草花探訪

季節の草花苗づくり

春の終わりを知らせる花

2013年04月24日 | 花の写真

季節の移り変わりを花で感じ、日課としているウオーキングの途中で出会った花をデジカメに収め、

毎週水曜日にブログを更新しています。

さて、今週は「ヤマブキ」です。京都では梅の花が春の訪れを知らせ、春の終わりを告げる花は

ヤマブキの花と言われています。晩春に明るい黄色の花を多数つける、多くの民家の庭に栽培され

ていますので散歩途中によく見かけます。

先週末、関西のローカルTVニュースで松尾大社のヤマブキが見ごろを迎えていると報じられている

のに誘われて22日(月)出かけてきました。

この松尾大社は関西一の山吹の名所として知られており、境内を横切る一ノ井川沿いを中心に

約3000株の山吹が植えらていて、今年は開花が一週間はど早く、見ごろは今月いっぱいとか。

上の写真は楼門を背景に山吹を写したのですが、神社の社を背景にして山吹を写したかった

のですが気に入ったスポットが見つかりませんでした。

お酒の神様だけあって、奉納された多数の化粧樽が積み並べられていましたので撮りました。

社殿の背後松尾山には紫陽花苑や御手洗川・滝が流れその道端に山吹が咲き乱れていました。

とりわけ「シロバナヤマブキ」の群生には目を引き付けられました。珍しく感じたのです。

お目当ての「一ノ井川」沿いの山吹の花を写そうと試みたのですが、好みの場所は多くの

カメラマンがいて、その人たちを除いて撮影するのが困難でした。また、何とかして水面に映る

花姿をと試みましたが撮影技術の未熟さ、自分なりに気に入ったのがとれませんでした。

最後に山吹に関する豆知識を書いておきます。

花言葉は「気品」「謙遜」「すがすがしい明るさ」など。

名前の由来は、枝が風に揺れるさまから「やまぶり(山振り)」と呼ばれ、それが転訛しもの

といわれている。

 

 

 

 

 

 

 


見納めの桜

2013年04月17日 | 花の写真

平野神社の「魁桜」で始まりソメイヨシノが満開になって花弁が散るころ、京都の春の終わり

を飾る桜として御室仁和寺の桜が開花し始めます。京都では最後に咲く桜出見納めの桜と

も言われています。

ここの桜の特徴は樹高が低く、根元より一重咲きの香りの高い白色の花咲かせることで、

俗に「お多福桜」と呼ばれ天然記念物に指定されています。

品種は大半が里桜の「有明」だそうで、中門を入ると”左手に、湧き上がる雲のような

御室桜が目に飛び込んできます”とパンフレットに書かれています。

私は4月12日に行ったのですがご覧の通り満開でした。ウイークデーというのに大変な

人出で、写真撮影ポジションを確保するのに苦労しました。下の写真がその様子です。

小ぶりの花をつけているつつじ(品種名?)がところどころ咲き、白色の桜と鮮やかな赤色

が際立って映えていました。

もう一つ見納めの桜として私が紹介したいのは、平野神社の里桜たちです。

桜には野山に自生する桜に対し、鑑賞を目的に人の手で交配により育成した栽培品種の桜

があり、その総称を里桜と呼びます。

ここ平野神社ではソメイヨシノが葉桜になるころ、珍しい八重咲きの品種が咲き始めます。

まず、黄緑色の花「御衣黄」、平安時代の貴族の衣装”御衣”に似ているところからつけられた

薄緑色の桜です。

よく似た花色の桜で別名”黄桜”とも呼ばれている「ウコン」という品種も咲いています。

また、白色の花弁が鞠のように集まっている「白雲」も魅力的です。

花弁が白色の中にかすかに薄桃色している「松月」もきれいです。

最後に八重サクラと言えばやはり淡紅色の花が目を引きます。「平野妹背」という珍しい

品種を紹介します。

 

 

 

 

 


桜並木散策パート2

2013年04月10日 | 花の写真

新学期がスタート、京都市では8日が小学校、9日が中学校の入学式です。

通学路に小学生の明るい声が響くといよいよ春本番です。「子供見守り隊」の一員の私

も出番が巡ってきました。「子どもたちの笑顔がいつまでも続いてほしい」と願っています。

さて、今春は桜前線が平年より早いペースで北上し、そのうえ先週末の爆弾低気圧通過です。

桜は開花だけでなく、散っていく潔さも人生を投影する対象で日本人に好まれいますが、台風

並みの天候に散ってしまった今年のソメイヨシノは無残さを感じます。

私の桜並木の散歩も予定を狂わされていますが、三か所歩いて写真を撮りましたので紹介

します。

一つ目は「きぬかけの路」です。金閣寺をスタートして立命館大学構内を経て竜安寺へ。

金閣寺の庭園には桜が少なく写真は上の一枚だけです。立命大は満開でした。

竜安寺は池周辺の桜が満開です。石庭からの撮影はポジション争いが大変でした。

二つ目の散策は堀川の河川敷を中立売から二条まで南下したのですが、植わっている

桜樹は八重桜で樹齢も若いため並木の風景とは言えません。二条城近くになってソメイ

ヨシノの並木が続きカメラを構える人であふれていました。

二条城の中に桜の木がこんなにもあるのかと驚きました。桜並木をトンネルの風景と

二の丸池の2枚を紹介します。

最後に鴨川の植物園西側沿いの「半木の道」のしだれ桜です。ここは9日(火)に訪れた

のですが紅しだれ桜は今が見ごろです。でも鴨川西土手沿いのソメイヨシノの並木は葉桜

でした。

 


桜並木の散策

2013年04月03日 | 花の写真

76歳の年寄にとってはウオーキングで西陣の街中を通過するのに、よい季節になりました。

花冷えの朝も早春に比べれば大したこともなく、歩くコースに枝垂れ桜が美しい民家があり、

それを楽しんで歩くのが日課です。桜の花はパッと咲いてパッと散るその潔さが日本人の心

の琴線に響くのでしょうが、毎日歩きながら開花状況を観察している者にとっては少しあっけない。

それに、桜の80%を占めるソメイヨシノは開花して一週間後には満開、その一週間後には散って

しまいますから、京都市内にある多くの桜の名所を見て回りたいがとても無理です。

今春は狙いを桜並木に絞って散策することにしましたので、そのうち二か所の桜を紹介します。

まずは加茂街道沿いの桜並木です。「師範桜並木」とも言われ、私の出身校の前身京都師範

学校の学生が植樹に参加したと聞いていて個人的に懐かしく、比叡山・右大文字山を背景に

して眺めは飽きることありませんし、何よりも人影が少なくて好きなところで座ったり寝転んだり

してくつろぎながら観桜できるので最高です。

下の写真葉樹齢7~80年と思われる古木の桜並木を散策して、振り返って写したものです。

下の写真(鴨川の西側から桜越しに霊峰比叡山を望む)が今回の私のお気に入り。

次は「哲学の道」、銀閣寺から南禅寺を経てインクラインに至る桜並木です。

こちらは観光スポットであるために人波みにもまれながらの桜見物、写真も好みの場所

好みのアングルでじっくりとカメラを構えることが難しいでした。

上の写真は南禅寺山門を背景に写したのですがカメラ技術が未熟なため狙い通りには

写ってませんが私のお気に入りのアングルですので。

下の写真はインクラインの桜。余力が残っていたら疎水べりの桜を楽しみながら鴨川まで

歩きたかったのですが。