草花探訪

季節の草花苗づくり

早や晩春の季節

2017年04月26日 | 花の写真

桜花を求めているうちに季節は早や晩春、緑の息吹く季節です。

風が薫りどこからともなく青草の匂いが運ばれてきて、早朝ウオーキングの足を止め

肺臓いっぱいに大きく深呼吸、老いたとはいえ、元気で歩ける自分に感謝する私です。

京都では梅の開花で春の訪れを知り、桜の種類の開花のバトンパスで春の深まりを、

そして山吹の開花で春の終わりを知るといわれます。

 

珍しく快晴の日が続いた今週、いつもは閑をもて余す私ですが老人会のことや野暮用で

昼間の予定がつまり、やきもきしながら時間を見つけて平野神社の「里桜」と松尾大社

の「山吹」の花の写真を写しに行ってきましたので紹介します。

まずは「里桜」から。以前にも書いたのですが日本には古来からの自生種・野生種

の桜(9種類とも言われる)を「山桜」と呼び、この山桜をもとに、人の手で交配して

作られた栽培種・園芸品種(300種ほど)を「里桜」と呼ぶそうです。

京都の平野神社は里桜の品種の多さや珍しい品種が見られるので有名ですが、

私には同じような八重サクラにしか見えません。

そこで大雑把に花の色の違いで区別して紹介。

まずは花弁がほとんど白っぽい八重サクラ、「白雲桜」と「松月」言う品種です。

花弁の色が淡いピンク色や濃いピンク色の八重サクラ。

 

下の写真2枚は「関山」という名の八重サクラで庭園をはじめ寺社仏閣で一番多く

見かける八重サクラです。桜並木は植物園で写したものです。

下の写真は「突羽根桜」と言い、平野神社に古くから伝わる菊桜。

下は「普賢象桜」と言い、おしべが葉化して象の鼻や牙似ているところから。

 

花弁が緑色がかっている珍しい花3種。まずは「楊貴妃」(普賢象桜の一種)

次はウコンと御衣黄桜。

 

最後に「山吹」、夕方のTVのニュースで「山吹三千株、八重の花満開」と報じられていたので

23日(日)の午後出かけました。

この神社は私たち夫婦には関係深いところでもあります。女房が中学校校長を務めた学校の

校区内ということ、今も地域の行事にはお声がかかり親交を重ねているのを見るとうらやましく

思います。そして私の父の実家が西京極の郡村、祭りとなるとお呼ばれで、ごちそうになり、

叔父が神輿の川御渡で活躍姿を見た、夏kしい思い出のある場所でもあります。

松尾大社本殿が普請中ということでお目当ての社を背景にした写真は残念ながら写せません。

それに日曜日の神幸祭とあってカメラを構える人も多くて構える画面に入り、一ノ井川沿いを中心

に咲いた山吹の風景は思うようには写せませんでした。

    


通学路に響く子らの声

2017年04月19日 | 花の写真

元気な弾んだ声が通学路に戻って早や十日が過ぎました。

現職の頃、生徒全員が事故もなく元気に登校してくれるようにと、祈るような気持ちで

過ごした期間です。

当時も不登校問題が取りざたされていましたし、そのうえ問題行動多発生徒を多数

抱える学校に勤務していましたから気苦労も多いでした。

今は見守り隊の一員として、昔取った杵柄、その経験を生かし、毎朝笑顔と明るい声で

地域の子どもたちを迎えています。といっても、決まった時間帯に出かけることで生活の

リズムをつくり、挨拶を交わしながら子どもたちの笑顔や言葉から、私が元気をもらって

いるのですが。

でも、先ごろの「千葉県の子供の殺害の容疑者として、見守り隊の活動に参加していた

男が容疑者として逮捕された」ニュースにはショックを受けています。

それに、昼間のテレビの番組では有識者と名乗るコメンテーターがこの時とばかりに

自分自身のことは何も語らず好きなことを言ってるのを聞くとさらに心は暗くなります。

親が子供に教えたい防犯テクニック」というのを聞いていると

「①襲われたらランドセルを捨てて逃げる。 ②名札を隠す。 ③防犯ブザーは出かける

前に鳴らしてみる。 ④大声を出す訓練をする。」だと。

確かに被害者犠牲者をこれ以上出さないためにと、いろいろ知恵を出し合う事も必要です。

しかし、近隣との接触を疎んじたりさけたりする風潮、自分には関係がないという立場を

確保しておいて、一方では批判や指摘する側に回るという風潮などに、もっと目をむけては?

知恵だけでなくちょっとした実行力を、動きをしてはどうでしょうか?とか。私はこんなこと

をしていますとか。やればできることいろいろあるのに、自分自身何もできていないとか。

そして、小さな実践です。大切なのは。

 

明日(20日)は二十四節気の一つ「穀雨」です。調べてみると「穀雨とは、たくさんの穀物を潤す

春の雨が降る頃のこと。4月20日~5月4日(立夏)までの期間」とあります。

この時期に雨天が多いのは自然の摂理、春の雨は作物にとっては恵みの雨、なくてはならない

雨とは十分に承知していますが、満開の桜を楽しみたい、写真に撮りたいと思う暇老人の私には

空模様が気になる一週間でした。

天気予報と自分の予定表とを睨み合わせて、14日(金)が久しぶりの晴れの日のようなので、

午前中は鴨川の「なからぎのしだれ桜」へ、午後は「御室の桜」と「竜安寺の容鏡池の桜」に

出かけてを写してきましたのでその紹介です。

まずは「なからぎの枝垂れ桜」です。

    

     

平日午前中でしたがテレビやグラビアなどの撮影が数組ありました。私でも知っている

タレントさんも来ていましたが、気の弱い私?は「写真撮影ダメ」と言われると遠慮して

しましました。やっと下の写真だけOKもらったので。

    

次は「御室の桜」です。撮影した14日はまだ五分咲きでした。

中門からの風景から、南方向を望む。もう一枚は中門から五重塔方向を。

御室桜は樹高が低く根元から花(単弁の白い花)を咲かせるので有名。

ウイークデーというのにこの人ごみ、カメラをじっくり構えることできません。

ここでの一番の狙いは、湧き上がる雲のような桜のの向こうに五重塔を入れる写真、

でも今回は五分咲きでしたので駄目でした。

国宝の金堂を背景に2枚。

納骨堂とつつじ。五重塔とつつじ。

    

    

最後は竜安寺の池の桜、御室から歩いて約10分のところです。ここの石庭から見える

桜はわずかですので、狙いは池に落ちた花弁でした。

池の辺の石には花弁が。

 


桜満開の入学式

2017年04月12日 | 花の写真

今年の小学校の入学式の日は桜が満開でした。新入生も親も晴れ晴れとした顔で登校し、

桜がその姿を一層引き立てていました。

私の地元の小学校は明治2年創立のいわゆる番組小学校、地域が作った思い入れも深い

学校ですが、新1年生はわずか23人でした。多い時は300人を超していたのに。

でも、どの子も親も喜びにあふれ、その姿を追いかけているうちに、つい我が子の入学の

頃のことをも重ね合わせ、カメラを向けていました。

    

 

さて春休み中は休んでいた見守り隊活動も、新学期が始まり再開です。

さっそく入学式の翌日、校長先生は雨の中を見守り隊の私たちに挨拶回りに来られ、

新1年生の親の中にも、わざわざ「よろしくお願いします」とご挨拶に来られる方が

あったりして、この80歳の老人は恐縮したり元気をもらったりしています。

ほんのささやかな行為ですが何かの役に立っているのであればやり甲斐があります。

私たちの地域のことではないのですが、子どもの安全を守るために「校外で名札を

付けないように指導」しているところ、「マンションでのあいさつを禁止している」ところ、

「知らない大人に挨拶されても返事をしない」ように指導しているところがあるというのも

現実です。

千葉県での幼い少女が命を奪われるという悲惨な例を持ち出すまでもなく、地域の子

は地域で見守る環境であってほしい、暖かいまなざしで見守る大人たちであふれる街・

地域であってほしいと願っています。

 

さて、ソメイヨシノ満開のこの1週間、天気の神様のいじわるなのか、雨の日が4日も

ありました。そのような中でカメラに収めた桜の景色をいくつか紹介します。

まず、5日の市老連主催の「歩こう会」(東寺から天神川河川敷、西京極運動公園)へ。

6日は嵐電や市バスを使って嵐電桜トンネル・廣澤の池の桜を。

桜守り佐野藤右衛門さんの植木畑(庭)への道中の桜並木と枝垂れ桜。

9日は自宅から約40分間歩いて二条城へ。ここも観光客で超満員、二条城内には

染井吉野はほんのわずか、枝垂紅桜が満開でした。

堀川沿いの桜と桜越しの追手門、南端の櫓。

場内の唐門前の八重桜と枝垂紅桜の並木。

最後はやはりご近所さん?の平野神社の桜。(桜祭り当日)

「おけさ」桜と神楽殿。

早朝の大鳥居と染井吉野桜。

 

 

 

 

 


「サクラガサイタ」

2017年04月05日 | 花の写真

わが国では4月1日から新しい年度が始まります。6歳の子どもも成人した社会人も、

ピカピカの1年生でスタートする時です。それを祝うかのように桜が満開になります。

今年は春の訪れが遅く、ようやく3月末になって平年気温に戻り、我が家の近くの

桜の名所平野神社の「魁桜」も31日に開花、翌日にはソメイヨシノも開花しました。

鶯の初音は4月1日に聞き、2日にはツバメの飛翔に出会い、いよいよ春本番です。

 

さて、「 さまざまの  こと思い出す  桜かな 」という俳句がありますが、私にとって

桜咲く4月の、一番の思い出は小学校に入学した70数年前です。

37年間中学校の教師を続けてきた私、毎年1年生を迎え入学式を経験してきた

私ですが。

ご近所のお兄さんお姉さんに連れられて、真新しい帽子に折り襟の学生服、そして

ランドセル、それこそピカピカの1年生の姿ではしゃぎながら登校したこと、今でも

鮮明におもいだされます。

 

私が学んだ衣笠小・衣笠中・山城高・京都学芸大(現教育大)、幸いにも自宅から

すぐ訪れる距離にありますので、久しぶりに桜咲くこの時期に訪問してみました。

衣笠小学校には運動場横の桜の古木と運動場の真ん中にあった楠が残っていました。

衣笠山の麓を切り開いて建てた中学校、登校途中眺めた衣笠山の桜景色も、山すそ沿い

に植えられていた学校の桜の木も、ご覧のとおり古木になっていましたが健在です。

残念ながら山城高校には当時をしのぶことができるポプラ並木も桜の古木も残っていません。

大学は現教育大学付属小中学校になっていて、校門付近に当時をしのぶ桜と銀杏の木が。

ここは教師としても8年間勤務した思い出の場所、つらかった、苦しかった様々なことが思い出

されてしばらく眺めていました。4日現在桜は開花したところでした。

ここまで来たのだからと、大学時代トレーニングに励んだ鴨川の堤に足を延ばしたのですが

師範桜(学芸大学の前身の先輩たちが植えた桜)はまだちらほら咲。

昭和の初期に植えられたと聞きますので老木が多いでしたがまだ健在でした。

 

最後に、我が家の近くのウオーキング途中に立ち寄れる寺社の桜をいくつか紹介して

終わります。

冬の大根炊きでも有名な千本釈迦堂、ここには「お多福桜」の名のしだれ桜が見られます。

立本寺の桜(今年は工事中で入れませんので昨年の写真)

五色の椿で有名な椿寺の紅枝垂れ桜。

本門仏立宗本山の桜。

    

 

最後の最後、80歳の老人夫婦、まだ元気です。