昨日(15日)夕方のTVを見ていたら気象予報士が「例年より三日早く和歌山で彼岸花
が開花しました」と報じていました。ニュースで取り上げられるのだからまだ”はしり”の
出来事らしい。
実は私は8月末に開花しているとこのブログで取り上げたのですが、それ以後はばったり
姿を見せずじまいでした。ところが先日(12日)、毎日のように通る母校衣笠小学校の
グリーンベルトの植え込みに、茎を延ばし始めている群生を見つけました。
その二日後の姿が下の写真です。
わずか2~3日の間に、20センチ以上も茎を延ばし中には開花し始めているのには
驚きました。
不意を突かれたような彼岸花との出会い、私が早朝ウオーキングする楽しみの一つは
このような花との出会いです。もちろん老いのスピードを鈍らせるトレーニングも。
「楽しみは 朝起き出でて 昨日まで 無かりし花の 咲ける見るとき」(幕末の
歌人 橘 曙覧)という、私のお気に入りの短歌がふと頭をよぎります。
断ることもないのですが、私は短歌とは無縁の無学無趣味な人間です。そんな私ですが
血液の癌を患って命を懸けた絶望状態の闘病生活の時に、何の気なしに読んだ本が
橘曙覧の「独楽吟」。「楽しみは」で始まる句集の句が心に焼きついたのを思い出します。
彼岸花との出会いのほかにもいくつかの出会いを楽しみました。まずは青空に映える
ススキたち。立命館大の近くの児童公園に大きな株がありました。外来種は民家の庭に。
虫たちとの出会いもうれしい出来事です。特にアキアカネが舞う風景は童心に帰らせ
てくれます。でもアキアカネの飛ぶ姿をカメラでとらえることができませんので変わりに
赤とんぼを。
終わりは今週の花、正確には実ですが「ムラサキシキブ」です。
平野神社の桜苑でたわわに実り紫色に色づいた姿が楽しめます。
花は梅雨の頃、小さなうす紫色の花をつけますが目立たないので気づかない
人が多いのでは?私も梅雨の頃に1枚だけ写してましたがピンボケでした。
一株から数本の枝が出ていて小さな実をぎっしりつけています。実の付き方も
よく見るとらせん状だったりいろいろ変化が。
中には白色の実も。