MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.005 「王の男」 (2006年 韓国 122分 ビスタ)

2007-01-21 02:46:48 | 2007年劇場鑑賞
監督 イ・ジュンイク
出演 カム・ウソン
    イ・ジュンギ
    チョン・ジニョン



当初見にいく予定だった正月映画「王の男」。
2006年の最終作の予定だったのが諸事情により年を越してしまいました。
他の劇場ではレイトのみだったり一日2回ぐらいだったりとどこも縮小気味の上映になってるけど アジア映画中心に上映してる動物園前シネフェスタ4では今でも一日中やってるので助かりました。
でもここも3月に閉館・・・寂しくなるね~

で、やっとこさ鑑賞出来た「王の男」ですが噂にたがわぬ見応えのある作品でした。
この作品見て思いだしたのが中国映画の大傑作「覇王別姫 さらばわが愛」。
あの映画も二人の芸人の数奇な運命を堂々たる演出で見応え充分の作品だったが、今回の作品「王の男」もスケール的には「覇王別姫~」に譲るけど負けず劣らずの見応え充分の人間ドラマとなっておりました。

(あらすじ)

16世紀初頭、地方の旅芸人一座の花形チャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)は、一座を抜け漢陽へ向かう。彼らはそこで宮廷をからかった芝居を上演し、民衆の心をつかむ。だがある日、王の重臣(チャン・ハンソン)に宮廷で芸を披露し、王(チョン・ジニョン)が笑わなければ死刑だと言い渡される。

髭づらで気骨のあるチャンセンと水も滴りそうな色気をかもしだす女形コンギルの対象的な二人が主役だが、幼馴染みと言うよりもそれ以上の深いつながりを感じとれます。
特にチャンセンのコンギル対する身を呈してまでかばおうとする姿勢はもう愛しい人を守ろうとする愛情を感じとれます。
王に気に入られて、まさしく[王の男]となったコンギルに対する悲痛な思いは痛いほど伝わりました。
またチャンセンとコンギルと王のある意味三角関係を軸に運命に翻弄されて行く芸人たちと王て有りながらも亡き先王の影にどこか翻弄されていく ・・・登場人物それぞれの運命のドラマを見せてくれます。

宮殿に繰り広げられるチャンセンとコンギルらによる絢爛豪華な芝居のシーンはまさに京劇を見るかのような迫力があり印象的です(最初はお粗末な小道具でしてたのに)

コンギルを演じたイ・ジュンギの何とも綺麗な顔立ちはまさに女性的で、このコンギルの役にはピッタリでしたね。
そういえば「覇王別姫 さらばわが愛」のレスリー・チャンも独特の色気があったな~ま、あちらは{ホンモノ}でしたが・・・



★★★★ 2007.1.18(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ4 18:55 最後列右端