草花探訪

季節の草花苗づくり

光は春色

2016年02月24日 | 花の写真

TVの気象予報士の方が京都の過去30年を調べた結果を、「一寒一温38回、二寒一温

20回、よく言われている三寒四温はわずか1回です」と言っていました。

そういわれれば確かに季節は行ったり来たりとこの時期らしい寒さが続きますが、少し

長いスパーンで見ると確実に春が近づいているのを感じます。

早朝ウオーキングを終える6時半過ぎ、顔に感ずる空気の冷たさはまだ冬ですが

夜明けの光はもう十分に春の色を湛えています。

「春はあけぼの」の後に続く色は白ですが、私が春かすみという言葉からイメージする

色は萌黄色です。寒風の中踏みつけられてもなおどの花よりも早く咲き始めるタンポポ

に出会ってからは黄色い花を探しに、今回は植物園へ出かけました。

まずは地面に這うようにカメラ目線を下げて写したフクジュソウ・クロッカスです。

丁度 園内では「早春の草花展」が開催されていましたので黄色い花を選んで

写してきました。残念なことは昨年展示されていたマンサク・ネコヤナギがなかったこと。

園芸店でおなじみのチューリップ・グラジオラス・エビネそしてナノハナです。

背景ぼかしを少し工夫して写しました。。

 

早春の花と言えばやはり「梅の花」です。

菅原道真の歌「東風吹かば  匂い起こせよ梅の花  主なしとて  春な忘れそ 」

で有名な北野天満宮では梅の花が見ごろを迎えています。

おそ咲き種で”飛び梅”の伝説で有名な本殿前の紅梅のつぼみがほころび始めると

境内・梅園約50種1500本は満開です。

本殿東側回廊横の梅、本殿前の三光門前の梅の花。このように本殿の周囲参道沿い

は満開です。

有料(700円)の梅苑・御土居の梅も満開です。

梅苑は梅の香に包まれ、ウイークでしたが多くの観梅客でにぎわっていました。

     

最後に今週の花ですが、このブログの最初に春を呼ぶ黄色い草花を並べて

紹介したので申し訳ありませんが私たち老夫婦のツーショットになってしまいました。

こんなにデブ(ふっくら?)になって昔の体育教師の面影なくて恥ずかしいのですが

近況報告です。


早春賦の唄に誘われ

2016年02月17日 | 花の写真

全国的に春の嵐が吹き荒れた先週末、FBのお友達に沈丁花の開花を知らされてご近所

や社寺を歩いてみました。

午前の光はもう十分に早春の色をおび、コブシの冬芽の産毛が光に映えている姿や、

コンテナの黒っぽい土を押し分けて黄色い小さな花を咲かせているクロッカスに出会ったり

すると、全体五分咲きの梅に出会うのとはまた異なった小さな喜びを感じます。

以前にも取り上げたスミレ・タンポポ(今回は白花タンポポ)、そしてフキノトウも。どれも

地面すれすれに咲きともすると見過ごす存在です。

着ぶくれた老体をかがめてぎこちなくカメラシャッターを切る姿は、他の人が見れば

滑稽な図柄だろうと一人苦笑しながら。

庭木の仲間には沈丁花に馬酔木が。「もう咲き始めていたのか」と独り言をつぶやきながら

ピントを合わせていました。

 

2月中旬の日曜日は「大文字駅伝」の日です。全国唯一小学生のランナーが大都市の

公道を白バイに先導されて走る駅伝です。今年は30回記念の大会でした。

主管する教育委員会担当の部署に以前勤めていたこともあって退職後もずっとカメラで

追っかけてきたレースです。スタート地点の衣笠小学校には記念のブロンズ像が。

私が観戦していた場所は平野神社の北側、53人の小学生ランナーがスタートしてから

約500mの地点。白バイに先導されて力走する様子です。

通り過ぎる大集団と報道陣。

あっという間に走り去るランナーに気をとられ、沿道の応援の風景は写せずじまい。

スタート地点に近い場所ということで西大路通りは保護者や児童、一般の応援者でいっぱい。

その熱気や歓声をとらえることができていないので、その代りに昨年の写真の中から一枚を。

多分お孫さんを応援されていたのであろうと思われる老女、私のお気に入りのスナップ。

 

2月中旬と言えばもう一つ「バレンタインデー」のこと。

こんなむさぐるしい老人にもいくつかのプレゼントが届きました。義理であろうがなんで

あろうがそんなことはどうでもよいのです。孫の親、孫から、それに一緒に仕事した仲間、

その奥様からと。いろんな方から。

「忘れられてないこと、気にしてくれていること」がうれしいのです。

中には便箋2枚にびっしりと、お世話になったと感謝の気持ちや、この老人の近況を気にして

いることなど書かれたメッセージを添えられているのがありました。歳のせいか涙腺が

緩みます。

今回の最後の写真は「老人会」の懇親会で挨拶しているところです。風貌容姿はすっかり

老人ですがまだまだ元気です。

 


早咲き見頃 全体三分咲き

2016年02月10日 | 花の写真

立春が過ぎてからの冷え込みを「余寒」というのだそうです。でも「余りものの寒さ」どころか

中学教師の昔を振り返って見ろと、立春までよりも立春以後卒業式の3月15日ごろまでの

寒さの厳しかった印象が強く残っています。

2月中旬は中・高校入試たけなわの頃、当時担任達は我が家のすぐ近くの北野天満宮へ合格

祈願にきた帰りに立ち寄ったことや、ゲン担ぎに伊予かん(イイヨカン)・滑らない砂などを

求め、黒板の上に飾っていたたことなど、懐かしく思い出しながら母娘の祈る姿をパチリと。

今年は暖冬で天神さんの梅も早くから開花し、土日ともなれば合格祈願・観梅客で賑わって

いますが、すれ違う人たちから聞こえる言葉は中華圏の方の多さにも驚かされます。

有料「梅苑」の公開も始まりその入り口には「早や咲き見頃 全体三分咲き」の張り紙が。

晴れの日を選んで境内・梅苑の開花状況をカメラに収めましたので紹介します。

まずは中門をくぐって本殿に通ずる、本殿右側の石畳沿いの梅。

本殿東側から中門を振り返ると。

本殿東側、東門からの眺め。この東門は目立たないが重要文化財、本殿は国宝。

東門をくぐっての本殿と梅風景。

本殿北側の風景。

次は本殿西側から北野の方向を。

最後に本殿前の三光門。

このように本殿を囲む石畳道のどこから眺めても梅の花が目に入ります。見頃です。

一方、入園料700円(茶菓券つき)を出して眺める「梅園」と紙屋川沿いの梅林は

開花三分です。それでも休日は多くの観梅客でにぎわっていました。

御土居の上の見晴台から眺めた紙屋川沿いの梅林の景色です。

紙屋川沿いの枝垂れ梅はまだちらほら咲きです。

以上北野天満宮の梅情報です。

いつもは最後に今週の花を紹介するのですが新しく紹介する花がないので、一重咲き

の紅白の梅と観梅で出会った小鳥の写真にします。

 

 

 


日差しのぬくもり復活

2016年02月03日 | 花の写真

昔の人は冬から春先への時間の流れる速さを言い表した言葉に「一月往ぬ 二月逃げる

三月去る」と言うのがあります。それに年齢を重ね80歳目前の私は歳月の過ぎ去る速さ

がどんどん加速されていて、つい先日新しい年明けを迎えたと思ったれ早や2月です。

「健康寿命延伸」をめざし早朝ウオーキングとスロージョギングを続けていますが、幸い効果

はあるようで、年末年始暴飲暴食の機会が多かった割りには体重が若干減少しています。

さて、1月下旬の「冬日」連続の厳しい寒さに打って変わり、この数日穏やかな日差しと温もり

が復活して北野天満宮の梅は「早や咲き見頃 全体咲き始め」です。

学問の神様への合格祈願の参拝客も加わって連日大勢の人でにぎわう中、今回は梅の花

に人物を入れて写した写真を紹介します。

近くの保育園児たち、保母さんの説明を聞いて牛の像を撫でているところ。

さすが幼稚園年長さんともなると梅の花もしっかりと鑑賞。

修学旅行の中学生たちのかわいいしぐさ。

カメラマンは父親です。

足腰が不自由な老夫を車椅子で案内する老妻と娘・3人の目線の先には梅の花。

 

「雪中四友」と言う言葉があります。冬の厳しい寒さにも耐えて、雪の中でも花を咲かせる

数少ない植物の代表「梅・蝋梅・椿・水仙」を言うのだそうです。幸い私の散歩コースには

四種類ともお目にかかれるので暖冬のため雪に被る姿はあきらめ、雨の日を狙って写真を

撮ってみました。

ただ、残念なことに水仙は雨に打たれつと倒れてしまい雨露に濡れた花姿は写せません

でしたのでニホンスイセン・キスイセンの花を。

最後に、久しぶりに植物園へ出かけ一足早い春を探してきましたので紹介します。

スノードロップの花です。

         

コブシの冬芽です。上を向き温かそう綿毛に包まれて。

最後はタンポポです。北入り口横の桜林にはいくつもさいていました。