MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.007 「ディパーテッド」 (2006年 米 152分 シネスコ)

2007-01-27 00:55:11 | 2007年劇場鑑賞
監督 マーティン・スコセッシ
出演 レオナルド・ディカプリオ
    マット・デイモン
    ジャック・ニコルソン



久々のレオナルド・ディカプリオ主演の作品はあの香港映画の傑作「インファナル・アフェア」リメイク作。
トニー・レオンが演じた潜入捜査官の役所で、対するアンディ・ラウが演じた警察官になりすましたマフィアのスパイをマット・デイモンが演じる・・・香港から舞台をアメリカに移して、果たしてどんなリメイクになるのか製作段階から興味深々でしたが、レオナルド・ディカプリオ主演というビックスターの主演にジャック・ニコルソンやチャーリー・シーンの大物を脇に固め、監督がマーティン・スコセッシ・・・こんな大作リメイクになるとは思いませんでした。

(あらすじ)

犯罪者の一族に生まれたビリー(レオナルド・ディカプリオ)は、自らの生い立ちと決別するため警察官を志し、優秀な成績で警察学校を卒業。しかし、警察に入るなり、彼はマフィアへの潜入捜査を命じられる。一方、マフィアのボス、コステロ(ジャック・ニコルソン)にかわいがられて育ったコリン(マット・デイモン)は、内通者となるためコステロの指示で警察官になる。

このリメイクを見た印象はまず役者がそれぞれの持ち味を出して良かったということですね。
レオナルド・ディカプリオは細かい心理描写や微妙な表情の変化を上手く出していて、元々芝居は上手いと思ってたけどますます俳優らしくなってきましたね。
対するマット・デイモンも、この人は地味な印象がいつもあるけど、傲慢でこ憎たらしいとこなんかを良く出してましたね。
オリジナルである香港版ではトニー・レオンとアンディ・ラウの2人の独特の色気と野性味のようなもの感じたりしたけど、さすがこの2人にはそんな感じは微塵も無かったけど、かえってその方がアメリカっぽくて良かった気もします。

忘れてはいけないのがボスのコステロを演じたジャック・ニコルソン!
相変わらずの堂々たる怪演ぶりで、迫力一杯に演じています。
オリジナルのエリック・ツァンも良かったけど、ジャックの存在感はさすがですね。
大物の悪党なんだけど、どこか荒削りで人間味があるとこは彼の芝居にピッタリはまったキャラだと思います。
これがロバート・デ・ニーロあたりだと非情な暗黒街のボス風で冷徹さが全面に出てたと思います。

152分という長尺ながら飽きさせない展開は良かったけど、ただ前半は少ししんどいかな~?と思いましたね。
中盤あたりからは俄然テンポも速くなり、トントンと話が進行したので終わって見れば長さはそんなに感じさせなかった(もう少し短くても良かったな~)

見てて気づいたけどマフィアのスパイであるマット・デイモンがボスに情報を漏らす場面でやたら警官が回りに居てるのに堂々と携帯で話するのはいかがかな?そんなにスパイが堂々と電話しないやろ・・・
そしてラストはオリジナルとは若干異なるけど、この辺はオリジナルを見てる人と見てない人とは多少温度差があると思いますね。
ま、アメリカ映画らしいと言えばそうかも知れないですね
でも私としてはまさに「無間地獄」なオリジナルの方のラストが好きですよ・・・



★★★★ 2007.1.25(木) TOHOシネマズなんば スクリーン1 17:20 N-26