草花探訪

季節の草花苗づくり

春の終わりを告げる花

2015年04月30日 | 花の写真

毎週水曜日の定期便、今回は一日遅れになりました。そのわけは後程説明しますが。

さて、昨日の「みどりの日」をもって春は終わり、月が替わって「子どもの日」から夏が

始まると言われています。

季節交代の今、同じよな表現で京都では「春の訪れを知らせる花が梅で、春の終わりを

告げる花はヤマブキ」とも言われているのがあります。

そこで今週の花はこのヤマブキです。関西有数の山吹の名所松尾大社では「山吹祭り」

が4月10日~5月5日までの期間開催されていると知り出かけてきました。

境内を横切る一ノ井川沿いを中心に約3千株が植えられており、八重の花が満開と

なっていました。出かけたのがウイークデーでしたがカメラの好スポットには、多くの

人が構えて上のように人気のない状態をゲットするのには時間がいりました。

八重咲きと一重咲きがともに咲き乱れていましたが白色の花はすでに終わって

いました。(拝観有料のところでは咲いてるとのことでしたが)

私のカメラ技術では狙ったようには写せず、その中で下の写真が私のお気に入り。

後になりましたが、ブログアップの遅れたわけを綴っていておきます。

4月29日は私たち夫婦にとって大切な日、ある種の記念日です。

この日、京都市中学校春季総合体育大会開会式が開催され、今年は91校

約7200人の参加の元、力強く行進し健闘を誓いあいました。

私たち夫婦はともに元は体育教師、新採の頃からはもちろん管理職になって

からもその指導に心血を注ぎこんできた思い出多い場所です。

退職後は必ず夫婦そろって観覧し、今年で19年目を迎えます。先輩には元気

でいる姿を、後輩には激励の言葉をかける機会でもあり磨す。毎年上手になる

行進、タイムリーな横断幕を携えての行進に拍手を送ってきました。

この後、神戸に出向き、メリケンパークオリエンタルホテル最上階のステーキ

ハウスで海を見ながらの食事、これがこの日の第2部です。

ちょっと贅沢し肉とワインを口に、行進の感想や思い出話で時を過ごします。

元町「南京街」で孫の好物老祥記の肉まんを、亀井堂本店では母の祥月

命日用の「租供養」を購入し、三宮までブラブラしながら女房の気に入った

衣類探しに付き合う、そのような日なのです。


晩春は花の季節だ

2015年04月22日 | 花の写真

本当に久しぶりです。夜明けの時から晴れ渡った青空、さわやかな空気と接するのは。

今朝(22日)ウオーキングに出かける時、何気なく見た我が家のちっぽけな庭の

片隅につつじとシャガの花が咲きはじめているのに気付きました。

私を花に興味を持つようにしたきっかけの短歌「楽しみは 朝起き出でて昨日まで

 無かりし花の 咲くを見るとき」(幕末の歌人橘 曙)という短歌がありますが、

昨日まで気づいてなかったツツジやシャガの花が突然目に飛び込む、ちょっとした

驚きでした。そしてこれから毎朝の楽しみができました。

そういえばもう晩春、桜にばかり気を取られている間に一方では、つつじや山吹、

シャクナゲたちが咲き始めています。

身近な道端にもタンポポが綿帽子をかぶり、お土居の大欅の根元にはスミレが、また

神社の境内の草原にはカラスノエンドウが、それぞれ身の丈あった自己主張をし、

花の季節を謳歌しているのに出会いました。

残念なのは幼いころの思い出に浸って眺めて感じた美しさ、可憐な小さな花を

背景色をぼかしで際立てることができないカメラ技術の未熟さです。

散歩コースにはこれら野草の花ばかりでなく低花木が咲いています。

近年少なくなったカラタチの生垣、2か所で咲いていました。

山吹は庭木としてよく見かけます。次号で松尾神社の山吹を紹介する予定です。

ツツジは低街路樹として利用されていますが、今年は開花が早いように感じます。

下の花は御室のミツバツツジです。

最後に竜安寺のシャクナゲです。

以上の4枚はデジ一で背景ぼかしを工夫して写した写真です。私の実力は

この程度です。正直がっかりしています。

こうして春の花を並べてきましたが、シメはやっぱり桜です。

古くは平安時代から品種改良がおこなわれ「里桜」と呼ばれる花たちです。

平野神社には多くの品種があり、今も咲いている種類もあります。私の知識

観察力では見分けることができませんので「ピンク系」「ホワイト系」「グリーン系」

に分けてみました。

下の白色の花は造幣局の今年の花に選ばれた「一葉」という品種です。

下の桃色の筋が見え花弁がそりかえっているのが御衣黄桜(高僧の袈裟の色に

似ているところから)、下の薄い緑色の花はウコン桜です。

最後にお詫びとお知らせです。次号は都合により30日(木)に投稿します。

 

 

 

 


春を運ぶ子どもたちの声

2015年04月15日 | 花の写真

通学路に小学生たちの声が響き、挨拶を交わす年寄にも元気を蘇らせてくれます。

京都市では集団登校の形式はとらず、近隣の子供たちが三々五々に指定の通学路

を通って登校します。私が担当する安全指導の場所では、約30名の子供が通りますが

ご覧のように3人の1年生を2人の6年生が世話して引率?してくれています。

「オハヨウゴザイマス」”おはようございます”・「イッテラッシャイ」”行ってきます”

と元気に明るく挨拶する・返事を返すように心がけています。

朝の7時50分~8時30分までのわずかの時間ですが、一年間を通しての

日課にしています。4月中は1年生が下校する時間(2時)にあわせて付き

添うのも見守り隊の仕事ですので、老人の生活リズムは見守り隊活動が中心

です。早朝5時半ごろからのウオーキングと合わせて、私の健康維持の源に

なっています。

甲高い声で好き勝手にしゃべる1年生を、歩道のない路側帯の内側を並べて

歩かせるのに手を焼き神経をとがらせる日々が続きますが楽しみでもあります。

さて、今週の花ですが「御室の桜」です。

京都の桜は平野神社の「魁桜」の開花で始まり、御室の桜が京都の春の終わり

を飾ります。

御室桜の特徴は樹高が低く、根元から香りの高い白色の花を咲かせることです。

(花の位置が低いことから別名{お多福桜}と呼ばれているそうです)

実は13日(月)に地域の老人会の「歩こう会」で訪れる予定でした。計画した

雨男の私、ドンピシャの降雨でした。やむを得ず翌14日曇りの間を選んで

写してきた写真です。

境内には200余株の樹が植えられていますがその大部分は品種改良された

里桜の一種「有明」という品種です。驚くことに起源は古く、平安時代にさかのぼり、

現在の樹木は江戸時代初期に植えられた古木だそうです。

写真スポットは中門を入って左側、土塀の手前の少し高くなったところです。

桜があたかも湧き上がる雲のように見える場所、カメラを構えた人たちで

混雑していてよい場所確保も難しく、今にも雨が落ちてきそうな曇空が背景

ですので出来栄えは不満足です。

      

境内には桜のほかに「三つ葉つつじ」「シャクナゲ」が咲いていますので

写真を写したい人たちを楽しませてくれます。

 

 

 

 


無粋な花散らしの雨

2015年04月08日 | 花の写真

京都市内の小学校は今日(8日)が新学期始業式、通学路に小学生の明るい声が響き、

「子どもたちの笑顔がいつまでも続いてほしい」と願いながら挨拶を交わしました。

引き続き10時半からの入学式にも老人会長の肩書でお招きいただき参列。

地域の小学校は、全国に先駆けて明治2年にスタートした番組小学校64校の

中の一つ、上京区西陣地域ドーナツ化現象のため入学児童わずか37人でした。

散り始めた桜の下での記念撮影されている様子を後方からパチリ。やはり入学式

にはピカピカの一年生の服装と桜がお似合います。

学校には桜の木がつきものです。ではいつごろから植えられたのかと、興味を

抱き調べてみましたが残念ながらはっきりした事はわかりませんでした。

小学校令が明治40年に改訂され、義務教育の年限が6年に延びたその時、

学校の教室・教具・運動場等の基準が定められました。多分このころからでは?と

私は推測します。特に運動場の設置が義務化され、校庭・運動場が整備されて

植樹にソメイヨシノが用いられたと思うのです。

ソメイヨシノ桜の花がぱっと咲いてパッと散る”散り際の良さ”とその風情が日本人の

信条・好みにあったこと。また、富国強兵策のもと、兵士は桜のように潔く散るべしと

された風潮、第二次大戦中は「軍国主義」の道具に使われた悲しい歴史があります。

今週はそのソメイヨシノサクラを中心に追っかけて近場の名所を訪れてみました。

まずは嵐電沿線の桜のトンネルです。

次に足を西北に向けて廣澤の池あたりへ。愛宕山を背景にした風景です。

廣澤の池の東側「平安郷」が一般公開されていたので。(しだれ桜です)

廣澤の池の南側、「桜守」佐野藤右衛門さんのこれも有名なしだれ桜。

歩く方向を東に変えて竜安寺へ。枯山水の平庭”虎の児渡しの庭”の南側の

しだれ桜が満開。

鏡容池沿いの染井吉野は散りはじめでした。

日を変えて東の方向(哲学の道・加茂川師範桜並木)へも出向きました。

満花も過ぎて風に舞う花弁で疎水も薄ピンク色に。(鴨川沿いの桜は先週投稿

済みで省略)

最後に、おひざ元の平野神社、毎朝散歩で立ち寄りますが、7日の朝はNHktv

の中継「関西の春」準備中に出会いました。

レポーター(井上あさひさん)・ディレクターの入念なリハーサル、クレーン車

2台を駆使した大掛かりな中継を横目で見ながらぱちりと。

 

 

 


桜花の思い出

2015年04月01日 | 花の写真

今日は4月1日、新年度が始まる節目の日です。ピカピカの1年生、新調スーツの

新社会人、そして門出を祝うかのような桜の開花です。

私はこの日に決まって思い出す句があります。

「さまざまの 事思ひ出す 桜かな」(松尾芭蕉)、そして必ず訪れる場所が下の写真

の鴨川沿いです。

もう22年前になります。4月1日は府立医科大学付属病院の「外科病棟」で

大きい腫瘍を摘出し、「第三内科」病棟に移り「抗がん剤治療」をはじめた

記念?の日なのです。後ほどわかった病名は「悪性リンパ腫」(血液のがん)。

当時は今のように直接本人に「告知」することはほとんどなかったようで、

「化学療法を始めます」と説明受けたことだけを思い出します。

その頃、癌は「不治の病」=「死亡」の先入観が一般的でしたから「命の期限が

間近にせまっている」ことへの、恐怖・不安が重くのしかかっていました。

上の二枚の写真は当時を思い出して昨日写してきたものです。多分セピア色

の風景だったろうと思い返しながら、病院のすぐ近くの橋の上からの桜です。

転室した数日後、F京都中での教え子のY田君(40手前で講師になっていた)

が訪ねてきて「先生の病気、うちの病院では治療可能な範囲の性質の悪さ、

苦しい治療ですが頑張ってください」と告知してくれて、悲嘆の中から光を

見出したことを思い出し、モノトーンとカラーの2枚を載せました。

さて、日課のウオーキング中で出会った花に戻ります。桜前線が京都に到着

したのが27日、あっという間に5分咲きです。近くの寺院(立本寺)の染井吉野

桜はほぼ満開でした。

平野神社は少し遅れ気味、でもご覧のように見頃です。

歩く足を竜安寺まで伸ばしてみました。下の写真のように開花したところでした。

日本原産の桜、山桜や大島桜、江戸彼岸桜など自生種が9種あり、交配されて

400種以上もある中で、桜の木の8割をソメイヨシノが占めているそうです。

花が大きい、一斉に咲く、木いっぱいに花をつけ見た目が豪華、柔らかい感じの

薄ピンク色、パッと咲きさっと散る(潔さが日本人好み)などが好かれる理由のようです。

私の下手な写真技術では、咲き始めの時の薄いピンク色、花一輪ずつがくっきりと

区別できる写真をと思っているのですがなかなか写せません。

木いっぱいに咲き狙いが定まりにくいこと、背景色が同じような白色だったり、

差し込む光の加減などで。

最後に私たち老夫婦の記念撮影も。