草花探訪

季節の草花苗づくり

春の陽気に誘われて

2020年02月26日 | 花の写真

2月も残すところあと数日です。「二月は逃げる」と言い伝えられているように

振り返ると本当にアッという間に過ぎ去った感じがします。

 

近隣の北野天満宮では観梅に訪れる人と同様に入試合格祈願の参拝客も多く、

絵馬かけ所は祈願の絵馬で鈴なり状態です。

この時期になると、二十数年も前の、中学校管理職の頃の苦しい思い出がよみ

がえってきます。

当時勤務した学校は京都市内70数校ある中でも高校進学率の低い学校でした。

理由は低所得の家庭で育つ生徒が安心して高校進学ができるほどの公的な

施策が不十分であったためです。

そのため全日制公立高校だけを単願し、そこが不合格の場合は不本意ながら

昼間は就職して夜間高校に通学するするという環境の生徒が多かったのです。

3年の学級担任の多くは、この時期になると願掛けに天満宮にもお参りに来て

いました。本当に一生懸命、神頼みの心境でした。

中には絵馬を奉納しにきた帰路、参道横の拙宅にも立ち寄って報告したりして

くれていました。

2月末、最後の追い込みで先生も生徒もみんな公立高校受験を目指い一生懸命

だったことがつい先日のことのように思い出されます。

 

今年の冬は暖かでした。その影響で梅の開花も早く25日の梅花祭のころは

早咲き種の花木は満開です。

その様子をカメラに収めましたので一部紹介して今回のブログを閉じます。。

中門を入るとすぐ前に赤目牛の石像が迎えてくれます。その横に植わって

いる白梅が後でも紹介する雲竜梅と同じく、天満宮の中でいち早く咲くので

有名です。

本殿に向かう石畳の参道を通ると重要文化財の三光門があります。

下の写真は本殿東側からの眺めです。

本殿の北西側には受験生で賑う札かけ所があります。

札かけ所から東方向に地主神社の社があります。上へ上へと高いところを

かけたがります。

本殿の裏側、ここに植わる雲龍梅が北野天満宮の中で一番早く開花します。

本殿東側からの眺めです。

梅に鶯ではなくメジロです。「メジロおし」という言葉があるように群れて

飛び回っています。

最後に紅梅と白梅の花です。


教師冥利に尽きること

2020年02月19日 | 花の写真

先日(2月16日)、西院中学校での教え子たちが還暦の年を記念に学年同窓会を

開き、そこに招かれましたのでその報告から始めます。

彼・彼女たちのほとんどが、西院の幼稚園に通い、西院小学校に一緒に入学し

一緒に卒業、しかも進学した中学校も1小学校区という、京都市内では珍しい

環境に育ってきた生徒達です。

 

彼らが育った昭和40年代後半は全国的に「荒れた中学校」が社会問題となって

いたころで、テレビドラマ「金八先生」が放映されていたころです。

御多分に漏れず京都市内の中学校でも校内暴力や対教師反抗問題が起きて

いましたが、幸いにも西院中では大きな出来事もなく平穏な状態でした。

これも一小学校一中学校という環境のおかげだったと思います。

私は当時38歳、3年4組の担任でした。教師経験十数年ですから普通であれば

ベテランの域に入りそれなりのポジションと仕事についていてもおかしく

ない年齢です。でも当時、西院中約30名の教師集団の中で私より年下の教師

は3~4名でした。そのため私は38歳になっていても新米・新卒並みの立場で、

大した役職にも就けず、何かにつけ便利使いされてやる気を失っていました。

この学年の3年学級担任を持つようになったのも、それまで1・2年と持って

いた教師が転任したための穴埋めに急遽配置された経緯がありました。

こんなだめ教師状態なのに生徒たちはよく学びよく頑張ってくれました。

本当に感謝・感謝です。

この学年は5学級で多分約200名在籍していたと思います。そのうち今回

参加したのが79人だそうです。私が担任した3年4組からは15名の参加。

みんな素敵な中年紳士淑女、とても60歳とは見えません。

彼・彼女たちが15歳の春を迎えた時の担当した学年教師集団は、私が最年少

でしたが38歳、皆さんおじさんおばさんの中年教師集団でした。

だから卒業後45年経過した今回の集まりに、恩師として招かれ出席できた

のは私だけでした。多くは逝去されたり病床に伏せておられていました。

唯一参加できた私は望外な歓待をされ、教師冥利に尽きるひと時を過ご

させてもらいました。

 

今回の後半は、北野天満宮の雪景色の紹介です。

2月も後半に入って今冬初めての積雪です。明け方に1センチほどの降雪、

急いでカメラを携えて北野天満宮の境内を写してきました。

まずは中門前、中門をくぐったあたりの風景

需要文化財の三光門あたりと本殿横。

本殿裏側。

そして早咲き種の紅梅と白梅の花。

 

 

 

 


早咲き梅見頃です

2020年02月12日 | 花の写真

70年来の友達の訃報の葉書が2月早々に届き今も心が沈んでいます。

彼は本当にいいやつでした。故人だから特に美化するわけではありません。

勉強はよくできました、裕福な家庭の子だったのにそぶりにも見せず、

誰とも分け隔てなく付き合い、うらやましいほどの人望がありました。

 

彼は糖尿病治療、脊柱狭窄症、間質性肺炎治療中と次から次へと満身創痍の

状態で入退院を繰り返していました。最近は食事が進まないといっていました

ので気がかりでした。

昭和初期の食物不足時代に育った我々は、何をおいても生きるためには

食べなければだめだということが身に沁みついているからです。

 

彼は堺市に住んでいるため、或る日、思いついたように、急に会うという

わけにはいきませんでした。ですから主にメールで近況報告や連絡をとり

あってきました。私からのメールは 1月8日の「梅が咲き始めたら知ら

せます」が最後になりました。

2月に入り「早咲き種見頃ですよ」とメールしようとした矢先の訃報でした。

今はただただ安らかにお眠りくださいと、冥福を祈るだけです。

 

ガラッと内容を変えて季節の風景写真で締めます。

まずは京都市の小学生による「大文字駅伝競走」のスタート風景です。

我が家から徒歩約10分のところがスタート地点、バス停留所「衣笠小学校前」

を48校のランナーが一斉にスタート。

全国でも珍しい大都市の公道を警察車両が先導して実施される小学生の

駅伝競走大会です。私の地域の小学校が久しぶりに地区予選を勝ち抜いて

代表になりました。その応援で写真写す余裕もありませんでした。

次は咲き始めた北野天満宮の梅の花の写真です。

まずは中門をくぐてすぐの風景。

東門から本殿東側を望む風景です。

本殿回廊入り口の三光門と梅。

本殿北炭にある受験期願のほこらで参拝者の姿を入れてパシャリ。

最後は梅の花。

人を入れてパシャリ!

有料梅園の入苑料は1000円です。暖冬の影響で早く咲く種類は見頃です。

 

 

 


立春過ぎて

2020年02月05日 | 花の写真

一月はあっという間に過ぎ去りました。

暖冬のおかげで私達老夫婦は風邪もひかず体調も崩さずに暮らせています。

ありがたいことです。

朝食は別々ですが、昼・夜は顔を突き合わせて、たわいないことをああでも

ないこうでもないとしゃべりあいながら食べています。

二人そろって食欲があるのが自慢?ですが、日常の何でもないを会話するのが

苦手な私は、毎日ともなれば若干苦痛が伴う時間帯でもあります。

 

利点は体育教師・中学校の管理職と、人との交流の輪が重なっていることです。

つい先日も、70歳に近い教え子の訪問を受けて昔話に花を咲かせたところです。

教え子との昔話ほど楽しいものはありません。その楽しさが共有できるのです

からなおさらです。

でも、元気だといっても83歳、今年中には84歳になる老夫婦です。

定期的に診察を受けたり経過観察しなければならないのはごく当然のこと。

それでも今月も大過なく過ごせたことを喜び合ったところです。

以上、近況報告です。

 

後半は季節の花の写真です。

一昨日の節分祭、京都の梅の名所の一つ北野天満宮でも追儺の行事と豆まきが

行われ参拝客で賑いました。

今年は春の接近が早過ぎて戸惑います。というのも例年早咲きの梅の木

の蕾が一つ二つほころび始めて、それを探すのが楽しみでした。

ところが今年は暖冬で梅の開花も1~2週間早く、早咲き種類の花木の中には

満開の木も見受けられます。

白梅は本殿の裏側に位置する地主神社前の木がいち早く咲き始めます。(下の写真)

紅梅は中門をくぐってすぐ左側、古くからの絵馬がかかっている休憩所前の花木が

最も早く咲き始めます。

 

天満宮にはたくさんの牛の石像がありますが、中でも中門くぐってすぐ前にある

赤目の石像が有名で参拝者の多くの方はここでまず記念写真を撮られます。

梅の花は桜の花のようにパッと咲きパッと散るのではなく、蕾が膨らみかけてから

開花するまで日数がかかります。まだかまだかとじらされながら何日も足を運び

開花を待つのも観梅の楽しみの一つです。

 

天満宮の梅苑の有料公開(一人1000円と少し高めです)も始まりました。

現在は有料場所の梅園の開花よりも本殿周囲の花木のほうがよく咲いています

のでご承知ください。

最後に紅梅・白梅の花姿の写真も添付しておきます。