草花探訪

季節の草花苗づくり

「ゆきあい」の頃

2012年09月26日 | 花の写真

二つの季節の変わり目、特に夏から秋へと優しく変化するのを「ゆきあい」と言うそうです。

このころをさして「暑さ寒さも彼岸まで」とも言いますが、今年ほど劇的に変化した年も珍し

いのでは?彼岸の中日(22日)の最高気温は30.1度の真夏日だったのが翌日は久しぶり

の降雨も手伝ってなんと21.7度でしたから。

さて、彼岸のころに咲く花と言えば”彼岸花”です。どんな荒れ地や野原、道端でも育つ強い

生命力を持つ花、子供のころ茎を根本から薄皮を切らずに折っていき、首飾り作って遊んだ

思い出がよみがえります。(70後半の年寄だからでしょう)

花は深紅色で王冠のように開いたこの花は、別名「曼珠沙華」とも呼ばれ、梵語では

「天上の赤い花」という意味があるとのこと。

この花の最も似合うのは、私は田園の畦道に列を作って咲いている姿だと思います。

稲の黄・空の青・雲の白・草の緑に赤い彼岸花、このような風景は私の子供の頃には

すぐ近くで見られたのに、今は私の散歩道ではお目にかかれません。だから晴れの日

に廣澤の池のあたりに出かけて写した写真をとってきました。

有毒のため害獣をよけるため古来、田畑の周囲に植えられたという説もあります。

ついでに花言葉ですが「情熱」「再開」のほかに、「思うはあなた一人」「また逢う日の

楽しみに」とロマンチックな花言葉が。

見頃は1週間程度と短命です。赤色以外に白色の彼岸花もあり、平野神社で撮影

した写真を添えておきます。

 

 


「秋暑」の言葉ともそろそろお別れ

2012年09月19日 | 花の写真

毎週水曜日に、その一週間で出会った草花などを紹介しています。

先週12日にブログを書いたのち、この一週間は秋の気配を感じるものを探してみました。

日中の日差しの強さや暑さは相変わらずですが、でも朝晩の涼気やコオロギの鳴き声に移

りゆく季節の表情を感じてきたように思います。

日課の早朝散歩途中、立ち寄る寺社の庭に秋の花が咲き始めているのに出会いました。

まず目についたのは「萩」の花、草冠に秋と書くほどだから今の季節を代表する花でしょう。

勿論秋の七草のひとつで、花言葉は「想い」だそうです。一つ一つの小さな花といい白色や

薄桃色の花色といい控えめで奥ゆかしさを感じます。萩は透き通った秋風に吹かれる姿が

いいと、何かの文章で読んだのを思い出していました。

 

萩と同じく秋風にそよぐ姿が人を引き付ける花に「薄」がありますが、私の一時間

余りの散歩道には一か所龍安寺の庭園で見つけましたので紹介します。

萩と同じく秋の七草のひとつで、花言葉は「活力」だそうですがピンときません。

修学旅行生が汗を拭き拭き薄には目もくれずに横を通りすぎていきました。

       

次に、秋を感じるものといえば木の実・果物でしょう。身近なところに銀杏・

栗・柿そして無花果が実をつけていましたので合わせて紹介しておきます。

銀杏は毎朝見守り隊で立っている北野天満宮近くの街路樹に、栗・柿・無花果

はともに白梅町近くの紙屋川沿いで実をつけていました。

  

  

 

 

 

 

 

 

 


やっと秋の気配が

2012年09月12日 | 花の写真

今朝の散歩道で出会う顔なじみの人との交わす挨拶は「ヤット涼しくなりましたね」。

早朝散歩を長く続けているとごく自然に顔なじみの方ができて、挨拶を交わすことも私の

散歩中の楽しみの一つになっています。

その中でも目の不自由なご主人が左手を奥さんの右肩において歩いておられる老夫婦、

とても目が不自由とは感じさせない軽やかな足取りで、低い段差など気にせずに上り下り

されるる呼吸のあったウオーキングには、ついつい見とれて元気をもらっています。

また、車椅子に乗った奥さんに語りかけながら、車いすを押して寺社のお参りをされている

老夫婦、その姿にはほのぼのとした老夫婦の情愛を感じ、いつも教えられわが身を振り

返って戒められているのです。

さて、昨日(11日)の京都市の最高気温は29.7度、30度を切ったのは7月21日以来約

50日ぶりです。

例年8月にはいるころから咲き始める「芙蓉」の花、秋の訪れが遅れたのに足並みをそろえ、

今年は8月の半ばを過ぎたころからようやく散歩途中に見受けることができましたが、お目当

ての「酔芙蓉」は9月に入ってからの開花でした。

「芙蓉」の花は美しい女性のたとえに用いられ、花言葉は「しとやかな恋人」。

その中でも「酔芙蓉」は朝咲き始めた頃は白色で、時間が経過するにつれて

淡い紅色、夕方しぼむころには徐々に赤みがかかってくる花色の変化を酔っ

ていく人の姿に例えて「酔芙蓉」と名付けられた花です。

花名所を調べてみて、京都市内では「大乗寺」、地下鉄「御陵」から徒歩15分、

滋賀県長浜市の「舎那院」(近くに萩の寺神照寺がある)の二か所に興味を

もち、いずれ出かける予定です。ともに見ごろは9月中旬~10月下旬。

 

芙蓉はアオイ科芙蓉属で同じ仲間に、韓国の国花「ムクゲ」があります。

盛夏に咲きはじめ中秋まで咲き続け、暑いさなかウオーキングする私を

ひまわりとともに励ましてくれた花です。

特に今夏はオリンピック開催中、「日の丸」という園芸品種がナデシコと一緒に

オリンピックの花として脚光を浴びていました。

 

 

 


いつまで続くこの夏空猛暑

2012年09月05日 | 花の写真

早秋の訪れをカメラに収めようと、朝のウオーキングだけでなく少し遠くまで足を延ばして

いるのですが、まだまだ残暑が居座っていてシャッターチャンスが見つかりません。

この2~3日前からクマゼミの大合唱は鳴りを潜め、早朝・夜半にはコオロギの声が涼やか

に聞こえてきますし、気象予報士の説明では日の出時刻も1日約1分ずつ遅くなってます。

早朝の撮影は光の加減で難しいので、3日(月)午前中に植物園へ出かけてきました。

サルスベリの花は私のお気に入りの花のひとつです。初夏に咲き始め初秋の今も

変わらず咲き続ける姿に励まされます。

いずれも夏空(入道雲)を背景に夏花を映しました。残念ながら秋の草花はもう少し

待たなければならないようです。