草花探訪

季節の草花苗づくり

近隣の紅葉名所を訪ねて

2012年11月28日 | 花の写真

晩秋を追い越すかのように冬将軍の足音が迫ってきます。早朝散歩で25日には初霜を、

そして吐く息がはっきりと白く見えました。この日の最低気温はなんと2,3度でした。

さて、ウイークデーの27日(火)の午前中に、市バスに15分乗って、紅葉の名所「源光庵」

「光悦寺」を訪ね、帰路はテクテクと1時間余り歩いて「北野天満宮」へ戻ってきました。

3か所とも平日の午前というのに多くの人出でにぎわい、写真スポットでは人影を避けて

撮影するのは難しいでした。

そのような中で撮影した写真を紹介します。

まずは「源光庵」です。ここはなんといっても「悟りの窓」(円形窓)、「迷いの窓」(角形窓)

から眺める紅葉が有名です。

  

庭園も素晴らしく、今は落ち葉の絨毯もきれいでした。

  

源光庵から西へ約2百メートルのところには「光悦寺」があります。

ここは本阿弥光悦が草庵を結び芸術村を作った地、有名な石畳をモミジですっぽりと

覆う”紅葉のトンネル”、竹で編んで作った透かし垣根や鷹が峰を背景にして紅葉がきれい

でした。

  

  

最後に北野天満宮の”お土居の紅葉”です。

史跡に指定されている御土居は、豊臣秀吉が洛中洛外の境界、また水防のために築いた

土塁のことで、北野天満宮の境内西側に沿ってその一部が現存しています。

この一帯は私が子供のころによく遊んだ思い出の場所で、樫などの雑木林に紅葉も自生

している林でした。その落葉樹を伐採して新たにモミジの木を植林し、今は250本の紅葉

が見ごろを迎えています。12月上旬までライトアップの紅葉も楽しめますのでお勧めです。

  

      

 


金閣寺・竜安寺の紅葉

2012年11月21日 | 花の写真

「紅葉」と漢字で書いて「コウヨウ」とも「モミジ」とも読みます。

「コウヨウ」と読む場合は秋に野山の落葉樹が冬に備えて落葉する前に、紅・黄・橙色に

葉の色がかわった状態を表します。身近な桜・欅・椋・銀杏の木は10月下旬ごろから色付

きはじめ今は落葉の真っ最中です。

一方「モミジ」と読むのは、ひときわ赤色が際立つ楓の仲間の総称、さらに狭い意味で、

赤ん坊の手のひらのような葉に五本の切れ込みがあるイロハモミジをさしてます。

その「モミジ」が今、「見ごろだ」と新聞等の「紅葉情報」に誘われて、日課の散歩コース

から少し足を延ばして、天候を見定めて19日(月)に竜安寺・金閣寺に出かけました。

まずは竜安寺のもみじです。

山門の約200m南に位置する石柱と門です。

庫裡に向かう石段あたりの紅葉はまだ色付始めたところ。

石庭の南側の紅葉もまだこのような状態です。見頃は今週末あたりでしょう。

しかし鏡容池の周辺はこのように色鮮やかに紅葉していました。

次に金閣寺ですが竜安寺から東へわずか1キロメートルほどしか離れていないのに

ここは見ごろで、人出も半端でなくシャッターポイントでゆっくり立ち止まって写す

ことが困難なほどでした。

バス停のすぐ前の黒門を入って唐門までの数百メートルの参道を挟んで、両側は

紅葉の木で囲われてここを通るだけで満喫できました。途中に鐘楼がありましたので

写しておきました。

お目当ての金閣、上の2枚は池を挟んでの金閣寺、3枚目は背後から写したものです。


「大輪の菊」競演の見出しに誘われて

2012年11月14日 | 花の写真

急速に秋が深まっていきます。今朝のテレビで気象予報士が”今朝のあなたの服装は”

という質問をしたところ、近畿一円で最も多かったのは「厚手の上着」だったと話してたが

確かに今朝の冷え込みは今秋で一番だったかも?

いつもの朝のウオーキング、今朝は手袋のほかに耳を覆う帽子がほしいと思いました。

日が昇るのが遅くなって北野~平野~竜安寺を経て帰路に着くころやった日の出です。

その帰路の道々楽しみなのが、菊愛好家のお宅の庭に咲く大輪の3本仕立ての菊に出

合うことです。最後に再び北野天満宮の神殿前に奉納された菊を鑑賞して散歩終了。

(上の写真のとおり宝鈴を挟んで6鉢ずつが奉納されています)

さて、菊の花が見ごろを迎え、各地でイベントが開かれています。先週末新聞の

見出しに誘われて二条城の菊花展を見に行ってきました。

丹精込めた大輪の菊の花が咲き誇っていて、それは見事でした。本丸に通じる

道を挟んで二か所に分けて展示されていました。

農林水産大臣賞とか京都市長賞とか表彰されたものと、受賞されてないものとの

差は、素人の私にはまったくわかりません。すべて同じように見事でした。

受賞の中でもどれが最高の賞なのかもわからないので、勝手に市長賞と決めて

その作品を紹介します。

二条城を入ったすぐ右側にクジャクの姿の菊が出迎えてくれるのでそれも合わせて

紹介しておきます。

次に、京都府立植物園での「菊花展」についても紹介しておきます。

ここでは、大菊の3本仕立てのほかに盆栽・嵯峨菊・達磨仕立て・千本仕立て等

も出品されていて、菊フアンでにぎわっています。

  

  

 

 

 

 


ススキを求めて

2012年11月07日 | 花の写真

今日は「立冬」、残暑が居座って秋のスタートが遅れたのに、今朝は季節が暦に追いついた

ような寒さです。

さて、季節の花について今回はススキです。

先日の”天声人語”に「薄は地味ながら古来フアンが多い。清少納言も大いに褒めている。

”秋の野の押しなべたるをかしさは薄こそあれ”、秋の野の風情はススキのおかげと礼賛

されて、ススキ族は鼻高々なことだろう」とありました。

そのススキですが、私の散歩道周辺にはお目にかかれなくなりました。子供の頃の平野~

衣笠山ふもと一帯は原っぱや畑で、もちろん道も地道でした。ススキや枯草を踏み分けて

夕暮れまで遊んだ思い出いっぱいの場所を、今は健康づくりで歩いているのですが。

ススキの写真を撮りたくて、今回は10月末に中学校時代の友達6人で白川郷~上高地~

奥飛騨方面に出かけ、そこで出会ったススキの写真を紹介します。まずは白川郷で3枚。

白川郷の合掌造りの集落、その付近には残念ながらススキの原っぱはありませんでした。

ガイドの説明によると集落から少し離れたところにススキの草原があるのだそうです。

そのようなわけでススキ野原の写真は次の訪問地乗鞍岳山麓に期待をかけたのですが、

折り悪く、10月30日から積雪のため車両通行禁止のためツアーバスはいけませんでした。

やむなく上高地~奥穂高で出会ったすすきを、山々を背景に写した写真を紹介します。

大正池の堆積した土砂に生えるススキです。後方には焼岳がくっきりと。

上の2枚は河童橋をめがけての道中で撮影。湿原に生えるススキを雪を頂く穂高連峰を背景に。

下のは梓川と明神岳を背景に。山の天候はめまぐるしく変化しガスが覆いはじめました。

雪化粧した穂高連峰と枯れすすきです。奥穂高ロープウエー駅前で写したもの。

最後に平湯大滝(落差約64m)でのススキです。滝と渓流とススキと1枚に収めました。

ススキについてですが、花穂は咲き始めは赤っぽい色をして、種子には白い毛が生えて、

次第に穂全体が白っぽくなる。私はどちらかといえば白くなった枯れ穂が好みですが。

蛇足ですが花言葉は「心が通じる・悔いない青春・活力など」です。