草花探訪

季節の草花苗づくり

晩春見渡せば花盛り

2016年04月27日 | 花の写真

今回熊本・大分地震、想像を超える困難や不安の中、助け合い秩序を保ち立ち向かう

被災者の方々、復興に寄与する自衛隊・警察・消防やボランティアの活動をテレビで

知って心を熱くしながら過ごした一週間でした。

一日も早く被災された人々に笑顔が戻ってくることを願っています。

 

さて、桜のシーズンが終わり緑の息吹く季節になりました。日課の早朝ウオーキング

を始める午前5時、いつの間にか夜が明け始めていて、北野の森からは鶯の鳴き声が

聞こえてきます。

衣笠山の麓あたりまでの往復約80分間歩く道々で、風が薫りどこからともなく青草の匂い

が運ばれてきて、子どもの頃の懐かしい記憶が蘇ってきます。

この一週間で季節は春から晩春へ移行した事を強く感じています。新聞やテレビで花の

便りの情報をキャッチし、廣澤の池の西側のレンゲ畑、松尾神社のヤマブキ、葵橋近くの

ボタンを訪ねてみました。

最初は「レンゲ畑」の風景です。昔は衣笠山麓一帯水田があって、この老人が子供の頃、

遊び場所にしていたあたりには一面レンゲ畑がありました。

それが今では奥嵯峨の大覚寺までの一帯にわずかに残っていて、丁度、市内の幼稚園・

保育園児に解放された日に出会い、写真を写させてもらいました。

次は日を改めて松尾一帯を散策したときの写真です。

       

松尾神社から足を延ばして苔寺方面へ。(苔寺は事前予約が必要で入れず、

鈴虫寺は季節の花には出会えません)その近くの竹の寺(地蔵院)の写真を。

青もみじと竹藪に包まれた本堂、街中ではお目にかかれない竹の子にカメラを。

最後は、上京区の葵橋近くの本満寺のボタンの花。

女性の美しさを顕わす言葉「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」として有名。

ボタンは花の王様とも呼ばれ、ボリュームたっぷりであでやかな花姿、「衣のような

薄い花びらを幾重にも重ね、マリのようなまとまっている姿」と植物図鑑では紹介

されてます。そのさまを写真一枚でどのように表せばよいのか?私の腕とカメラでは

出来かねます。

以前は毎回のブログの締めくくりに「今週の花」を紹介していました。この4週間は桜ばかりを

取り上げて、今咲き始めた花の紹介がおろそかになっていました。

久しぶりに今回は「ハナミズキ」です。東京(市)がUSAワシントン市へ友好の記念に桜の苗木

を贈った返礼として日本にやってきた花木、アメリカヤマボウシです。

我が家の小さな小さなな庭にもシャガ・つつじ・山法師そしてハナミズキが咲いています。紫陽花

もつぼみをつけています。

振り返ってみると自宅以外で出会える花ばかりにカメラを向けて紹介してきました。

梅も咲いていましたし椿も金木犀も。それに鉢植えには手作りの種から育てた季節の草花たちも。

私たち老夫婦を楽しませてくれるこれら花たちに感謝の気持ちを込めて、今我が家に咲く

ハナミズキの写真を。私は開く前の、行燈を思わせる状態の花が好きです。


春の名残を届ける桜

2016年04月20日 | 花の写真

14日(木)の夜、震度7の地震が起きてから熊本大分の地震がおさまらない。

昼夜を問わぬ揺れにおびえる、9万人を超える避難者被災者の方々の不安・ストレスは

いかばかりか。避難所や自家用車での生活、生命維持に最低限必要とする水や食料

すら事欠くそのような厳しい現実、日々のご苦労の様子を伝える報道を「頑張ってください」

と祈る思いで見つめている。

被災の甚大さを知らされる一方で、突然降りかかってきた、今までに経験したことのない

大災害にも、忍耐強く秩序を守り、助け合って困難に立ち向かう日本人の素晴らしさを

今回も知りました。

 

遠く離れた被災地へ、後期高齢者のこの身でできることはわずかしかない。

支援金拠出を進んで行うこと、被災地の物産品を購入すること、被災した知人友人を

励ますことぐらい。

それに、避難訓練のポイントを再確認して置くこと(*まずは空地へ *独居老人や

障害のある方の安否確認 *まとまって広域避難所へ)。

危険物への対処と3日分の水・食料の備蓄を。

 

長々と書きましたが、これからはブログの本題、季節の花についてです。

今日は4月20日、身の回りには若葉や青草の匂いがこぼれる季節にさしかかりました

が、でも今回も桜です。

京都の春の終わりを飾る桜と言えば「御室仁和寺の桜」です。今春はうれしいことに

花の開花期が長く青空の日が続いたおかげで、栞に書かれている”中門うを入ると

左手に、湧き上がる雲のような御室桜が目に飛び込んできます”を写真で再現。

御室の桜の特徴は樹高が低く、根元より白い花を咲かせること。

この桜の時期に合わせたかのようにツツジの仲間では先駆けて咲く「ミツバツツジ」

も見ごろ。

桜シリーズのしんがりはやはり平野神社の桜、京都の桜は平野神社のサキガケサクラ

で始まり「サトザクラ」で終わると私は思っています。

日本には古来エドヒガンやオオシマザクラなど9種類の野性種あり、それらが自然交配して

種類が増え、さらに人間が人工的に交配させ改造を行ったり、あるいは異変によって

生まれたした園芸品種の総称が「里桜」です。八重サクラ・牡丹桜がそうだと思えばよいでしょう。

ここ平野神社には珍しい品種の原木が多く植えられていて、現在の植物園ができるまでは

桜の植物園的な存在だったようです。

祇園円山公園の初代しだれ桜をはじめ大阪造幣局の牡丹桜の珍種の多くは平野神社から

移植されたもの。

境内には約60種類400本の桜が植えられていますが素人の私にはどれがどのように違う

のか見分けられません。大雑把に花色で見分けて並べてみました。

まず白っぽく淡い紅色の花

次に少し濃い紅色の花

最後は薄い黄緑がかった花(ウコンと御衣黄)


通学路に子どもの声

2016年04月13日 | 花の写真

京都市内の小学校では先週8日が始業式・入学式、通学路に小学生の明るく甲高い

声が響くようになりました。しばらく休止していた見守り隊活動再開です。

「子どもたちの笑顔がいつまでも続いてほしい」との願いを”おはよう、いってらっしゃい”

の挨拶に込めていつもの通り笑顔であいさつを交わします。

入学式の日の空は晴れ、ソメイヨシノサクラも散り始めで、散る花弁の中の初登校風景

は記念撮影写真に最適でした。

明治2年創立の番組小学校の中の一つという伝統のある西陣地域のこの学校も

、ドーナツ化現象が顕著に表れて新入生は31人と、1学年1学級編成の小規模校。

私が担当する場所で出迎える新1年生は数名、上級生が前後について誘導している

風景はほほえましく、年寄に温かい気持ちを呼び起こしてくれます。

振り返ってみると、この活動に参加したのは今年高3になる孫娘が小学校へ入学したとき

でした。だから今年で12年目になります。

子供たちとあいさつを交わすことが楽しく、元気な声とその姿に接して、老け込む老人は

元気をもらって、気がつけば11年が過ぎていました。

別段、世のため人のためとにと、正義ぶってやってきたわけでも、誰かから評価してほしくて

やってきたわけでもはありません。

「ご苦労様」の声をいだくこともありますが、「子どもの声がうるさい」「態度が悪い」など、お小言

やお叱りをおうけすることの方が多いように思います。

また、私が役を持つ老人会では会員数が年々減少して行きますが、「会員になるとどのような

メリットがあるのか」、「入っていても何もメリットが無かった」との声を多く聞くようになりました。

「子どもの声がうるさい」との近隣の住民の反対の声で、保育園建設が断念したというニュース

も根っこは共通しているのかま知れません。

「人は誰も他の人や地域のためになることをしたい」と思っているのです。でも利害関係が

伴ってくるとそうはいかないようです。

ちょっと愚痴めいた内容になってきましたのでこのあたりで打ち切って、桜の花の話題に。

一重咲き枝垂れ桜「平野の魁桜・近衛邸の糸桜」ではじまり、「ソメイヨシノサクラ」と続き、

今回は「八重紅枝垂桜」です。

この桜の特徴はしだれ桜よりも遅く咲き始め(4月中旬ごろ)花弁葉15~20枚でややねじれ

て平開きしません。つぼみから花弁が開く(開花)するにつれて花色が「濃紅紫色」から

「淡紅紫色」へと変化します。

だから五分咲き~七分咲きの頃が紅色が最も濃くなり、満開頃には淡い紅色、白っぽく

なってしまいます。

4月10日は平野神社の「桜花祭」、ここの紅枝垂れ桜の写真です。

翌11日、青空がきれいでしたので妙心寺の「退蔵院」へ。ここはすでに満開を過ぎ、

残念なことに白っぽい花姿でした。

12日も晴れでしたので鴨川沿いの「半木の道」のしだれ桜を写しに。ここも満開期を

過ぎていました。

最後に今週の花、新聞でも報道されていました「北野桜」です。ひょっとすると

世界でただ一本、新種かも?DNA鑑定中だそうです。開花するときは花弁が

白っぽく、日が経つと淡い桃色へと変化するとのこと。

蛇足ですが79歳の6人衆、小学校時からの友達と久しぶりに二条城へ。

(一人カメラマンに)年に数回食事をしたり、一泊二日の温泉めぐりに出かけたり

する幼友達(小・中・高一緒)です。実はここのの紅枝垂れを紹介しようと思っていた

が訪れた9日はまだ開花前でした。

 


私の散歩コースは桜満開

2016年04月06日 | 花の写真

比良八講が終わるまで足踏みしていた桜前線、3月末からのポカポカ陽気で一斉に

開花して、次々と満開の便りが届きいます。

古い昔から日本人に愛されてきた「桜」、国立科学博物館によりと日本の桜の野生種

は、エドヒガン・ヤマザクラ・オオシマザクラなど9種類だそうです。

今でこそ桜と言えばソメイヨシノをさしますが、ソメイヨシノは江戸末期にエドヒガンと

オオシマザクラの交配種で、歴史も浅い園芸種です。

その歴史も浅い園芸種の一つの「ソメイヨシノ」が、今では日本の桜名所と言われる

所の8割を占めていています。

なぜこのように日本人に好かれるのか、その理由を調べてみました。

花弁が5枚の一重咲きですが、春先に咲く花の中では花径が大きく、木のすべての

枝に一斉に咲く華やかさとボリューム感。

それに花色がつぼみの頃は濃紅色、咲き始める頃は淡紅色、満開時は白色で

木全体をすっぽり覆う美しさと変化すること。

そして、若木から花を咲かせ、成長も早く大木に育つのにそう多くの年数を必要とせず、

、街路樹・公園を始め川や池沿いに植えられたことも理由の一つでしょう。

特に4月初めの入学・始業時に合わせたかのように咲くことも。

ただ、成長が早い分老化も早く、約60年ほど経過すると樹勢が衰える木も多く、

古木を見かけることが多くなりました。下の写真は平野神社で写したものです。

また、古来、桜の一斉に咲きさっと散る姿が「潔さ」を美徳とする日本人の人生を

投影する対象となり愛されてきたこと、武士道を美徳として旧日本軍は、潔く散る桜が

自己犠牲のシンボルとして多用された暗く誤った歴史があったことも忘れてはなら

ない。

次にソメイヨシノの咲く風景ですが、私の日課の早朝ウオーキングコースには桜の

名所や史跡が多く、楽しんでいます。

例えば、昨年NHKtvが全国中継した平野神社、

先日の夕方、ABC6チャンネルで大学キャンパスの桜トンネルと紹介されていた

立命館大学衣笠キャンパス。

キャンパスを通り過ぎて約10分のところには竜安寺が。

    

すぐ近くの嵐電を利用すると宇多野・鳴滝間の「嵐電桜トンネル」が。

また、自宅から1時間かけて歩くと廣澤の池へも行けます。復路は市バス10号系統で。

背後に見えるのは愛宕山。

   

以上の桜は自宅から西あるいは西南方向へ、ウオーキング方々訪れるソメイヨシノ桜。

もっと近場にも桜満開のお寺がありました。七本松通仁和寺街道角のお寺「立本寺」

です。本数も多く境内一面に咲き見ごたえありました。

今回はソメイヨシノサクラに絞って写真を掲載しました。

最後に、私一人で行動してるのではないあかしにと女房とのツーショットも。

80歳手前にもなると遠くへの外出はお互いに億劫になり桜見物も近場で

済ませるようになりました。見苦しいデブの老夫婦の写真ででごめんなさい。