草花探訪

季節の草花苗づくり

どこかで春が生まれてる

2014年02月26日 | 花の写真

五体を締め付けるような極寒のトンネルを通り抜けて、北野天満宮の梅花祭に合わせる

かのように早春の陽気が訪れました。

「立春」の日から約3週間続いた真冬並みの寒さ、早朝ウオーキングを日課にする70後半

の老人にとってつらい日々でした。黙々と歩きながら季節の始まりを、日の出が早くなった

ことと、夜明けの光とともにほんのりと香ってくる梅花のにおいで感じていました。

さて、25日の梅花祭、梅苑の梅の開花は「早咲き三分咲き」でしたが好天に恵まれて参拝・

観梅の客でにぎわいました。

恒例の上七軒の芸妓・舞妓による「梅花祭野点大茶湯」が開催され大賑わいでしたのでその

様子を紹介します。。

   

大テントを囲む紅白幕の外にも、テントの下でお茶の接待を受けておられる人の後ろにもカメラ

を構えた人でいっぱいでした。

   

   

テントの中に二か所釜が開かれ、畳(カーペット)に正座していただく客、椅子席でいただく客

に分かれて接待を受けていました。参道には順番待ちの人であふれ、大変な人出でした。

カメラポジションの奪い合いで小競り合いが続き、顔見知りの天満宮の係員の手前、厚かまし

いこともできず、接待の様子よりも今回私が興味持ったのは舞妓さんたちの簪です。

梅花祭ということでそれぞれ梅の花の簪をされていました。

   

   

2月25日は菅原道真公が延喜三年(903年)に逝去された祥月命日に当たり、こよなく愛

された梅の花が咲きそろうこの日に祭典を営んでいるわけです。

残念なことにこの寒さ続きで開花が遅れ、梅苑の梅は早咲き三分咲き、紙屋川沿いの

お土居の梅はちらほら咲でした。それでも下の写真のような人出でした。

   

最後に梅の花のアップを数枚添付して今回は終わります。

   

   

   

      

 


重ね着する寒さ

2014年02月19日 | 花の写真

二月を如月、寒いからもう一枚重ね着るということが語源になっているという説もあります。

京都市内でも底冷えが続き週末には二週続きの積雪があり、早朝から昼過ぎまで降り続い

たのは何十年ぶりのことでしょうか。

9年間、毎朝7時40分~8時30分まで「子ども見守り隊」活動を続けていますが見通しを

さえぎられるほどの降雪は今回が初めてでした。下の写真は登校の様子です。

     

初めてのことと言えば、いつもは軽く会釈か小声で応えている中学生すべたが、小学

生のように「オハヨウゴザイマス」とはっきり聞こえる声で挨拶してくれたことです。

多分、こんな老人が雪の中で挨拶声掛けしていることへの、彼等流のお礼や激励の心の意思

表示だと思うのです。うれしいでした。

このような喜びがあるからこそ少々の辛さにも耐えてこられたのでしょう。心のぬくもりが帰路に

寄り道をさせ、北野・平野の雪景色を写させてくれました。

   

   

さらに、一旦帰宅したのち、普段のウオーキングの服装に着かえて金閣寺へ足を進める元気さを

くれました。雨交じりの雪も小降りでしたが、観光客・カメラ愛好者に交じって写した写真です。

   

左側が池を前にした金閣寺、右側が後方から見た金閣寺です。

最後に、寒さのために開花が足踏みしている北野の梅を添付しておきます。。

   

   

   

 

 

    

 


天神様に願いを

2014年02月12日 | 花の写真

立春が過ぎて一週間、上空には余寒どころか最強クラスの寒気が居座り続けています。

北野天満宮の梅もちらほら咲き始めた先日、ある新聞の見出しに「受験本番 天神さんに

願いを」とあるのを見つけましたので写真を写してきました。

受験シーズンまっただ中、受験生とその家族らが、日・祝日には大勢訪れ、また一方では

「北野の梅苑」有料公開も始まり観梅客でにぎわっています。

そこで今日は「早咲き梅ちらほら咲き」の天満宮の見どころを紹介します。

まずは境内入ってすぐ左へ約50メートルにある絵馬掛け所、細い参道には梅もちらほら、

合格祈願の絵馬が約10万枚鈴なりになっています。

   

そこを出るとすぐに左側に小さな梅林があり紅白の梅が開花しています。写真を構えてる人

だかりがところどころ見受けられますのれそれを目標に行かれることです。

   

本殿(国宝)に参られるときにくぐるのが三光門(重要文化財)ですが、ぜひ欄間にある太陽・

星・月の三つの彫刻を探してください。月は三日月です。

   

   

この三光門の右側に大黒様の灯篭と隠れ切支丹灯篭(マリヤ灯篭)がありますのでこれも是非

見てください。

      

本殿に参拝した後、本殿左側・北側には樹齢数百年の老木が多数植わっています。

ほとんどが遅咲き種ですが風雪に耐えぬいてきた今、なおつぼみをいっぱいつけている姿には

励まされと思います。

下右の東門(重要文化財)とそのすぐ横にある竈社前の古老木もぜひ見てほしいです。

   

   

最後に有料梅苑ですが、ポツリポツリと開花し始めていますが一面咲き誇る景色にはまだほど

遠いです。 

     

   

 

         

 

 

 


寒気逆戻りの立春

2014年02月05日 | 花の写真

「立春を迎えて寒さの中にも春の兆しを覚える」等、葉書手紙の書き出しが今年は真逆です。

節分の日まで春の陽気が続いていたのに、一転して今朝(5日)は粉雪が舞う冷え込みです。

節分は文字の通り季節が変わる日をさし、平安時代から邪気疫病を払う伝統の儀式・行事が

神社仏閣で、そして各家庭で毎年欠かさず執り行なわれます。

そこでの花木での花木の主役は「ヒイラギ」です。漢字で木偏に冬「柊」と書くように冬の木の

代表格のはずですが、棘のある葉に比べ花はあまり知られていません。

   

モクセイ科の常緑小高木で、棘のある葉の付け根に花弁を反り返らせた白い小花をつけよい

香りを放ちます。でもあまり目立たない存在なのは、開花の時期が金木犀の後の11月~12

月であること、鬼などの邪気を払う木として庭の片隅に植えられているためでしょう。

さて節分と言えば「追儺」の豆まき、北野天満宮でも茂山千五郎社中の「狂言」、上七軒芸妓の

日本舞踊の奉納があり豆まきが行われました。その様子を少しだけ二日遅れですが届けます。

   

   

   

最後にちらほらと開花始めた梅の花も合わせて紹介します。

   

   

白梅に比べ紅梅は咲き始めるのが遅く、木全体に多くの花をつけているのはまだありません。

   

    

ウオーキングの友、愛用の小型デジカメでピントを合わせ花のアップの写真、背景ぼかしの

写真をと試みたのですが。カメラの性能・小生の技術ではこれが精いっぱいです。