MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

映画100選 047 「大統領の陰謀」

2016-02-12 11:14:45 | 映画100選



ウォーターゲート事件を扱ったノンフィクション小説の映画化作品
ロバート・レッドフォードとダスティ・ホフマンの二大スターがこの一大スキャンダルを追う新聞記者を熱演します

実際の事件の映画化で余分な描写を一切省いて、事件を追う2人の新聞記者に焦点を当ててるので展開がとにかくスピーディーで息詰まる迫真のドラマが展開される
脇を固めるジャック・ウォーデンやマーティン・バルサム、ジェイソン・ロバーツらが演じる新聞社の上司たちの渋い存在感も見事で、この映画に重みを与えている

締め切り寸前に編集主幹がエレベーター越しに掲載を指示するシーンは秒単位の現場の緊迫感を表してる名シーンで好きですね
映画としてはほろ苦い終わり方のような感じですが、しかし現実的にこの新聞記者たちの行動が大統領の一大スキャンダルを暴く決め手になったのは事実なのです
その辺はスーパーでサラッと流されるだけってのもかえって彼らの行動が後に評価された感が良く出てます

ニクソン大統領の就任式と新聞社でタイプを打つ2人の姿の対比がとても印象深く残ります

「教場」

2016-02-09 17:40:53 | 書籍



これは微妙でしたね
警察学校小説て書かれていましたが、たしかに警察学校小説ではありました
ただミステリーて言う部分では期待したのんとは正直違う印象でした

一行一行が伏線、読み漏らすな!
見たいなコピーだったがそんな大層なようには感じれない
ま、終わって見たらイイ話やん見たいな感じで、期待しすぎると拍子抜けするかも?

しかし警察学校て本当にこんなところ?
て言う驚きはあったな

「火刑法廷」

2016-02-08 16:28:41 | 書籍



久しぶりにジョン・ディクスン・カーのミステリー読んだ
有名な「火刑法廷」
おどろおどろしい怪奇ムードの中で展開される死体消失と人間壁すり抜けの事件
密室の帝王言われるカーだけに不可能犯罪の極致を見せてくれます

↓↓↓↓↓少しネタバレ警報↓↓↓↓↓









解決した後の5ページで全てがひっくり返るどんでん返しは最初意味わからなかったが、ネタバレサイトで確認したら、成る程そう言う事かと納得…
しかし読む人の解釈によりますねー
読んでる途中では間が開いたから伏線とか忘れてとわー

ま、相変わらずの力技ではありますが…


映画100選 046 「男たちの挽歌」

2016-02-07 17:33:29 | 映画100選



香港映画の監督ジョン・ウーの名を世界に広めた大出世作品
日本でも香港ノワールなんて言葉で紹介され香港映画=カンフーと言う認識を打ち砕いた歴史的な傑作!
私はビデオで見たけど、まさに全編銃弾が飛び交いそこに男たちの友情や憎しみが交差すると言うドラマは今までになかったような衝撃でした

かつて香港マフィアで一目置かれる存在のホーとマークがある事がキッカケでかたや堅気にかたや組織の雑用係と落ちぶれてしまい
逆に組織のトップにのし上がったのが、かつて面倒見たペーペーの後輩シン
ホーの弟キットは警察官になり、尊敬する兄がマフィアだと後に知りその兄を憎み逮捕する事に全身全霊かける
ザックリ言えばそんな図式の中で男たちの熱いドラマが展開するんだが、その昭和テイストな物語は何度見てもシビれます!
(ホーとマークの再会シーンは何度見ても感動)

ホー演じるティ・ロンは既に武術映画でスターだったが、マーク役のチョン・ユンファはこの後は国際的にスターになるし、キット役のレスリー・チャンはアジアのスーパースターになる
まさに監督共々主役たちも世界やアジアに羽ばたくキッカケになった作品でもあります
まさに男泣きの一篇!

No.07 「白鯨との闘い」

2016-02-06 13:52:39 | 2016年劇場鑑賞




監督 ロン・ハワード
出演 クリス・ヘムズワース


予告編を最初見た時は小説や映画で有名な「白鯨」の再映画化?
と思ったが、「白鯨」の元ネタになった遭難事故の映画化なんですね

そして邦題のように巨大クジラと壮絶な死闘のドラマと思って見てたら、それが主題ではなくクジラとの死闘の末に難破した男たちの壮絶なサバイバルがメインだった
てっきり「ジョーズ」見たいなんかとの思ってたわ

自分さえ良ければ…と言う気持ちになりがちな中、自らの命をかけてでもみんなで生き抜こうとする壮絶な人間たちの姿は動物パニック映画と思って見ててもそれ以上の壮絶さに唖然とします

しかし遭難して痩せ細ってしまう特殊メイクは凄いリアルで誰が誰やらわからなくなってきました

小さいスクリーンで3Dは疲れました



★★★ 2016.2.5(金) アポロシネマ スクリーン7 21:05 k-13

No.06 「残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋」

2016-02-05 15:35:43 | 2016年劇場鑑賞



監督 中村義洋
出演 竹内結子
橋本愛


原作を読んでの鑑賞
ドラマの語り部であるホラー作家の私とマンションの一室で怪異に見舞われる女子大生 久保さんの2人がマンションに起こる不思議な現象の謎に迫る

原作同様にホラー映画に良くある派手な大きな動きは無く、ドキュメンタリー調で様々な人の証言を繋いでミステリアスな怪異への真相に迫っていく
それがかえってジワジワとした気持ち悪さがあって良い感じを出してます
その部屋から始まり、過去の住人、建物、土地…そして…と辿れば辿るほど恐怖が増して行く展開を証言を繋いで表現して行き、なおかつ下手なホラー映画よりも真に迫る怖さを感じさせるのは上手いですね

変に恐い化け物や幽霊とかを直接的に見せるより、些細な物音や風の音に声など日常的に普通にあり得るものが恐怖となって迫ってくるので、下手なホラーより気持ち悪~い映画になってます
実話怪談を見てるような感じなんで、「リング」のような幽霊がバッと出てきて見たいなのは無いから、そちらを期待すると少しハズすかも?
でもそのようなJホラーは出尽くした感あるから、こう言う手法がかえって怖いですね
(ま、原作通り終われば呆気ないので映画的な演出の付け足しは仕方ないかね)
触れては行けない穢れに触れてしまうって、こちらは避けようがないてのが現実的に怖いです
個人的に昨年引っ越ししたけど、引っ越し直前に見てたらもっと怖いかもね

鑑賞後は些細な物音についつい敏感になりそうな作品で、夜に寝る時思い出してビビり率は高いのでご注意を
何たって聞くだけで祟られる話が出て来ますからね
怖い怖いとはいえ実際自宅のテレビから貞子が出てくるとは想像しにくいし、押入れ開けたら猫の鳴き声を出す白塗り少年が居てるとは思えない
でも何気に畳擦る音か部屋から聞こえてきたり、風の音に紛れて呻き声がするとかは日常的にはありそうだから始末が悪いやこの映画
まさに観客が1番この映画で恐怖を味わうのは自宅に帰って夜寝る時なの…です
ある意味それがこの映画のクライマックスかもよ



★★★★ 2016.2.4(木) MOVIX堺 シアター10 10:50 G-13


「トランサーズ 未来警察2300」

2016-02-04 18:00:05 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)



80sビデオ!中古ビデオ店ワゴンからの逆襲 vol.13


80年代に一時期風靡自宅エンパイアーピクチャー作品
例によってB級アクションって感じの安っぽい感じが見方によればなかなか良い?

西暦2300年の極悪犯が現代のロスにタイムスリップし、2300年の警察官僚の先祖を殺して未来の存在を消滅させて、未来の街を牛耳ろうとする
それを阻止する為に2300年から敏腕刑事が追ってきて時空を超え大捜査線が始まる

ターミネーターにブレードランナー的な要素が感じるが、そんな感じで見るとコメディーに見たいに見えてくる
またタイムスリップしてそれぞれの先祖に憑依して戦うと言う無茶振りな設定だし、カーチェイスも主人公は遅いスクーターで逃走すると言う迫力の無さ
そして何よりそれまでの展開にしては呆気ない決着と、さすがB級映画の会社らしい一筋縄では行かない脱力感振りを見せてくれます

若き日のヘレン・ハント出てますがこの作品はフィルモグラフィーに入ってるんかなー?



★★

映画100選 045 「ザ・フライ」

2016-02-03 11:32:30 | 映画100選



デビット・クローネンバーグ監督作品で商業的にも成功した作品であり、80年代のホラー映画の傑作でもあります
「蝿男の恐怖」のリメイク作品ですが、そこにクローネンバーグ監督のテーマである科学の進歩による人間性の損失と肉体の変容を融合させたクローネンバーグ印全開の作品になってます

そしてこの映画は愛をテーマにも入ってるのがクローネンバーグ監督にしては異色なところ
不自然な剛毛が生え、爪が取れて歯がぬけてと少しづつ身体が崩れていき、モンスターへと変貌していく恋人を愛し続けるヒロインの姿は切ないラストへと繋がっていく

とは言ってもこの映画の見所はクローネンバーグ監督の内臓感覚と呼ばれるグログロな描写
特に顔が裂けハエ人間と変貌するブランドルのエグさはこの映画の最大のハイライトなのです
切なく泣けるグロい映画
やはりいつ見ても感動してしまうのです

関西のパーソナリティの浜村淳が自身のラジオ番組の映画コーナーではグロいスプラッター映画は取り扱わないんだが、この作品は取り上げた事でもグロいだけのホラーではない事が見てとれますな