草花探訪

季節の草花苗づくり

金木犀の香りただよう

2015年09月29日 | 花の写真

快晴日続きのシルバーウイーク,その後の雨でみがかれたような空に仲秋の名月

スーパームーンが輝いていました。

使い始めたデジ一で十五夜の月を写そうと試みたのですがうまく写せません。精巧な

カメラの操作の難しさを思い知らされ、仕方なく十六夜の月は少し前まで愛用していた

コンデジ(30倍ズーム機能)で写したのが下の写真です。肉眼に赤っぽく見えた感じが

写せたので満足しています。

この数日、早朝ウオークで家を出発するのが5時半、雲一つない晴れた空を眺め、肌に感じる

風のすがすがしさや耳にする虫の鳴き声、神社の水飲み場の水の冷たさをと、五感全部で

秋を実感している私です。

目に入る木々の葉の色合いの小さな変化を見つける楽しみも、早朝散歩者の特権?かも

しれません。

下の写真は北野神社東門付近のモミジカエデとイチョウですがかすかに色づき始めています。

平野神社では桜の葉が褐色に色づいていますし。

竜安寺の池を取り囲む木々も背後の山も深緑一色から微妙に変化し始めています。

 26日の朝、木々の色の変化を観察しながら歩いていると甘い香りが漂ってきたのに

は本当にびっくりしました。金木犀が開花始めているのです。本当に不注意でした。

9月末ごろに開花するのを知っていながら見過ごしていました。

北野天満宮の大鳥居横に金木犀と銀木犀の木があり両方同時に咲いていました。

ご覧のように花そのものは目立たない地味な花姿です。でも遠く離れたところまで漂って

くる芳香から、中国では「九里香」の異名を持つこの花は、環境に左右されやすいそうで、

空気の汚れたところでは花をつけにくいと言われています。

原産地が中国ですので、中国でも香り漂わすほど沢山咲いてるのだろうかと余計な心配

をしたり。

以上モクセイを紹介したので今週の花の紹介をどうしようかと少し思案したのですが、この

あたりで秋の七草の「藤袴・オミナエシ」の紹介をしておこうと植物園に出かけました。

グッドタイミングで「アサギマダラ」蝶に出会ったので花と合わせて蝶も紹介しておきます。

「藤袴」は秋の七草のひとつで、検索すると「かっては日本各地どこにでも群生していた植物、

それが今は数を減らし環境省のレッドリストでは「準絶滅危惧種」に指定。小さな薄ピンク色の

花がたくさん咲く。花弁の形がハカマのようであることからこの名まえに」とありました。

全体に桜餅のような香りを放ち蝶を引き付けるのだそうです。

5枚のうちの下の2枚の蝶が「アサギマダラ」で、この蝶は渡り鳥のように季節によって

長距離を集団で移動する習性をもっていることでも有名、”海を渡る蝶”なのです。

名前のアサギは「浅葱」と書き、青緑色の古称に由来するとか。

 

 

 

 

 

 

 


シルバーウイークは快晴

2015年09月23日 | 花の写真

快晴続きのシルバーウイーク、でも天候とは打って変わって政治・社会は大荒れ、すった

門だの挙句、安保法案が成立したのもこの週でした。

日本の議会民主主義・議会政治に禍根を残す暴挙と私は思いますが、一方で「政治に声を

上げ続ける大学生・高校生らの頼もしさを感じたのも事実です。

79歳の後期高齢者の私「敬老の日」を含む今週は、澄み渡った青空のような風景・出来事

をこのブログに綴ることにしました。

まず、写真は添付できないが20日未明に飛び込んできた快挙の報、大金星に沸いた

南アとのラグビー試合でしょう。ラグビーをかじった?私にとっては夢のまた夢でした。

次は30数年前のかっての同僚5人の訪問を受け、行きつけのすし屋で時間を忘れ

歓談飲食したことです。

新設校開校直後から続いた校内暴力を鎮静化し、落ち着いた学習環境をと築くため

昼夜の区別なく格闘した仲間・同志です。

こんなに歳月が過ぎてもなお私という存在が忘れられていないという事がうれしいでした。

老人になれば必ず衰えるのが自然の摂理とはわかっていても、筋力・バランス感覚が

衰えていくの痛感し情けなく思い、そろそろ身の処し方を考えないと思っている私です。

そんな私を気遣い容貌しぐさに一切触れず思い出話に花を咲かせる優しい友です。

年寄にとってうれしいことは存在感を実感できることに合わせて、地域社会に何かで

役立ってる存在であるということを実感する時だと思います。

幸い私は学区老人会の会長をさせてもらっています。問題山積の老人会ですので

役にたつ働きはできていませんが、必要とされていることがうれしいです。

余談になりますが翔鸞学区の人口は約7200人、「敬老の日」に招待された75歳

以上の後期高齢者は1200人余り、つまり6人に1人は後期高齢者です。

ちなみに全国平均は8人に1人だそうですから高齢化が進む地域といえそうです。

老人会の主たる狙いは「健康寿命」を少しでも延ばしてもらえるように役立つこと。

そのために微力ですが頑張っているつもりですし必要とされています。

蛇足ですが、私たち夫婦は現在79歳(厳密には女房は間もなく79歳)、今のところ

介護の手を必要とせずに暮らしています。昔は体育の教師で健康保持増進を説いて

いたのですから年齢を重ねても実践者でありたいと思っています。

 

さて、最後はいつものように季節の花・植物の写真を並べます。

今回はウオーキングのコースを延長して、廣澤の池まで歩いてみました。

約1時間40分、一万歩超でした。

まずは秋ですので「実」から。歩き始めで訪れる北野天満宮には「樫の実」が。

きぬかけの路に差し掛かると「どんぐり」の実、緩やかな坂を上りきると「アケビ」の実。

福王子から宇多野の坂道を超えると廣澤の池までなだらかなくだり坂です。秋の気配を

一身に浴びながら歩いていると、女房なら下手な句の一つもひねるだろうと思ったり。

そんなわけrで広澤の池で「柿」と「ザクロ」の実が色づき始めてるのを見つけ二つ並び

を探してパチリと。(女房を避けているのではありません。早起きの私とゆっくり朝起き

する女房と生活のリズムが合わないから単独行動に)

池の西側の田畑の稲穂もたわわに実りすでに収穫も始まっていました。

実の次は花です。ハギの仲間「ヌスビトハギ」と黄色「コスモス」です。背景にボーと

見えるのが愛宕山です。私の下手な写真の中で、気に入ってる2枚です。

ついでにススキも。

お目当ての「ヒガンバナ」が彩る田園風景の写真は気に入ったものが写せません。

最後に蝶と花2枚。

 

 

 

 

 

 


京都は澄みきった青空

2015年09月16日 | 花の写真

昨日(15日)夕方のTVを見ていたら気象予報士が「例年より三日早く和歌山で彼岸花

が開花しました」と報じていました。ニュースで取り上げられるのだからまだ”はしり”の

出来事らしい。

実は私は8月末に開花しているとこのブログで取り上げたのですが、それ以後はばったり

姿を見せずじまいでした。ところが先日(12日)、毎日のように通る母校衣笠小学校の

グリーンベルトの植え込みに、茎を延ばし始めている群生を見つけました。

その二日後の姿が下の写真です。

わずか2~3日の間に、20センチ以上も茎を延ばし中には開花し始めているのには

驚きました。

不意を突かれたような彼岸花との出会い、私が早朝ウオーキングする楽しみの一つは

このような花との出会いです。もちろん老いのスピードを鈍らせるトレーニングも。

「楽しみは  朝起き出でて  昨日まで  無かりし花の  咲ける見るとき」(幕末の

歌人 橘 曙覧)という、私のお気に入りの短歌がふと頭をよぎります。

断ることもないのですが、私は短歌とは無縁の無学無趣味な人間です。そんな私ですが

血液の癌を患って命を懸けた絶望状態の闘病生活の時に、何の気なしに読んだ本が

橘曙覧の「独楽吟」。「楽しみは」で始まる句集の句が心に焼きついたのを思い出します。

彼岸花との出会いのほかにもいくつかの出会いを楽しみました。まずは青空に映える

ススキたち。立命館大の近くの児童公園に大きな株がありました。外来種は民家の庭に。

虫たちとの出会いもうれしい出来事です。特にアキアカネが舞う風景は童心に帰らせ

てくれます。でもアキアカネの飛ぶ姿をカメラでとらえることができませんので変わりに

赤とんぼを。

終わりは今週の花、正確には実ですが「ムラサキシキブ」です。

平野神社の桜苑でたわわに実り紫色に色づいた姿が楽しめます。

花は梅雨の頃、小さなうす紫色の花をつけますが目立たないので気づかない

人が多いのでは?私も梅雨の頃に1枚だけ写してましたがピンボケでした。

一株から数本の枝が出ていて小さな実をぎっしりつけています。実の付き方も

よく見るとらせん状だったりいろいろ変化が。

中には白色の実も。

 

 

 

 

 


秋の足取り早く

2015年09月09日 | 花の写真

昨日(9月8日)は二十四節季の一つ「白露」、古くから「野の草に宿る露に秋を感じる頃」

と言われています。

思い返せば、わずか一か月前は猛暑日が12日間も連続し、天候に体調が左右されやすい

高齢者を苦しめていたのがウソのようで、いつの間にか涼しい秋風が吹き始めています。

早朝ウオーキング中、朝露ではないが雨露を載せて光っている草葉を探してみました。

早朝の柔らかな光線が当たると、角度によって白く光って見えるるのですが、カメラ技術

の未熟さのため見た感じには写せませんでした。

でも夜明けはじかから歩き始める老人にとっての楽しみのは、ほかにも秋の七草が咲き

始めるのを見つけたり、木々の葉の紅葉が始まっているのに気づくことです。

竜安寺ではススキの穂が出始めていましたし、等持院とその東隣の真如寺では

少しですが「モミジ」が色づきだしていました。

下の写真は等持院山門近くのモミジです。

次の2枚は真如寺で写したものです。

 

さて、締めくくりは今週の花です。

先週末、地方紙のコラムに梨木神社の萩が開花始めたと報じていましたので

雨間を縫って出かけました。

ハギは草冠に秋とかくように秋を代表する花です。ものの本によると万葉集に一番

多く詠まれている花は春の梅と秋の萩だそうです。

花の一つ一つは小さく、白色・薄桃色の花色と言い、控えめ・奥ゆかしさが感じら

れます。

秋に咲く花はほかにも野菊・リンドウ・オミナエシ・撫子・フジバカマ等多くありますが、

共通するのは地味な花姿と色あいです。

京都の萩の名所梨木神社、まだ咲き始めたところで、私が期待していた風に揺れる花枝、

散り花びらに敷き詰められた様子には出会えませんでした。


周りは秋景色

2015年09月02日 | 花の写真

昨日9月1日は防災の日、それと合わせて9月1日と言えば多くの小中高校で2学期が

スターとします。弾む声が校舎に響く一方で,この日は子供の自殺が突出して多いと

ニュースで報じています。

先の寝屋川の中1二人の深夜徘徊からの殺害事件の時もそうでしたが自殺防止のために

マスコミは「普段から目を配ってくれる大人が周りにいると感じるような社会の構築」が

必要と言っています。でも具体的にどれだけの大人が行動し始めたのでしょうか?

この写真は私とペアーで見守り隊活動をしている老人の様子です。優しそうな

まなざしで「オハヨウ、イッテラッシャイ」の声が聞こえてきそうなよい写真と自画自賛です。

この写真のようにリタイアし時間にゆとりのある老人ですら、いざ実際に行動に移す、

例えば見守り隊に参加して活動する方はとなるとほんの一握りの方と少なく、ほかに何が

できるかとなると難しいというのが現実です。例えば深夜徘徊する子を見たら、温かい心で

一声かけることぐらいは誰でもできそうですが、「逆切れされないか」などと気になって

できないのです。かって中学校勤めだった私、しかし全く知らない中高生に声掛けすること

にはためらいます。

そこで思い出すのが、私が現職であった頃、問題多発で「荒れた学校」と陰口され、地域や

保護者に心配をかけた叱責受けていた時のことです。私は父親・地域の男の大人の方に

お詫びしながら、一方でお願いをして回ったことがあります。

「学校(教師)は何をしてるのかと非難やお叱りの声を出されるのに合わせて、どうか

近所の子どもの名前を覚え、顔を合わせたら挨拶する努力してやってください」と。

「そんなことぐらいで荒れが収まるものか」と反発されましたが、繰り返しお願いするうちに

、徐々に協力者が増え変化が現れてきました。

ご近所さん、向こう三軒両隣という狭い地域社会から、子供の名と顔が一致し、普段から

挨拶ぐらいは交わせるようになる、そうすると学校が落ち着いていったことを思い出します。

どうか自分でできることをコツコツと継続して下さることを願います。

本題の「今週の花」の前段が長くなりました。

この一週間でめっきり秋の気配を見聞きできるようになりました。早朝ウオーキング

途中北野天満宮の大鳥居の上、空を見ればうろこ雲があったり。

平野神社では、ある日突然にヒガンバナに出会いビックリ。名前の通りお彼岸の頃

に咲く花が一か月前に咲き始めていました。

雨に濡れた花も合わせて。

日の出が遅くなったおかげで、夕方から夜明けごろまで咲く「おしろいばな」にも

出会えます。

花だけでなく実りの秋が近づいてることも歩く道中見つけられます。

等持院の山門入ったすぐ横、栗の木がまだ青色がかっていますがいがを一杯

つけていました。見つけた感動を写真では表せず単なる記録写真ですが。

街路樹の銀杏の樹にはほんの少し色づいた銀杏が。

紙屋川沿いには無花果が。残念なことは熟して食べごろの実は鳥に食い荒らされて

入り事、せめて実と鳥を一緒にと待って見たのですが気配を感じて現れず、たまたま

トンボが止まった所をパチリと。