週間天気予報に傘マークが並びます。私は梅雨の長雨が続くと、決まって命を懸けて
治療療養した苦しい思い出がよみがえってきます。
57歳の夏でした。「悪性リンパ種」という血液のがんを発症し、幹部切除・抗がん剤治療
のあと、「造血幹細胞移植」という治療を受けました。
ちょうど梅雨時の4週間余りの期間でした。一般病室から特別な空調設備できれいな
空気を循環させる「クリーンルーム」に完全隔離されての生活。
勿論面会謝絶です。女房ですら一日一回短時間、マスク・滅菌消毒されたガウン着用を
義務づけられての面会だけ。窓も閉じられ外の世界から完全隔離された孤独な生活です。
造血幹細胞を移植される前に、移植前処置と呼ばれる大量の抗がん剤投与で、私の体内の
リンパ球・白血球をすべてつぶして免疫機能をすべてなくしてしまう治療から始まります。
50歳までの体力のある患者のみがこの治療方法可能だとか、クリーンルーム内で、もし
感染症を発病すると生命の危険があるとか、いろいろと心配な内容の説明を受けました。
抗がん剤の副作用(食欲減退、吐き気、全身倦怠感等)の苦しさも半端でなく、常時37度を
超す熱に苦しみ、TVの画面ですらじっと眺めることができませんでした。。
日ごろはおとなしくしている体内のカビたちも、抵抗力がない体とわかると俄然暴れ出し、
口内炎や体内の粘膜を痛め、消化吸収の邪魔をします。
こんな状態の時、ちょっとした夏風邪でも引くと、それが命取りとなると事前説明で聞いて
いたので本当に本当に心配でした。
梅雨明けの頃に治療が完了と聞き、それこそ一日千秋の思い出でカレンダーにバツ印を
入れていたことを思い出します。つらい苦しい思い出です。(湿っぽい話ですみません)
さて、雨の日が続きましたので遠出をして写真を写しに行くこともできず、我が家のコンテナ
に植わる野菜や季節の花、そして付近の道端に育つ植物の雨に濡れた姿を写してみました。
家庭菜園から(なす・トマト)
夏の草花たち(ランタナ・ナデシコ・ナスタチューム・ナンテン)
道端に育つ夏の野草(ドクダミ・ムラサキカタバミ)
最後に、植物園の蓮の花の写真をと。7月3日(月)に出かけたのですが、蓮池も
紫陽花園の蓮もまだ少ししか咲いていませんでした。
(四季彩の丘に並ぶかめに植えられているハスは見頃でしたが回は省略)
この2か所で写した蓮の花のうち小生のお気に入り)
次回は法金剛院の蓮の花を紹介します。