先日の地方紙の見出しに”ハナショウブ輝きを増す”とありました。四季の区別がはっきり
しているわが国では、季節の移り変わりを花で感じ楽しむ国民性があることを示しています。
梅雨時の花の代表といえば花菖蒲・紫陽花・睡蓮・蓮と多彩ですが、私がまず取り上げるのは
あまり名も知られていない、目立たない草花です。
長年教師生活を続けてきた私にとっては、時には戒めとなり、時には教育の原点に立ち返らせ
るきっかけになった花たちなのです。
今回はFB仲間の山田さんのムラサキカタバミ」の写真投稿にヒントをもらいました。
春の野草タンポポ・レンゲ・スミレのように、唱歌にうたわれるような存在とは異なり、カタバミを
始め初夏に咲く野草は地味でつい見過ごされがちです。
このカタバミは昼花開き夜閉じるという習性があるところもタンポポと同じなのに。子どもの頃、
大きく育った葉を選びからませて引っ張りあって遊んだ思い出の花です。
次はドクダミです。
日陰の空き地に生え広がり独特のにおいを放つこともあって、邪魔な雑草扱いを受けてきました。
よく見ると白い花穂はかわいさがありますし、葉を乾燥させてお茶として利用すると健康に良い
事から脚光浴びて、上右の写真のように最近では大切に育てているところもあります。
目立たないが小さくてかわいい花としてユキノシタも見逃せません。 紙屋川の護岸に密集して
咲いてますが、その存在に気づいてる人がどれほどおられることか。
このほかに、あまり見向きされてない草花を二つ、アレチノギク・ヒルガオを紹介しておきます。
以上、私の早朝散歩道で出会う初夏の草花です。
次回は紫陽花・花菖蒲など華やかな花がありますのでつい取り上げるのを忘れそう花木二つを
紹介して終わりにします。
一重咲きのクチナシノハナは白梅町付近の低木街路樹で写したものです。強い芳香と邪悪な
物を追い払うといわれ庭木としても利用されています。私のような高齢者には渡哲也さんの
「くちなしの花」(演歌)を口ずさみたくなる郷愁を感じさせる花でもあります。
最後はキョウチクトウ(夾竹桃)です。これから盛夏をへて秋口まで、取り上げたい花木が多く
あり、一週間に一度のブログ定期便に積み忘れの可能性ありますのでここで紹介しておきます。
「広島市の花」です。原爆投下(1945-8-6)当時、草木が生えるまで数十年かかる言われた焦
土にこの夾竹桃はいち早くよみがえり、市民のみならず日本国民に勇気と元気を与えた「復興
の象徴」ということを言いたくて。
乾燥荒れ地でも育つためハイウエーなどどこでも見かけられる花ですが、時には足を止めて
眺めてほしいと思います。
の花
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