五体を締め付けるような極寒のトンネルを通り抜けて、北野天満宮の梅花祭に合わせる
かのように早春の陽気が訪れました。
「立春」の日から約3週間続いた真冬並みの寒さ、早朝ウオーキングを日課にする70後半
の老人にとってつらい日々でした。黙々と歩きながら季節の始まりを、日の出が早くなった
ことと、夜明けの光とともにほんのりと香ってくる梅花のにおいで感じていました。
さて、25日の梅花祭、梅苑の梅の開花は「早咲き三分咲き」でしたが好天に恵まれて参拝・
観梅の客でにぎわいました。
恒例の上七軒の芸妓・舞妓による「梅花祭野点大茶湯」が開催され大賑わいでしたのでその
様子を紹介します。。
大テントを囲む紅白幕の外にも、テントの下でお茶の接待を受けておられる人の後ろにもカメラ
を構えた人でいっぱいでした。
テントの中に二か所釜が開かれ、畳(カーペット)に正座していただく客、椅子席でいただく客
に分かれて接待を受けていました。参道には順番待ちの人であふれ、大変な人出でした。
カメラポジションの奪い合いで小競り合いが続き、顔見知りの天満宮の係員の手前、厚かまし
いこともできず、接待の様子よりも今回私が興味持ったのは舞妓さんたちの簪です。
梅花祭ということでそれぞれ梅の花の簪をされていました。
2月25日は菅原道真公が延喜三年(903年)に逝去された祥月命日に当たり、こよなく愛
された梅の花が咲きそろうこの日に祭典を営んでいるわけです。
残念なことにこの寒さ続きで開花が遅れ、梅苑の梅は早咲き三分咲き、紙屋川沿いの
お土居の梅はちらほら咲でした。それでも下の写真のような人出でした。
最後に梅の花のアップを数枚添付して今回は終わります。