MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

No.056 「REC/レック」(2007年 スペイン 77分 ビスタ)

2008-06-30 00:17:53 | 2008年劇場鑑賞
監督 ジャウマ・バラゲロ 、パコ・プラサ
出演 マニュエラ・ヴェラスコ
    フェラン・テラッサ
    ホルヘ・ヤマン・セラーノ



本日なんと三本目の映画鑑賞!またしばらく行けないから見れる時に見とかなな~ 同じく敷島シネポップで と言うホラー映画です。
時間も疲れが出る三本目に相応しい77分と気楽に見れそうです。
しかしこの映画ホラーが苦手な人やホラー慣れしてない人には気楽に見れるような映画ではないようです・・・

(あらすじ)

レポーターのアンヘラ(マニュエラ・ヴェラスコ)は、あるアパートに出動する消防団に同行取材を行う。
現場にいたのは血まみれの老婆。
老婆は警官にかみ付き、建物は外から封鎖されてしまう。
救出に来た衛生士の口から、この建物で発生したと思われる人や動物を凶暴にする病原菌の存在を知らされ……



「ブレア・ウォッチ・プロジェクト」や4月に公開された「グローバーフィールド」(古くは「食人族」もこのたぐいに入るのかな?)のように全編が登場人物の主観映像として描かれる作品ですが、ストーリー云々より、そのセミドキュメンタリー的な要素と遊園地のお化け屋敷なライド感が大きな特長ですね。

テレビレポーターが消防士を密着取材するというディスカバリーチャンネルのような番組の収録をしてる様子から一転して未曾有の恐怖の場面にレポーターとカメラマン、そして我々観客も直面してしまう・・・日本でも時々放送される「警察密着24時」のような番組の収録中に突然ゾンビに襲われたらどうなるか?
そんな事も想像してしまいました。

スクリーンの中でカメラを回してる人間が体験する恐怖がそのまま観客も共有するという感覚は巨大な怪物から街中を逃げまどう「グローバーフィールド」のような広範囲よりこの映画のような封鎖されたビル内という狭いフィールドの方がこういう手法は効果的ですね。



時折暗くなったりするのが尚一層効果的で、とにかく狭く暗い所のどこから何が出てくるやらわからない恐怖は、やはり狭い空間の方が怖いですね。
限定された空間とさらにスクリーンに映し出されるのはビデオカメラのフレーム内のみと言うこれまた限られた視野で観客も鑑賞するので、突然血だらけのオババが暗がりから襲いかかってきたり、目の前に人が落ちてきたりとまったく油断のならんまさにお化け屋敷感覚!

ドッキリとさせるショックシーンはホラー映画的には特に驚くようなネタがある訳でないが、見せ方によっては見慣れた定石パターンもこれだけ怖がらさせれるんですね~
そういう凝った手法で撮影され、ドッキリとさすシーンが多々出てくるのでお化け屋敷感覚で楽しめるのでデートで見るのもいいかもね~
「グローバーフィールド」も面白かったけど、観客参加型のライド感はこの映画の方が遥かに上でしたね。
それは上映終了後の場内の観客(ほとんどアベック)のなんとも言えない肩の力が抜けたようなため息とざわめきが物語ってるかもね



☆☆☆☆ 2008.6.26(木) 敷島シネポップ1 19:20 H-6