異常気象」と認めたのもうなずけます。喜寿を迎えたこの老体には酷な8月でした。

月が替わって9月になった途端、雨が降ったり夏日に届かない日も三日続き、朝の

ウオーキングも随分楽になりなりました。

道中道端の草花にも目を向ける心のゆとりがでて、今回は見過ごしやすい野草二つに

デジカメを向けて写したのを紹介します。

まず一つ目は「おしろいばな」(白粉花)です。

別名「夕化粧」とも言われているのですが、名の通り夕方から咲き始め早朝に閉じます。

午後4時ごろから開花することが多いこともあって、ついつい見過ごしてしまいます。

ラッパ型の小さな花をつけ、繁殖力旺盛で野生化し、つい最近までは街中でよく見かけ

たのですが雑草と同様に抜き取られてしまい、散歩道中見かけることが少なくなりました。

赤紫・ピンク・黄色・白色と花色も豊富、上の赤い花は平野神社で、下の写真は等持院の

近くの石垣に生えるのを写したものです。

次にもう一つの花、それは「露草」です。(月草)(ほたる草)ともいわれています。

道端や空き地などに生える1年草です。高さ20~50センチ、二つ折りの苞(ホウ)に

包まれた美しい青色の1cmの花をつけます。この野草も春のタンポポやスミレ草のように

人家近くで普通に見られた雑草の一種です。でも今はなかなかお目にかかれず残念です。

鮮やかな青色の花は、朝露が残っている頃はシャンと咲いていますが、強い日光が当たる

ようになるとしなびるので、見つけにくくなってる原因の一つかと思います。