今朝の血糖値は127、やれやれ。(村上春樹の口癖?)
今ジャレド・ダイヤモンドの「昨日までの世界」を図書館で借りて読み始めています。
彼の著作は「銃・病原菌・鉄」や「文明崩壊」を読んでいます。人類学者として大胆に歴史的世界の繁栄や衰退を追及している面白い本でした。細かいことは例のとおり忘れてしまいました。
この本では人類がチンパンジーから分かれた600万年前からつい最近まで続いてきた伝統的社会と、現代の産業社会の違いを明らかにし、伝統的社会が持っていた優れたものを現代に引き継げないかと考えています。
これは歴史やそれ以前の未開社会に関心を持つ人は常日頃感じることです。
でも歴史は後戻りできないし、そんなに都合よく行かない大きな流れがあるとも思います。
私自身の専門の籠編みについても伝統的社会はものすごい技術を発達させています。
狩猟採集民のボルネオのプナン族の籐の背負い籠は、マレーシアで買って来てクラフトテープでまねて作りかけています。
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胴の独特の網代編みは真似出来ましたが、底と口の部分はまだ手付かずです。
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6月の二人展の期間中家内が主として会場に詰めるので、この間になんとか完成させたいと思っています。
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伝統社会の知恵を正面きってとりあげ、現代に生かそうというこの本はめずらしい本です。
自分の子や孫の世代に、現代文明をそのまま伝えていけばいいのか、深刻な問題です。
まだ各章の説明を読み終わった段階ですが、私にとって深刻な記述がありました。
「現代国家の大半の市民の死因は、糖尿病、高血圧、脳卒中、心臓発作、各種の癌などの非感染性疾患である。だが、これらは伝統的社会の人々にとっては稀な疾患であり、そもそもその存在すら知られていなかった場合もある。ところが伝統的社会の人々でも、西洋的な生活様式を取り入れてから1,2世代もすればこれらの疾患にかかるようになる」同書54ページ。
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私の祖母は明治5年生まれ、私が中学生になった頃86歳で亡くなりました。彼女は現代病とは無縁でしたが2世代後の私は糖尿病です。
子供時代は陸前高田で暮らしていて肉は全くなく、魚介類ばかり、甘いものはめったに食べませんでした。芋と野菜、魚と麦飯で育てられました。祖母はそれで86歳まで生きたのですから、その食生活のままで行けば糖尿病と無縁だったでしょう。
時代の変化を感じます。だけどそれだけで済ませるわけには行かない。自分の命がかかっていますから。
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今朝は雨になりました。ランは休み、籠作りに追いまくられていますから、ゆっくり本を読むわけにはいきません。今日も一日頑張ろう。