草花探訪

季節の草花苗づくり

命に係わる危険な暑さ

2018年07月25日 | 花の写真

7月初めからは、今までに経験したことのない豪雨に見舞われ、梅雨が明けた途端、今度は

経験したことのない暑さが続きます。京都市では昨日(24日)までで連続11日間の猛暑日、

最高は39.8度という「命に係わる危険な暑さ」という異常気象です。

子どもたちの夏休みと言えば7月21日からと、古くは明治時代に制度化されていたのが、

昨今は授業数確保のため、京都市を含めて多くの地域では24日からになっています。

 

一方、今年のような異常気象がもたらす暑さの中、小中学校のエアコン設置率は全国平均

49.6%だそうです。(ちなみに京都市立小中学校では百%)

生命の危険にあるというこの暑さの中を、子どもたちは扇風機の風で暑さをしのぎ勉学に

励んでいます。

世論では、教室の空調設置については「暑さ・寒さに耐える事を学ぶのも教育」との消極的

意見もあるのは事実です。でも今はそのような考えより子供の命を守るかが緊急課題です。

更に付け加えるのなら、今夏の中国四国地方の豪雨災害の場合、避難場所のほとんどは

学校施設が当てられます。その学校体育館には勿論エアコン設備などありません。

何か困ったことがあるとまず学校施設が使われるのに、エアコンなど完備することには

消極的としか思えない行政の在り方にそして多くの一般市民の無関心さに私は嘆いています。

今、中学校では夏季大会の真っ最中です。サウナのような体育館で競技を展開中です。

子どもたちの命を守るために、そして地域の避難施設環境整備のためにも、国の文教予算

増大を願ってやみません。

 

今回は教師古手の老人の愚痴っぽい内容になってしまいました。

この一週間、余りにも厳しい暑さのため、私の命と健康を守るための自衛手段として外出を

極力避けました。

早朝散歩も週に4日のところを隔日に、歩く時間も1時間から40分ほどにと。

6時ごろから自宅近辺・庭周辺の掃除に草花植木の水やり。着替えて自分と女房の朝食の

準備をして新聞に目を通します。8時半ごろから自室にこもりパソコンをいじったり本を

読んだりと。11時ごろからその日の必要品をスーパーへ買い出し(女房からの依頼を受けて)。

午後は確実に1時間ほどの昼寝。これが私の今の生活のリズムです。

 

日の出時間もちょうど歩くスタートの頃、見慣れた風景を見ながら。

     

30分ほど歩いて平野神社に到着する頃、クマゼミが「シャシャシャ」とけたたましく

鳴き始めます。アブラゼミは「ジリ ジリ ジリ」と鳴き声もおとなしい。

早朝涼しい時はまずアブラゼミが鳴きだし、しばらくしてクマゼミが鳴きます。

子どもの頃よく捕まえたニイニイゼミの姿は見当たりません。

体調が良い時は竜安寺まで歩きます。6時ごろに到着、同じような年寄りが元気に

歩いているのに出会います。池一面に咲く早朝の睡蓮は色鮮やかです。

     

私は夏休みが始まると、毎年植物園の向日葵を写しに訪れるのですが、この暑さで今年は

パス。下の向日葵の写真は昨年のものです。(ロシア種で茎の高さ約3m)

      

来週は朝顔展がありますので元気を出して出かけその紹介をする予定です。

 

 

 


82歳になりました

2018年07月18日 | 花の写真

今日7月18日は私の誕生日、82歳になりました。ということは男性の平均寿命を超えた

ことになります。しかも「健康寿命」 (病気や障害などで日常生活が制限されることなく、

自律的に生活できる期間) をもはるかに追い越しています。うれしいことです。

これも家族をはじめお世話になった方々のおかげと感謝しています。

このブログにも何度か書きましたが、56歳の時血液のがんを患い、命を懸けた闘病生活

を経験したとがありました。その時、残された生存率の厳しい数値を聞かされて、「どうせ

拾った命、これからは付録の人生」と割り切りました。

それから20数年です。老化は月単位に進みます。そのうえこの暑さです。無理をせずに

自分のしたいことを楽しもうと思っています。

 

さて、7月中旬というのに38度越えの日が続いたこの連休、気象予報士が天気予報の

中で「老人や幼い子供の命を守る対策を取ってください」と繰り返し言っていました。

そのような酷暑の中、二日続けて外出してきましたのでその報告を。

 

中3の孫の野球応援に吉祥院球場に出かけました。バックネット裏の木陰での応援でしたが

暑いの暑いの…。

私たち老夫婦はかっては体育教師でしたから、クラブ指導に熱中したこともあり、引率する

先生方、審判される先生、大会運営の先生方のご苦労は身に染みるほどわかります。

孫のプレーぶりよりもそちらの方に気がいって。

我々が現職の頃は「光化学スモッグ」が問題で、「注意報発令中」は外での活動は一時中断

して日陰屋内に移動待機させたことが思い出されます。

今は「高温注意報発令中」に一層の注意が必要です。他府県のことですが校外学習の後

死亡するという痛ましい事故があったばかりです。

グリップが丁度顔を隠して誰かわからん写真になりましたが孫です。

小学校勤務の長男と女房とのツーショット(デブとガラの悪そうなオッチャンと)

 

もう一日は祇園祭巡行の写真撮影です。

天気が良すぎて雲一つないかんかん照り、日陰のない中を、午前10時過ぎに御池堺町

あたりに到着、スポドリンクを飲みつつそれから待つこと約40分。

山鉾巡行の先頭を行く長刀鉾が到着したのが10時50分ごろには暑さでグロッキー寸前。

カメラポジションを選ぶ気力もありませんでした。

函谷鉾が来たのが11時過ぎでした。もう体力の限界でしたのでただカメラを向けて

ぱちぱちと数枚だけ。

祇園祭の花と言えばヒオウギ、しかしまだこの時期は咲いている花がみあたらないので

昨年の写真を引用します。

花はオレンジ色で赤い斑点があり朝開いて夕方に閉じる一日花。

「古来、ヒオウギは悪霊祓いの催事などに用いられたことから”厄除けの花”

として祇園祭には欠かせない植物、祭り中、生花として飾られる風習がいまも残っている。

     

葉は扇状で、古の宮廷人が持つ檜扇に似ているところからこの名がついたという。

 

 

 


少し早い梅雨明け

2018年07月11日 | 花の写真

7月8日、数日間続いた豪雨がやんだ途端、平年より一週間早く梅雨が明けました。

北野の森に蝉しぐれが聞こえだしたのもこの日です。

それにしても京都をはじめ西日本一帯の豪雨(平成30年7月豪雨)には驚かされ、水害被害

の甚大さに心が痛みます。被害を受けられた方々に衷心よりお見舞い申し上げます。

 

5年前、京都市内も「大雨警報」が出され、嵐山方面の水害被害のニュースの記憶がTV画面に

映し出されたことをつい先日の事のように思い出されます。

あの時、「数十年の一度の大雨、これまでに経験したことのない雨量」と報道されていたとの

記憶がありますが、それから5年後にまた大雨特別警報です。

異常気象が異常でなくなったのではないかと心配です。

 

梅雨明けを待って季節の花を求め、9日には東寺10日には法金剛院へ出かけました。

先週植物園での開花の様子から両寺とも見頃だろうと推測したのですがまだ咲き始めた

ところでした。

東寺の蓮は東門を入ったすぐ前のL字型の堀一帯に咲いていて、ピンクの花一色です。

(下の写真は東門をくぐったすぐ後の西方向の眺め)

(ここでの蓮の花の一番の見どころは五重塔が見える下のあたり)

(下の写真はL字型の堀を南下、宝蔵の前の小野道風ゆかりの柳の木のあたり)

       

蓮はここだけです。このまま帰るのはもったいないと庭園・金堂・講堂を拝観(拝観料500円)。

写真スポットはなんといっても五重塔の全景、逆光ですが青空も見え急いでシャッターを。

      

国宝「金堂」の全景を東側からパチリと。そのあとカメラをしまって入堂。続いて北側の講堂へ。

      

 

次は「法金剛院」の蓮の花です。10日(火)午前10時過ぎに訪れたのですが観光バスツアー

の方々と同時に入場、気に入ったスポットでカメラ独占できず、遠慮しながら写しました。

西御堂前は入場者で混雑です。

      

西御堂前には蓮のかめが並び、その向こうの池には一面蓮の葉が茂り、白色の花がところ

どころ開花。

かめ(甕)に植えられているハス種類多いがピンク色一色。

蓮池にはところどころ白い蓮が開花。見頃はもう少し後のよう。

 

      

 

帰り際、入り口付近の百合の鉢植えにアブラゼミが。80才越えた年寄がつい童心に帰って

シャッターを。

 

 


今年も早や折り返し

2018年07月04日 | 花の写真

サムライジャパンの健闘に沸いた6月が過ぎました。

「8強の壁は厚かった」が実感です。でも本当によくやった!と思います。

勝負ごとに「たら ・れば」は禁物ですからもうこれ以上は言いません。

ありがとう!本当にご苦労様でしたと。

 

6月最後の金曜日は私たち夫婦揃って出席する集まりがありました。「生徒指導課OB会」です。

その報告から始めます。

私たちは似たもの夫婦で、年齢も同じ81歳、経歴も京都市中学校保体科教員に同時採用、

体育教師として数校勤務し、その後教頭になり最後は市立中学校校長職で退職したことも。

同じ年齢・採用日退職日も同じですから給料も一緒、研修も出張場所も同じ、と何もかも一緒で

あることで不便や窮屈さを感じたものでした。

途中、勤務年代は異なりますが市教委生徒指導課に一時期在職していたこともありました。

生徒指導上の諸問題に時間を超越して取り組んだ、苦労し合った仲間達との一年に一回の

集まりです。苦労が多かっただけ苦労話に花が咲き、予定の時間もあっという間に過ぎる、

楽しい集まりでした。丸岡・峠先生とは向島東中学校で、宮本先生とは隣の向島中学校の

校長時代からと。苦労話に尽きることがありません。ただ、いつもであればお神酒徳利の

ように一緒に行動する大村先生の姿がないのが残念で心配です。

 

次に6月末と言えば「茅の輪くぐり」です。北野神社の楼門前の大茅の輪、と本殿前のを紹介。

この時期の花は先週紹介した夏椿をはじめ、これから咲き始める蓮や向日葵、朝顔等

多士済々ですが、私は必ず探してカメラに収めるのが下の写真のネジバナと半夏生です。

ネジバナは日本で自生する蘭の中で一番小さい花、5~15cmの花穂に5㎜はどの花を

らせん状につけます。以前は日当たりのよい野原や芝生によく見かけ雑草扱いされていた

のですが。

ハンゲショウは水辺や湿地に自生する多年草で、半夏生(夏至から11に目の頃)に花をつけ

その頃茎上部の葉が白くなるところから。臭気があり庭園などでは敬遠されて目につかなく

なっているようです。

そして、やっぱり主役は「蓮」です。今年は気温が高い影響からか6月末ごろから咲き始め

ています。今回は府立植物園の蓮の花を紹介します。植物園にはなからぎの森にある

蓮池と紫陽花園の池の二か所が地植えです。

吾妻屋からの眺めが好評で人影が絶えることありません。池一面に白色の花が楽しめます。

 

ピンク色の花は紫陽花園に咲いています。今の時期は池の周辺の紫陽花も見頃です。

 

トンボがいたのでぱちりと。

いろんな種類の蓮の花を見たければ色彩の丘周辺のかめに植えられているのがお勧めです。

いろんな蓮の花色花姿の写真は次回に紹介する予定です。