草花探訪

季節の草花苗づくり

桜咲かせの雨が降る

2014年03月26日 | 花の写真

例年よりも遅く19日に高知を出発した「ソメイヨシノ」の桜前線、今日の雨で一気に加速し

京都も間もなく通過予定です。

さて、サクラと一言でいっても日本には約400種の品種があり、その中でも「ソメイヨシノ」桜

は全国の桜名所の約8割で植えられており、今では桜の代名詞になっています。

でも三十六歌仙の一人素性(そせい)法師の一首に「見渡せば 柳桜をこきまぜて 都ぞ春の

錦なりけり」とあるように、古くから桜は柳とともに平安京の春景色を彩っていたようですがこの

桜は染井吉野ではありません。ソメイヨシノは江戸末期に日本の野生種桜の「オオシマサクラ」

「エドヒガンサクラ」の交配種としてつくられたものです。桜が春の花なら柳は地味ながら春の緑

を代表する木でしょう。植物園で写した写真です。

   

上の写真は御所の旧近衛邸に植わる一重咲き枝垂れ桜で23日に写したものです。このように

各地で「ソメイヨシノ」にさきかけて咲いている桜の品種が多くあります。私の散歩コースにある

平野神社の「魁桜」も一重咲き枝垂れ桜です。左が22日開花の様子右が25日の開花状況。

   

名前の通りソメイヨシノに先駆けて咲き、影の標準木として有名です。この木が満開になる頃

染井吉野が開花しますので、多分明日(27日)には開花するでしょう。

ここには円山公園の一代しだれ桜の親?にあたる木や、大阪造幣局の桜トンネルを飾る品種の

元木、ほかにも狭い境内には珍しい里桜も多く観桜客でにぎわいます。

今は下の写真のような寒桜・河津桜・桃桜・寒緋桜などが楽しめます。

   

   

次回のブログには、散歩の足を延ばして訪ねるれることのできるソメイヨシノの様子を紹介する

ことにして、今咲き誇っている春の花木を紹介しておきます。

   

   

アセビ・ユキヤナギ・ジンチョウゲ・コブシと、ついつい見過ごしてしまいそうな花木ですが散歩

で疲れた足を休めて一息入れる年寄を和まし励ましてくれる存在です。

最後に早朝散歩で出会ってコンデジでとらえた小鳥を付け加えて終わります。

   

  

 

  

      

  

 

 


桜前線始動!

2014年03月19日 | 花の写真

お彼岸の入りの昨日、TVの夕刻のニュースで「春の風物詩 ソメイヨシノの開花が高知から

届きました」との報道がありました。日本列島いよいよ桜前線がスタートです。

京都の桜の名所の一つ、毎朝の散歩コースにある平野神社では、まだソメイヨシノのつぼみは

膨らんできてますが咲きません。

ここの桜は品種も多く、その中でも「隠れた標本木」として有名な「魁桜」(一重咲き枝垂れ桜)が

ありますが開花寸前といったところです。

早朝ウオーキングを始めて十年近くなりますが、今年ほど開花の遅い年は初めてです。

ちなみに魁桜の開花後、数日たって染井吉野が開きます。今年は25~26日が私の予測です。

   

    

上左が「魁桜」で右が「寒緋桜」、下左は一足先に咲き始めてる「桃桜」で右が「河津桜」です。

ソメイヨシノ桜の開花が近づいたことを知らせる花木として、もう一つ「サンシュユ」があります。

5ミリほどの黄色の小さな花が満開時に黄金色に輝くように咲く姿から「ハルコガネ」という別名

があり、春雨の後の陽光を浴びた時の美しさは格別です。北野の大鳥居の横に咲いてます。

      

振り返ってみると、真冬の極寒から抜け出す季節の移り変わりを知らせてくれたのが薄黄色の花

の蝋梅です。そして早春から春本番の到来を教えてくれたのもハルコガネでやはり黄色の花です。

ほかにもタンポポ・スイセン・ナノハナ等々、目につく花は黄色が多く、頑張れと励まされてきたよう

に思います。

久しぶりに府立植物園へ出かけ、黄色い花に焦点をあてて写真を写してきましたので、その中から

4枚紹介します。中でも「マンサク」の花に出会って、写真の出来栄えとは別に大満足でした。

   

   

最後に、北野の梅苑で見つけた春の野草3種を。(一コマあいたところに77歳老夫婦を)

   

   

 

     

   

 


春よ早く来い!

2014年03月12日 | 花の写真

「歳月は気まぐれなランナーに似ている」と言われます。今年の春へ向かうランナーはまさに

その通りです。スタートから激寒のトンネルをのんびり流して通過し、一転歩を速めたと思っ

たらまた逆行です。「啓蟄」からの一週間は真冬並みの寒さでした。

でも、虫の中には寒さから目を覚まし姿を現すものもいるはずと、ようやく探したミツバチの姿

が下の写真です。

   

気温は真冬並みの低さですが、季節の移り変わりを長いスパーンで見ると、春分の日の「日の

出」6時52分だったのが、昨日(3月11日)は6時11分、一日約1分ずつ早くなっています。

それにともなって日の光も春の輝きになっていますが、空気だけは澄み切って冷たいのです。

早朝ウオーキングの行き帰りに北野天満宮に立ち寄り、小鳥を探して写すことを楽しみに歩く

ことを続けています。

   

   

でも、何しろ歩きながら探して運よく見つけた時に小型デジカメを向けて写すのですからピントを

合わせることもたいへんで、もたもたしている間に逃げられたり、急いでシャッター押すので

ピントが合わないことのほうが多く、しかも小型デジカメでド素人ですから。

そんな中でましなのがこの3枚です。自分なりに小鳥を見つけるコツは、遠くの梅の枝がかすか

に揺れているのを探すことです。

北野天満宮の梅も、早咲き・中咲きは満開です。有料の「梅苑」も見ごろを迎えたので紹介しておき

ます。土日は大変な人出で25日の縁日のような混雑ですので落ち着いて観梅をと思われる方は平

日がお勧めです。 

   

   

最後に、平野神社の桜の様子ですがソメイヨシノはつぼみ固く、魁桜も少し膨らんだところ、

桃桜がやっと開花寸前といったところです。

   


どこかで春が生まれてる パート2

2014年03月05日 | 花の写真

FBのお友達が2月末に鶯の初音を、すぐ後に別人が姿を映した写真を投稿していました。

このように私たち日本人は、鳥や虫・草木や花に初めて出会うことから春の訪れを知る感性

があるようです。欧米人が季節の盛りを好み愛するのに対し日本人は「さきぶれ」に敏感だ

といわれています。四季の移り変わりが際立っているからでしょうか。

私もFB友に見習って先週は春の訪れを探してみましたのでそのいくつかを紹介します。

   

まずは「蕗のとう」です。雪国では雪解けの土の間に顔のぞかせる「春の使者」、一番早く出て

くる山菜、独特の香りとほろ苦さから春の息吹を感じるのは年齢のせいでしょうか。北野天満宮

の大鳥居の西側のこじんまりした松林に百株ほど自生しています。

次に、春の野草花と言えばスミレ・タンポポです。私の早朝ウオークのコースには北野の梅園、

平野の桜林、立命大のキャンパスの広場等と、野草が育つ環境に恵まれています。

まずタンポポの花を探してみましたが3月初旬に開花してるのは見つけることできません。

ようやく2月末白梅町付近の低木街路樹の根元に咲いてる黄色と白色の花を見つけました。

   

タンポポは春たけなわとなれば探す苦労もいらないほどあちらこちらで咲いてるのですが、自生の

スミレはなかなかお目にかかれません。私の探し当てた秘密の場所の紫色のスミレを紹介します。

   

次に花木ですが、春咲く花木は多いのですが、今回は生垣に咲く木瓜を紹介します。

   

園芸品種として鉢植えが早春の店頭でよく見かけますが垣根のボケの花は珍しく、鮮やかな

赤色の花を枝いっぱいに咲かせているのは一見に値します。

春告げ花としてはほかにも「こぶし」「サンシュウ」等がありますがまだ少し早くつぼみが膨らんだ

状態です。桃の節句の時期ですが「桃」はつぼみも小さく固いので写しませんでした。

   

最後に梅の花、今回は青空を背景に枝を伸ばす白・薄桃・紅の3色の花を紹介します。北野

天満宮では早咲きの梅が「見頃」です。香りも漂い馥郁な雰囲気を味わえます。