草花探訪

季節の草花苗づくり

秋の終わりに

2017年11月29日 | 花の写真

京都は絵にかいたような小春日和の日が続きモミジの名所は人であふれています。

 

秋の終りの休日(26日)、64歳になっている付属中学校での教え子の同期会に招かれ、

教師冥利に尽きる至福のひと時を過ごしましたのでまずはその報告から。

(前列に一つある空席は私が座る場所)

昭和44年の卒業生3学級145名のうち51名が参加、教師は私を入れて4名出席。

(写真は86歳~81歳の4人、年齢差がわからないほどの似たものおじいさんばかり)

センちゃん(A組)、ニッさん(B組)、ガミさん(C組)と生徒から呼ばれた担任トリオの

うちガミさんはすでに故人でした。

再会した教え子たちから当時の懐かしい思い出話を聞かされ、感謝されたりお礼を言

われたりと至福のひと時を過ごしました。。

でも、付属のこのころの私、私の37年間の教師生活の中で最もつらく苦しかった、

できれば忘れ去りたい、消してしまいたいことも多くあった時代でもありました。

あのころ、教えられ、鍛えられ、そして助けられて過ごしたお蔭で、その後”京都一荒れた

中学校”とレッテルを貼られた学校を作り直したり、多くの若年教員を預かり、優秀な教員

に育てたりしたことが後年、教育功労章(瑞宝双光章)をもらえたのだと感謝しています。

 

さて、好天に恵まれたこの一週間、私たちの老人会は「お茶会」を開催したり、天龍寺

方面へ「歩こう会」で出かけたりと多忙でした。そのような中で写してきたモミジをを紹介。

まずは天龍寺・宝厳院・のモミジから。24日(金)の午前中に訪れたのですが人の波で

あふれていました。

天龍寺は京都五山の第一位の寺格を誇る名刹、庭園の曹源池は国の史跡、特別名勝

第一号に指定、1994年世界文化遺産に登録されたことでも有名。方丈から池とその背後

のモミジが植わる山を眺めようと人でごった返していました。

人影を入れずに写したのがつぎの写真。

宝厳院は入園するまでに200人ほどの人が並んで待っていました。

ここは天龍寺の塔頭寺院、「獅子吼えの庭」で有名。獅子岩・碧岩・響岩といった巨石と

紅葉の風景がどこから見ても一服の絵と。残念ながら写真スポットはカメラを構えて人

でいっぱい。

     

渡月橋やその周辺も人・人・人。

女房とご近所の北野天満宮の「もみじ苑」にも出かけてきたのですがその紹介は

次にすることにしてツーショットだけ。

(普段着でちょっと立ち寄れる名所ですが今回はきっちりと服装を整えて)

 

 

 


紅葉各地で見頃

2017年11月22日 | 花の写真

吐く息が白く冬間近を感じます。京都でこの一週間で最高気温が一桁、最低気温も3度台を

記録しています。早朝ウオーキングで交わす挨拶も「おさぶうございます」に変わりました。

 

さて、今日11月22日は「イイフウフの日」です。どのような夫婦をさしていうのか知りません。

ひょっとすると私たち夫婦にもあてはまるのではないかと、厚かましくも今回のブログは

私たちの事を書くことから始めます。

私たちは同じ年齢、そろって81歳になりました。お互いの健康状態を気にはしながらも、幸いな

ことに二人とも、大きな病や障害には現在疎遠で暮らしています。

京都市立中学校の体育教師に、同時に同じ学校で採用され、以後ずっと体育教師・教頭・校長

を務め、同時に定年退職と、同じ道を歩んできた経歴を持つ二人です。

夫婦であり職場仲間であり、時にはライバルでもありました。

二人とも60歳前後には一度は命を懸ける大病を克服し、「どうせ拾った命、これからは付録の

人生だ」と達観して、好きなことを気兼ねなくする生活を過ごしていることもよく似た夫婦です。

私たちを含めて高齢者の共通の目標は「健康寿命を延ばす」こと。つまり病気や障害などで

日常生活が大きく制限されることなく、自立的に生活できる期間を延ばすことにあります。

どうにか健康寿命を平均寿命にまで伸ばせたのですから、次の目標は、お互いが時には杖に

なりあい、また手をつなぎ合って、それでもしたいことをして、行きたいところに出かけられる

老夫婦であることです。

現職時代、教え子たちに「健康の大切さ、健康の維持増進の仕方」を教えてきた私たちは、

自らも80歳を超えてもなお介護を必要としない健康状態にあることは小さな自慢です。

それに息子達にとっても「手のかからない良い親?」のはずですし、勿論夫(妻)にとっても

良い妻(夫)でしょう。多分?

ぜいたくな暮らしや豪華な旅行からは程遠い平々凡々な生活ですが今の生活を幸せと

感じる夫婦でいようと思います。年齢による衰えや動きの衰えに上手に対処して、年齢相応

以上の元気さで。

 

長々と書きました。このあたりで今が「旬」の紅葉の風景です。好天のウイークデー、

哲学の道~永観堂を訪れましたのでその報告を。

永観堂を訪ねたのは11時ごろ、それでもすごい人出でした。いろんな国の言葉がにぎやか

に飛び交い、込み合う他の観葉客に対し我関せずとの身勝手な行動に眉を曇らせながら

写真をとりました。「特別拝観券」1000円でしたが決して高いとは思いませんでした。

     

多宝塔のところまでは約10分で登れます。そこから見える風景も、本堂横の風景もお勧めです。

それにいろんな灯篭も。

 

 

 


ウオーキングの好季節

2017年11月15日 | 花の写真

京都市全域、小学校区単位に「老人会」があります。60歳以上の方ならどなたでも加入

できます。「老人会」というと名称は歳よりくさく感じるので「さわやかクラブ○○」と名乗って

いますが。全市で8万人の会員がいる大きな組織です。

11月に入って2回ウオーキングが開催され、翔鸞校区会長の私は会員と一緒に参加

してきましたのでその報告から。

 

「鴨川河川敷を丸太町橋~北山橋~植物園」と「宝ヶ池~松ヶ崎~出町~丸太町橋」の

2コース。好天に恵まれたこともあって参加者約700人の大行列?

コースのあちらこちらには広葉樹が色づき、どこを写しても絵になりそうな景色を見ながら

じっとりと気持ちのいい汗をかきました。

 

歩きながら痛感したこと、それは「衰えは下半身(足・腰)からやってくる」ということ。

参加者一人一人マイペースで約7㎞を歩くのですが、普段通りに歩いている私を追い

越していく人が多いのです。、しかもか弱そうに見える女性にまでも。

負けじとペースを上げてはみるものの、私の息が上がってしまい長続きせず仕方なく

ペースダウン。

私は81歳の老人、年老いて弱ることは仕方ありません。でも、「歩く」という誰もができる

動作(運動)でさえこのように差をつけられてしまったことに強いショック。

最近読んだ本「ボケずに元気で80歳」(身につまされてかこのような類の本をよく読みます)

に、「年老いて弱ることは仕方ありません。しかし、自分がしたいと思うことを自由にでき、

行きたいところに自分の足で行け、人の(女房以外の)世話にならず自立しt生活を過ごせる

よう元気さを維持したい」とありました。全く同感です。

だからこそ、今回のウオークで歩くことにさえ衰えが見られたことに衝撃を受けているのです。

 

気を取り直して、今週の花の写真紹介です。と言っても「花」でなく「葉っぱ」です。

新聞紙上に”紅葉便り”が掲載される時期になりました。

「カエデモミジ」は葉にできた糖分が多いほど葉っぱが赤くそまるそうです。日中温かく夜

冷え込む日が続くほど色づきがよいそうです。今年はその条件にぴったり。

近くの名所「北野天満宮の御土居紅葉」(有料)へ、ウイークデーの13日(月)に訪れました。

写真スポット紙屋川鶯橋付近の色づき状況は下の写真の通り。

食物にある「はしり ・ 旬 ・ 名残」という表現を借りれば、ここのモミジは今はまだ

「色づきはじめ」はしりです。

もう一度1週間後に訪れてその時の写真を紹介することにして、今回は天満宮境内付近の

黄葉・紅葉風景の写真を。

中門を望む風景、狛犬を入れて、赤目牛を背景に の3枚。

     

     

東門横のモミジとイチョウ、その付近の紅葉

     

     

 最後にいまが見ごろ?の七五三参りの風景

     

 

 

 

 


暦の上では立冬

2017年11月08日 | 花の写真

昨日(7日)は暦の上で「立冬」でした。周りの景色からも初冬を感じます。

歳をとると月日の経つのが早く感じると言われていますが、実感です。

正直なところ81歳の私は、1年前どころか三か月前と比べてもめっきり弱っていることを

自覚します。30分も歩けばどっと疲れを感じるようになりましたし、つま先が上がって

いないものだからよくつまずきます。

そんな老人の私ですが、学区の老人45人を引率して、文化の日に老人会の日帰り旅行に

行ってきましたのでその報告から。

 

行き先は伊根・天橋立方面ですから過去に何度も訪れたことのある人ばかりです。

(伊根湾を望む高台の公園で記念写真)

(遊覧船から餌をもらうためについてくるのはカモメでなくほとんどがトビ)

参加者の平均年齢80歳以上、杖を頼りに、あるいは参加者同士で手を取り合いながら

歩くご老人が約半数という団体です。

見知らぬ土地を訪ねる旅でもありません。学区が一緒と言ってもほとんどが名前も知らない

者同士の集まりにもかかわらず、このように多数参加されるのは大変有難いこと。

多分、同じような健康・身体状況の者同士だから、トイレのこと、移動に手間取ること等

、気兼ねなくマイペースでおられる安心感があったためでは?

私は学校の教師を務めていたから団体引率の経験は豊富ですが、でも、突然体調不良を

訴える人、お土産買いに夢中になって集合時間に関係なく行動される方の対応に一苦労。

それに高速道路は渋滞に巻き込まれて、行きも帰りもトイレ場所まで予定より1時間以上

遅れたこと等、現職時代とは違った苦労を経験しました。

 

十月末から続く好天気と、地方紙(京都新聞)の「京の文学の舞台を行く」で、水上勉の

「雁の寺」の紹介された記事に触発されて、衣笠山の麓、等持院~立命館大学~竜安寺

を歩いて写真を写してきました。と言っても、週4日の早朝ウオーキングのコースなのです。

ただウオーキングは夜明け前の暗闇の中、朝5時~6時の約1時間行ってるので、

晴れた光の元での風景に接するのは久しぶりでした。

水上勉が「丘のようなまるいこんもりとした山」と描く衣笠山の麓は、今は立命大の

キャンパスになっていて、昔の面影はありません。桜やイチョウが色づいてきれいでした。

     

麓続きに、私が学んだ衣笠中学校(昭和24~26年ごろ)がありますが、当時、大学付近は

野球場でその南側一帯が等持院の敷地、その中の池へザリガニ釣りに行った遊び場所で

懐かしさがよみがえってきます。

等持院は足利将軍の菩提寺、夢窓疎石が手掛けた衣笠山を借景につくられ庭は特に有名。

でも、モミジの名所であったとはこの記事を読むまで知りませんでした。

(現在は本堂改修のため庭など一部公開で、モミジの色づきもいま一歩と言ったところ)

等持院から徒歩約10分のところに竜安寺があります。修学旅行生や観光客でにぎわって

いました。石庭の背後のモミジや庫裡への石段あたりの紅葉はまだアオモミジでした。

     

 

最後に、私の中学時代の同期会が「旧交歓談」に取り上げられましたので。

定年退職を契機に、1年に1度欠かさずに開催していることが自慢です。

     

 

 

 

 

 


台風の次は木枯し一号

2017年11月01日 | 花の写真

十月の月末になってようやく青空に太陽が輝きほっとしてのもつかの間、今度は木枯し

一号が吹き、最低気温も7,3度と早くも初冬の陽気です。

 

今週も総選挙の後の政党内のゴタゴタをはじめ気になるニュースが目白押しでしたが、

教師OBである私には福井県の中学校で起きた「指導死」のことが特に気になります。

マスコミの報道によると、自殺した生徒は担任と副担任の二人から繰り返し「叱責」を

受け続けていて、周りの教師や校長もその指導の問題点に気づかなかったと。

叱責とは聞こえが良いが生徒の人格を否定する言葉で、しかも大声で怒鳴り続けたと。

そんな馬鹿なことがと、こちらが声を荒げたくなります。

この先生たち、「叱る」と「怒る・怒鳴る」の区別すらわからずに教師していたのだろうか?

教師に求められるのは「卓越した指導技術」でも「豊富な経験」でもありません。

「子どもが好きだという感性」と「困っている子・学習についていけない子を、放置して

置けない使命感」だと私は思います。それがあればこんなことしません。

 

年寄の愚痴はこのあたりで終わって、この1週間余りで気温も一気に下がり、早朝

ウオーキングコースの木々の葉の色が一段と鮮やかさを増している様子を紹介します。

次の3枚の写真は北野天満宮で写したもの。カエデもイチョウもケヤキも少しずつ色づいて。

書物によると「葉が赤くなるのは葉の中の緑色のクロロフイルが分解して赤い

アントロシアンが生成されることで起こり、黄色は緑のクロロフイルが分解して

黄色のカロチロイドが残るから」と。

下の写真は竜安寺の池と等持院の山門あたりの風景。(昨年写した写真ですが)

いつものように最後は今週の花、今週は植物園の菊花展から。

菊は春の桜に対して日本の秋を象徴する花、皇室の紋にもなっていることから古来より

日本にある花と思われがちですが、平安時代に中国から渡来した花だと書物に。

鎌倉時代、後鳥羽上皇が菊の花の意匠を好み「菊紋」を天皇家の家紋としたとあります。

台風後の植物園で写してきました。どの鉢植えも素晴らしく、受賞作とそうでないのとの

差がわかりません。

老人会の仲間と28日に歩こう会で訪れました。

私の一押しの写真は老夫婦のツーショット入れた次の写真。

北野天満宮本殿前にも。

最後の最後、日本に昔からあり唱歌にも歌われている「野菊」の仲間の写真です。