草花探訪

季節の草花苗づくり

冬の花木

2013年01月30日 | 花の写真

冬の木と書いて「柊」ヒイラギと読みますが、ヒイラギの木が冬に花をつけることを私は最近

知りました。棘のある葉の付け根に白い小花が数個ずつ固まって咲きます。

花形は銀木犀に似ているのですが、調べてみるとモクセイ科モクセイ属常緑小高木

とありましたので納得です。

柊の小枝とイワシの頭と言えば節分に魔除けとして使われますが、ヒイラギの葉の棘

が鬼の目をさすので門口から鬼が入れず、またイワシのにおいで鬼が近寄らないと。

この風習は中国から伝わり平安時代から現在まで親しまれていますし、節分と言えば

豆まきと恵方に向いての巻きずし丸かじりとして定着しています。

冬の風物詩と言えば私たちの住む京都では「初天神」も忘れてはなりません。

今年は好天に恵まれて例年以上の人出でした。いつもなら早咲きの梅が参拝者を楽し

ませるのですが、境内にある数百本のうちわずか3~4本の木にポツリと咲いている

だけです。

写真上から、参道入り口の大鳥居、参道を入ってすぐ左側の東向観音寺、楼門にかかる

三輪画伯の大絵馬、本殿前の前の参拝客、東門入り口横の長五郎餅の出店です。

 

 

 


厳冬に梅 笑顔

2013年01月23日 | 花の写真

今朝(23日)の地方紙(京都新聞)に「厳冬に梅 笑顔」という見出しで早咲きの梅の花が

開花したと報じていました。私も昨日の雨が上がった午後に見つけていたのですが。

新聞によると「過去10年で最も遅い開花で、待ちわびた小さな春の知らせを、参拝者が

いとおしげに眺めていた」とありましたが、私もその一人です。

 

昨年の私の写真の記録では、年の暮に咲いているのが映っています。

これも新聞記事によりますが、開花が遅れたのは昨年の12月の平均気温が平年より

1.6度低い5.4度であったのが原因だそうです。

1年で最も寒いといわれる大寒、その時期にけなげな花姿で私たちを励ますかのように

咲く梅の花、四季の花の先駆けとして香りの高い梅の花は、古来より日本人にこよなく

愛されてきました。今でこそ”お花見”と言えばサクラですが、その昔、奈良~平安時代

はウメだったとか。しかし寒中に咲く寒椿・水仙が日本原産種があるのに比べ、梅は中国

から薬木として渡来したという歴史を持っています。

白梅に比べ紅梅の開花は少し遅れていますが、開き初めたのを見つけましたので紹介。

北野天満宮は今、大学センター試験や小中高の入試の時期で参拝者でにぎわって

います。おみくじを引いたり絵馬をかけたりと。その人たちの人気者?に「伏せ牛」

「撫で牛」の像が十数体横たわっています。

頭を触ると賢くなるといわれていますが、一体だけ「立ち牛」があるのをご存じですか?

本殿正面の宝鈴のあたりの欄間にいます。

参拝し梅の花を鑑賞し、撫で牛・立ち牛をさがし、最後に東門入った所に「長五郎餅」

の休憩所で一服するのが私のお勧めコースです。

 


蝋梅の花

2013年01月16日 | 花の写真

冬は花の少なく彩りに乏しい季節ですが、そのような中で黄色い花を咲かせる蝋梅の花は

ひときわ目につきます。北野天満宮には本殿西側に大きな株が三株あって、うめの開花の

先駆けとなっています。

確か13日(日)にはポツリポツリと開花しはじめていたのですが、14日の雨で一斉に咲き

始め15日にはご覧のように咲いていました。

花径約2cm、花弁は分厚くろうのような質感があり、名前の由来となっています。

1月から2月にかけて咲き非常に良い芳香を放ち、花やつぼみから抽出された蝋梅油を香水

などに利用されていることはよく知られています。

名前に梅がついているため梅の仲間と間違えられますが、ロウバイ科ロウバイ属の落葉

広葉低木で中国原産です。

内側の花弁が短く暗紫色で外側の花弁は細長くろう細工物のような質感があるのが

「和ロウバイ」だそうです。(検索して調べたのですが間違っていたらごめんなさい)

蝋梅の仲間には上の写真のような花の色が少し薄く、花の芯まで黄色の種類も

あります。素心ロウバイだそうです。(この3枚は昨年撮影)

上の写真のつぼみの横に暗褐色の干からびた果実はロウバイの実です。

前年のものがそのまま木についていて、花からは想像もできないグロテスクな

ミノムシが木にぶら下がっているようにみえます。

実を割ってみると中に数個の黒色の種が入っていて、それを蒔くと芽が出て苗木

になります。北野天満宮のすぐ近くの平野神社にも数本のロウバイが咲き始めて

いて、昨年の実も残っていますからもらって植えてみては?

最後に、花言葉ですが「先導」「先見」「慈愛」「優しい心」などです。

 

 

 


梅の開花を心待ちに

2013年01月09日 | 花の写真

私が花を好み、花を育て、花の写真を撮るようになった大きなきっかけを作ったのは次の短歌

に出会ったことにあります。

「たのしみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲けるを見るとき」(幕末の歌人橘 曙覧

の作品です。短歌の道に疎い私が、血液のがんを患って生死をかけてつらい闘病生活をしている

ときに、楽しみとか幸福とかは自分の心が決めるものだと知って、生きる勇気を与えてくれた思い

出の歌なのです。

さて、梅の開花を心待ちにしながら朝のウオーキングで立ち寄る北野天満宮、元旦にほんのりと

色づいた蕾を見つけてから毎日観察してきました。

でも、約十日過ぎた今日になっても残念ながら開花していません。蕾も同じような状態、少し変化が

あるのは色づいたつぼみが増えてきていることです。

 

 

北野天満宮を経て次に訪れる平野神社では水仙が一株咲いているのを見つけました。

この神社にはあちらこちらに水仙の株が生えていて、ところどころにつぼみをつけて

いますのでこれからが楽しみです。

また、ここの寒桜は見るたびに花も増え、訪れる参拝者の目を楽しませています。

 

 


初詣の風景

2013年01月02日 | 花の写真

新年あけましておめでとうございます。

毎週一回水曜日に身近なところの花を中心に書いているこのブログ、平成25年最初の

写真は大晦日から元旦にかけての北野天満宮の風景と、ようやく見つけた梅の花の蕾の

写真です。

自宅が天満宮の参道から西へ約百メートルのところにあるという地の利を得て、紅白歌合戦

を見終わったら身支度をして北野天満宮へ出かけるのが予定通りの年越しと新年を迎える

私の日課です。

 

参道はご覧のように身動きの取れない混雑ぶり、でもその混雑の人の波に

ゆっくりと身を任せて楼門から本殿へ足を進めるのを、人々は楽しんでいる

ようです。わずか二百メートルほどの参道を十分ほどかけて進んで楼門に差

しかかるころ、遠くから聞こえる除夜の鐘を打ち消すように若者たちのカウント

ダウンが始まり新年を迎えます。

ここから本殿まではさらに混雑している人の波、ご覧の風景です。遠くから手を

合わせ、改めて6時過ぎからの早朝ウオーキングで参拝しなおしました。

さて、北野天満宮と言えば京都でも屈指の梅の名所です。早咲きの梅の様子

を観察したのですが、年末にかけての寒波の影響からかつぼみもかたく、やっと

ほんのり色づいてつぼみを見つけたので紹介します。

 

 

白梅・紅梅のつぼみと蝋梅の花のつぼみです。

来週の水曜日には開花していると思いますので紹介します。